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FAudio、ウルトラライトアルミ筐体に最軽量振動板を組み合わせた「Spring」
2023年10月31日 18:30
ミックスウェーブは、FAudioブランドのイヤフォン「Spring」を11月2日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は105,000円前後。
ダイナミック型で、前世代よりも約15%薄くなり、市販されている製品の中で最も軽量だとする新開発の振動板を搭載した、第2世代ドライバーを搭載。デュアル・ダイアフラム構造で、中高音域にはチタン振動板、中低音域と重低音域には、複合繊維振動板を採用した。新しいコーティング技術により、ドライバーの剛性も向上したという。
2つの振動板の長所を組み合わせたほか、独自技術「Triple Built-in Acoustic Chamber (T.B.A.C)」を採用することで、音波伝導に対する空気の流れの影響を低減し、より効率的な総合性能を実現した。
T.B.A.Cは、従来の周波数の不安定さと、音の移動時に発生する余分な気流を排除し、チューニング方法に幅広い可能性をもたらす技術。チャンバーの容積と空間を調整することで空気の流れを調整し、従来の可動ドライバーが抱えていた様々な問題を解決するという。Springでは、新しい振動板のポテンシャルを最大限に活かすため、チャンバーの空気の流れと鋭さを調整して、カスタマイズを施したという。
また新磁気方式により、コイルの磁力の駆動力を向上し、高いエネルギー効率を実現。従来の構造と比較して、音の表現力、周波数の伸びが向上したとのこと。内部配線には純銀線を採用し、信号の伝達品質を確保することで、音の忠実度を高めている。
筐体は、T6061アルミニウム合金の塊から金属CNCマシンによって鋳造されたウルトラライトアルミニウム製で、研磨と陽極酸化処理を施している。金属加工の精度が向上し、軽量で快適な装着感だけでなく、シェル素材の剛性がダイナミックドライバーからの不要な共振や歪みを大幅に低減するという。
付属ケーブルは、純銅線と純銀線の混合芯線の4wireケーブルで、芯線の外層には、IEMと同色のより高密度の素材であるウルトラソフトファイバーを使用し、導体の酸化を防ぐための保護層を追加。柔軟性と収納性を保ちながら、ワイヤーの耐久性を向上した。
芯材にはフランス産純銀コアと台湾 OCC 純銅コアの混合組成を採用し、振動板の特性を強化。音質と接続の安定性を高めるため、「廃盤となったビンテージはんだの中からオーディオマニア・グレードのはんだを使用した」としている。ケーブル長は約120cm。プラグ部は4.4mmバランス。イヤフォン側は2ピン。
イヤーピースのデザインも歪みの軽減に重点を置いたという。また、イヤフォン用のシリコン保護カバーも用意。カバーを装着して付属のレザーケースに収納することで、イヤフォン本体を傷から保護する。
周波数特性は15Hz〜38kHz。入力感度は112dB@1mW。インピーダンスは32Ω@1kHz。イヤーピース、キャリングケース、保護カバーなどが付属する。