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ラックスマン、最上位プレーヤーにアームレス機。ナイフエッジトーンアームも単品発売

アームレスモデル「PD-191AL」

ラックスマンは、ベルトドライブ式レコードプレーヤーのアームレスモデル「PD-191AL」やユニバーサル型トーンアーム「LTA-710」など、関連アクセサリーを含む全5モデルを10月より発売する。各モデルの価格は以下の通り。

【ラインナップ】
・レコードプレーヤー「PD-191AL」 726,000円
・アームベース「OPPD-AB7」 55,000円
・トーンアーム「LTA-710」 352,000円
・フォノケーブル「JPR-15000PH」 85,800円
・フォノケーブル「JPC-15000PH」 85,800円

レコードプレーヤー「PD-191AL」、アームベース「OPPD-AB7」

PD-191ALは、2022年8月に発売したフラッグシップレコードプレーヤー「PD-191A」のアームレスモデル。

PD-191Aは、高精度のPID制御によるスムーズな回転を実現するDCブラシレスモーターと、高慣性を生みだす重量級プラッターを経年変化に強いEPDM製ベルトを介して駆動するベルトドライブ式のシステムを採用しており、今回のアームレス化によって、装着するトーンアームを自由に選んでレコード再生が楽しめるようになった。

アームレスモデル「PD-191AL」

メカには、巨大な慣性モーメント0.7t・cm2を実現したアルミ削り出しの重量級プラッター(5.2kg)を使用。スピンドルは16mmの大口径タイプで、耐摩耗性と耐荷重性に優れたポリエーテルエーテルケトン(PEEK)製スラスト軸受と真鍮製ラジアル軸受を用いた。

筐体は、15mm厚のアルミ削り出しトップパネルをメインシャーシとし、アンダースラング(吊り下げ)制振構造を採用。またドライブモーターと電源トランスには3.2mm厚のボトムパネルに制振ゴムを介することでフローティング・マウントしたセパレート制振構造としている。

電気回路には、重量級プラッターを駆動する高精度ブラシレスDCモーターを搭載。サイン波PWM/PID制御方式によって、変動に強く正確な回転数を保持している。内部には、温度特性に優れるMEMS発振器を使用した速度補正用の高性能基準クロックを内蔵。各回転数独立調整機能付きの3段階(33 1/3、45、78 rpm)回転数切替も備えた。

背面

アームを取り付けるためのベースもオプションで用意。今回新たに用意するアームベース「OPPD-AB7」は、後述するトーンアーム「LTA-710」用となる。

アームベース「OPPD-AB7」

外形寸法は491×399×128mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は23kg。ターンテーブル、電源ケーブル(JPA-15000:極性マーク付)、ゴムベルト、EPアダプター、ターンテーブルシート、プーリーカバー、ターンテーブル取り付けハンドル、アームベース取り付け用六角レンチ、ロングアームベース取り付け部飾りねじ取り外し六角レンチを付属する。

トーンアーム「LTA-710」

SAECとの共同開発で完成したナイフエッジ軸受採用の10インチサイズトーンアーム。PD-191Aの開発に合わせて新規設計されたアームだが、今回単品モデルとして販売する。

トーンアーム「LTA-710」

軸受には初動感度に優れるナイフエッジ構造を採用しているのが特徴。実効長は、トラッキングエラーを抑え面振れに対する制動性を高めた10インチサイズ。付属のLUXMANロゴ入りヘッドシェルには、世界最高水準純度の銅を使用し、結晶の方向までも最適に制御した高純度導体7N-Class D.U.C.C.(99.99998%以上の銅)を採用したリード線を装着している。

実効長は256mmで、トラッキングエラー角は+1.07度~-1.52度。オーバーハングは16mm、適合カートリッジ自重は4~11g(付属ヘッドシェル込み17~24g)、高さ調整範囲は22mm(アームパイプセンターからトップパネル上面)。アンチスケーティングは0~4gで、全長は278.7mm。

カウンターウェイト、アンチスケーティングウェイト、マウンティングベースを含む重量は713g。ヘッドシェル、フォノケーブル、カウンターウェイト、マウンティングベース、マウンティングベース取り付けねじ、アンチスケーティングウェイト、オーバーハングゲージ、トーンアーム取り付けゲージ、アームリフター調整レンチ、トーンアーム調整レンチ、マウンティングベース取り付けレンチを付属する。

フォノケーブル「JPR-15000PH」「JPC-15000PH」

5ピン丸型端子タイプのコネクターを装着した、トーンアーム用フォノケーブル。JPR-15000PHは、導通・装着性能を極めた新開発のオリジナル高品位RCA端子、そしてJPC-15000PHはバランス接続可能なノイトリック製XLR端子を採用している。

低インピーダンス化を実現する大口径の高純度7N-Class D.U.C.C.(99.99998%以上Cu)材を芯線に採用。LR両チャンネルを一体型のバインド構造とすることで、機器のLchとRchのアース間によるループの発生を抑制している。

また、インダクタンス成分を排するノンツイスト構造により伸びやかで素直な音質を実現。伝送ラインのホットとコールドを個別にシールドすることで線間容量を半減し、高域特性を改善している。

内部被覆には着色による音質への影響を排した非磁性カーボンを主体とした顔料を採用。外部被覆は発色も鮮やかなブルーを採用している。