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OM SYSTEM、ミラーレス初「ライブGND」採用のフラッグシップ「OM-1 Mark II」
2024年1月31日 12:04
OMデジタルソリューションズは、ミラーレス一眼カメラとして、世界で初めてハーフNDフィルター効果をコンピュテーショナル フォトグラフィ機能で再現する「ライブGND(グラデーションND)」を搭載したマイクロフォーサーズシステムカメラ「OM SYSTEM OM-1 Mark II」を、2月23日に発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格はボディ単体が30万円前後、12-40mm PRO IIレンズキットが37万円前後。
OM SYSTEMのフラッグシップモデルと位置づけるカメラ。有効画素数2,037万画素の裏面照射積層型Live MOSセンサーと、最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載し、高解像レンズ「M.ZUIKO DIGITAL」との組み合わせにより、「センサーサイズの常識を覆すOM SYSTEMカメラ史上最高の高画質が得られる」という。
強力なボディ内5軸手ぶれ補正も備え、補正効果はボディ単体で世界最高を謳う最大8.5段に向上。「5軸シンクロ手ぶれ補正」でも最大8.5段で、フットワークを活かしながらの手持ち撮影が行なえる。
ミラーレス一眼として世界初搭載となるライブGNDは、明暗部をコントロールして、印象的な作品に変えるハーフNDフィルターの撮影効果をコンピュテーショナル フォトグラフィで再現するもの。
フィルター段数(GND2、GND4、GND8)、フィルタータイプ(Soft、Medium、Hard)を、EVFもしくは背面モニターを見ながらリアルタイムに確認し、効果がかかる位置や角度の調整も行なえるため、意図に沿った撮影ができる。
レンズにフィルターを装着する必要がないため、超広角系などフィルターネジの切られていないレンズや、手元にフィルターがない場合でも、ハーフNDフィルターの効果を作画に活かすことができる。
既存のコンピュテーショナル フォトグラフィ機能である「ライブND」では、段数の上限がND64相当からND128相当に拡大され、より大きな段数が必要なシーンにも対応可能となった。
ディープラーニング技術を活用して開発した「AI被写体認識AF」では、フォーミュラカー・バイク、飛行機・ヘリコプター、鉄道、鳥、動物(犬・猫)に加え、新たに人物の認識も可能に。これは定評のある顔優先/瞳優先AFを「AI被写体認識AF」として統合、発展させたもので、人物が横向きや後ろ向き、目や口が隠れていてもオートフォーカスが働くよう認識能力を向上させている。
上述の画像処理エンジン「TruePic X」の高速演算により、リアルタイムに被写体の移動を検出し、画面内で移動する被写体を逃さず追尾、人の操作では追いきれないドライバーのヘルメットや鳥・動物の目を追い続けることができる。人物、動物などでは最大8体まで検出でき、どのターゲットを追うかも選択できる。
動画撮影機能としては、4K/60p撮影や最高240p(フルHD時)のハイスピード撮影が可能。H.264やH.265、マルチフレームレートにも対応する。映像制作のプロが行なう硬度なポストプロダクションに対応するべく、外部機器への動画RAW出力も可能。
カメラを縦位置にして撮影した場合でも、縦方向の動画ファイルとして保存でき、スマートフォンなどに最適な縦位置動画が撮影できる。そのほか、カラーグレーディングにより自由度の高い映像表現ができるOM-Log撮影、簡単にHDR動画を撮影できる動画ピクチャーモード「HLG」などを搭載する。
筐体は堅牢で軽量なマグネシウム合金製で、適所にシーリング部材を配置することで、IP53の防塵・防滴仕様を実現。低温下においても確実に動作する耐低温-10度も合わせて実現した。
ファインダーは576万ドットの有機ELで、倍率は0.83倍、表示遅れは0.005秒、120fpsの高速表示ができる。加えて雨中等の撮影でも曇りにくく、クリアな視界が得られる防曇処理も施した。
バッテリーはBLX-1で、撮影可能コマ数は標準時で約500枚、動画連続撮影可能時間は約90分。外形寸法は突起部を含めず約134.8×72.7×91.6mm(幅×奥行き×高さ)、重さは本体のみで511g。