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映画「オッペンハイマー」公式メイキングブック。5月25日発売

3月29日公開のクリストファー・ノーラン監督最新作「オッペンハイマー」。本作の制作秘話や関連資料、写真、図版などを収めた公式メイキングブックが、ボーンデジタルより5月25日に発売される。B4横変型判で、ページ数は272。価格は6,600円。3,500部限定。

ノーランが脚本・監督を担当し、IMAXカメラで撮影された映画「オッペンハイマー」は、世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えた一人の男の知られざる人生を実話を元に描いたドラマ。

オッペンハイマー役はキリアン・マーフィーが、妻のキティ役はエミリー・ブラントが務め、オスカー俳優のマット・デイモンはレズリー・グローヴス将軍を、ロバート・ダウニー・Jr.はルイス・ストローズを演じる。

メイキングブックでは、「オッペンハイマー」の脚本段階から資料集め、美術セット建設、撮影、完成までの道のりをマーフィー、ブラント、ダウニー・Jr.などの主要キャスト、監督、スタッフの膨大なインタビューと図版を交えて紹介する。

オッペンハイマーのトレードマークであるハットなど衣装をはじめ、愛用のタバコも年代に合わせてパッケージまで完全再現。帽子をかぶる角度はノーラン自ら細かく調整を行なった。宿敵ルイス・ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jr.は、髪の薄いストローズに合わせ前髪の生え際を剃って役作りを敢行。ノーランを驚嘆させたラミ・マレックのアドリブ、トム・コンティは誰もが振り返るほどの再現性でアインシュタインに臨んでいる。

各キャストを実在の人物に仕上げるノーランの精密すぎる人物設計(たとえばオッペンハイマーのヘアスタイルに合わせるため、ノーランは5時間をかけてキリアン・マーフィーのヘアカットを監修したなど)、原子の周りを電子が移動する映像をプラクティカルエフェクツで実現する裏話を掲載。

さらに、撮影の二日前に「すべてをもっとクレイジーで浮世離れにした白」に塗り直された、製作費300万ドルのロスアラモスのTセクションセット、コンセプトアート、調査資料など見応えのある写真や資料などのほか、ノーランがとらえた「オッピー」についての深い考察も記されている。