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LG、「META Technology 2.0」搭載の最新OLEDパネル。輝度3000nit超

韓国LG Displayは、CES2024において、ピーク輝度3,000nitを実現するというMETA Technology 2.0搭載の最新OLEDパネルを発表した。ラインナップは55・65・77・83型の4K、そして77・88型の8Kパネルを揃え、CES会場では83型を初公開しているという。

META Technology 2.0は、同社が10年間にわたる高輝度技術開発を経て2023年に製品化した「META Technology」(MLA-OLED)の進化版。

META Technolog 2.0は、最適化されたマイクロメートルスケールのレンズパターンを特徴とする「Micro Lens Array Plus(MLA+)」、アップグレードされた輝度向上アルゴリズム「META Multi Booster」、フルレンジの輝度ディテール向上アルゴリズム「Detail Enhancer」の3つの要素から構成されており、これら技術を組み合わせることで、最大輝度3,000nitを達成し、あらゆる環境において意図された正確な色と輝度の性質を表現できるようになるという。

新しいMLA+では、過去1年間で蓄積したMLAに関するビッグデータに基づき、レンズ角度を最適化しているのが特徴。これにより内面反射による損失を最小限に抑えた光を放射可能に。最大輝度が向上し、滝の臨場感あふれる映像から太陽光を反射する個々の水滴のきらめきまで正確なコントラストを描き、より精細でリアルな視聴体験を実現した。

MLA+とMETA Multi Boosterにより、従来のOLEDよりも114%明るい、最大1,500nitsの色の明るさの向上を実現。この色の明るさの向上は、明るい部分をより明るく見せ、暗い部分をより暗く見せることで、HDR画像を描写する場合に効果的とする。さらに、夜空を彩るオーロラの鮮やかで多彩な色合いなど、明るく鮮やかな色彩の描写において、META Multi Boosterの威力が最大限に発揮されるという。

またディスプレイは通常、明るい画像(高階調)よりも、暗い画像(低階調)を正確にレンダリングすることが難しいとされるが、独自のDetail Enhancerにより、輝度レベルに関係なく一貫した正確な色表現を保証する、としている。

Unveiling the brightest OLED TV panel! META Technology 2.0 | CES 2024 | LG Display