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ニコン、フィルムの「FM2」にインスパイアされたフルサイズミラーレス「Z f」
2023年9月20日 15:34
ニコンイメージングジャパンは、フィルムカメラ「FM2」にインスパイアされたデザインの、フルサイズ(FXフォーマット)のミラーレスカメラ「ニコン Z f」を10月に発売する。ニコンZマウントを採用。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はボディ単体が30万円前後、NIKKOR Z 40mm f/2(SE)が付属する単焦点キットが33万円前後。
ニコンの歴史的なカメラにインスパイアされたヘリテージデザインと最新性能を両立したというミラーレスカメラ。フルサイズセンサーと、フラッグシップモデルの「ニコン Z 9」と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用し、本格的な静止画・動画の撮影が可能という。
センサーの有効画素数は2,450万画素。マグネシウム合金のボディーには、光沢があり高級感が感じられる塗装を施し、ダイヤル、シャッターボタン、電源レバーには操作時の上質な感触を実現する真鍮を採用。1970年代から1980年代に使用していたNikonロゴをあしらい、ボディー天面の表示には、彫刻した文字を使用。細部にまでこだわり抜いたデザインだという。
グリップは、見た目とのバランスを考慮しながら、フルサイズ向けのレンズを装着した際の安定性にも配慮。シャッターの押し心地にもこだわった。
さらに、優れた触り心地と見栄えの人工皮革を採用。ボディーの人工皮革部分を有償で張替えることができる「プレミアムエクステリア」を全5色で展開し、自分らしい色にカスタマイズも可能。
ピクチャーコントロールには、従来の「モノクローム」に加え、異なる階調特性を持つ「フラットモノクローム」と「ディープトーンモノクローム」を新たに搭載。ワンアクションで瞬時にモノクロームモードに切り替わる専用レバー「静止画B&Wモード」も搭載する。
独創的な表現を可能にするという「Creative Picture Control」や、ニコンで初めて搭載する、複数枚のRAWファイルを合成することで高い解像感の写真が得られる「ピクセルシフト撮影」も使用できる。
動画撮影も可能。H.265 10bitの内部記録に対応し、外部レコーダーを使用せずに最小限の機材で本格的な動画撮影が可能という。6Kのオーバーサンプリングによる高画質な4K UHD画像生成にも対応。最長約125分の4K UHD/60p動画も記録できる。
Z 9に搭載されているISO感度の1/6段設定や、動画記録中の赤枠表示などの便利な動画撮影機能も搭載する。
さらに、ニコンで初めて動画「Sモード」に対応。シャッタースピードを固定した自動露出撮影が可能になる。AFエリアモードに「3D-トラッキング(静止画モード)」と「ターゲット追尾(動画モード)」も搭載した。
画像処理エンジンのEXPEED 7により、被写体検出時の高い追尾性能を実現。動く被写体にピントを合わせ続けられるという。静止画・動画ともに、Z 8同様の9種類の被写体検出に対応。低輝度側のAF検出範囲が-10 EVまで拡張され、より暗いシーンでもピントが合いやすいとのこと。
ニコンZシリーズで最も優れた8.0段の手ブレ補正効果を発揮する5軸のボディー内手ブレ補正も搭載。動画撮影時に有効な電子手ブレ補正の効果も向上した。
SDカードとmicroSDカードのダブルスロットを搭載。背面のモニターはバリアングル式、3.2型TFT液晶。外形寸法は約144×49×103mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約630g(本体のみ)。