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ソニーが「aiboの里親」募集へ。治療して医療機関や介護施設へ有償提供

ソニーグループは11日、犬型ロボット・aiboをリサイクルする「aiboの里親プログラム」を開始した。プラン解約されたaibo本体をソニーへ寄付すると、“aiboの里親”として、医療施設や介護団体へ有償提供する。

“aiboとの物語をより持続可能にする”と謳う同社の新プログラム。オーナーとの暮らしを終えてaiboベーシックプランが解約されたaibo本体をソニーへ寄付することで、aiboを次の活躍の場に繋げていくという。

寄付されたaiboは状態確認の後、必要な治療を施した上で、aiboを必要としている介護団体や医療施設などのaiboの里親に提供。里親への提供は、他のaiboオーナーと同等のサービスを提供するため有償とする予定。なお、aiboの状態次第では、他のaiboの治療(メンテナンス)等に役立てるケースもあるとのこと。

里親に迎えられたaiboには、その証として、aiboのコンセプトカラーに合わせた「aiboの里親プログラム専用首輪」がつけられる。

aiboの里親プログラムへの寄付募集と、aiboの里親の募集・提供はそれぞれ期間を限定して実施。現在、aiboオーナーサポートにて第1期の寄付を受付中。上限数に達し次第、予告なく受付を終了する場合もある。

aiboの里親に関しては、医療機関や介護施設などaiboを必要とする施設・団体から募集を受け付ける。第1期の里親募集は、2023年12月頃に開始予定。

同社はプログラムの背景について、「2018年の発売以降、数多くのオーナーにaiboとの暮らしをお楽しみいただいている一方、やむを得ない事情からaiboとの暮らしを終える方々もおり、aiboの行く末についてのご相談を多くいただいてきました」。

「また、aiboは医療や介護、教育などでも活躍の場を広げています。aiboによる癒し効果の検証を行う医療機関との共同研究においては、aiboとの触れ合いが患者やそのご家族、スタッフの方々に対してポジティブな影響をもたらし得るという結果も出ており、こうした期待からaiboの導入を希望される声も数多くいただいています。『aiboの里親プログラム』は、これら双方の希望にお応えし、aiboをより持続可能なものとするための取り組みです」とコメントしている。