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FIIOアクティブスピーカー「SP3」のBluetooth対応モデル。デジタル入力搭載約6.5万円

SP3 BT

エミライは、FIIO Electronicsの新製品として、ブランド初のアクティブスピーカー「SP3」にBluetooth機能を搭載した強化モデル「SP3 BT」を5月17日より発売する。ブラックとホワイトの2色展開で、ホワイトは後日発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は64,900円前後。

昨年6月に発売され人気を集めたアクティブスピーカー「SP3」の進化版。SP3と同じコンパクト筐体を維持しながら、Bluetooth機能の内蔵、そしてUSB Type-Cや同軸・光デジタルなどの入力インターフェースが拡張され、様々な音源ソースを接続して楽しめるようになった。

USB Type-Cや同軸・光デジタル入力も新搭載

Bluetoothチップには、Qualcomm製QCC5124を採用。デュアルDSPとデュアルコア設計により、ハイビットレートの音源でも確実で安定したパフォーマンスを実現している。

コーデックは、LDAC、aptX Adaptive、aptX HDのほか、SBC、AAC、aptX、aptX-LLをサポート。LDAC接続を利用すれば、最大990kbpsの伝送ビットレートを確保し、96kHz/24bit再生が可能になる。

インターフェースは、従来のアナログ音声入力に加えて、新たにUSB Type-C、同軸、光デジタル入力をサポート。デジタル入力の対応サンプリングレートは44.1kHz、48kHz、96kHz/24bitまで。

スピーカー部は、カーボンファイバー振動版ウーファーとシルクドームツイーターによる2ウェイ構成のバスレフ型方式を採用。

ウーファーは大口径の3.5インチ。カーボンファイバー素材により不要共振が抑えられ、優れたダイナミクスと音場表現を実現。さらに、ボイスコイルの内側と外側にマグネットを配置する内外磁気回路設計により、最大1.2テスラの強力な磁束を実現。ウーファーのポテンシャルを最大限に引き出している。

ツイーターは、超広帯域再生が可能な、KSV銅クラッドアルミ線ボイスコイルを採用した25mmシルクドーム。振動板の内側に吸音素材を配置して不要な音波を吸収し、磁気回路の後方に大きく設けられた空間によりドライバーの背圧を効果的に抑制。音楽の軸となる豊かな中高域を実現した。

取り付け面はウェーブガイドにより指向性を制御することで、広いスウィートスポットを実現。自由度の低いデスクトップ上でも理想的な音場感を構築可能とした。

コンパクトな筐体と低域表現を両立すべく、S字型のバスレフポートを搭載。空気の流れを適切に制御するために、長さと口径を入念に設計し、65Hz(±2dB)の低域特性を獲得。キャビネットサイズを超えた明瞭で厚みのある低音域を実現した。

2つのドライバーの性能を最大限に引き出すため、ツイーターとウーファー用にそれぞれアンプを用意したマルチアンプ回路構成を採用。各ドライバー用のアンプに送られる信号はチャンネルあたり3基の「TI074」を用いたアクティブクロスオーバー回路によって正確に分離する。

3.4kHzクロスオーバーで分割された各信号は、Texas Instruments製のD級アンプモジュール「TPA3118」で駆動。ウーファーに30W、ツイーターに10Wのドライブ力を供給することで、「相互変調歪みの低減だけでなく、オーバーロードの回避や電力効率の大幅な向上を実現」しているという。

100Wの電源供給能力を備えた電源回路には、ニチコン製の4,700uf大型コンデンサーを2個採用。アンプ回路へのクリーンで安定した電源供給を可能にし、コンパクトな筐体にも関わらず、クラスを超えたスケール感とドライブ力を実現した。

筐体は、高剛性なアルミニウム素材を650度の高温で加熱溶融したアルミダイキャスト素材。共振を抑制し、アンプ部の発熱を効果的に排熱。外部からの電磁干渉を防ぐ役割も担う。

ほかにも、シグナルの有無を検知して自動的にモードを切り替える「スタンバイ機能」や、FIIOアプリを使ってのEQ調整、背面部の低音調整ダイヤル・LR切り替えスイッチ、入力の種類やコーデックでカラー変更できるRGB LEDライティング機能なども備える。

背面

再生周波数帯域は65Hz~40kHzで、インピーダンスはウーファー・ツイーター共に8Ω。感度は85dB(1Vrms)@1kHz。スタンドを含まない外形寸法は、約163×120×132mm。重量は、プライマリが約1,950g、セカンダリが約1,660g。

電源ケーブル、電源アダプター、3.5mm to RCAケーブル、スピーカー接続ケーブル、2種のラバースタンド(仰角0度・7度)が付属する。