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ソニー、394fps高速撮像&グローバルシャッター式のCMOSイメージセンサー
2024年11月19日 17:34
ソニーセミコンダクタソリューションズは、精密部品の認識や検査に使用する産業機器向けセンサーの新製品として、高速処理と多画素を両立したグローバルシャッター方式CMOSイメージセンサー4モデルを商品化。2025年5月よりサンプル出荷する。
1.2型(対角19.3mm) 有効約2,455万画素タイプ
・「IMX925」 フレームレート:10bit 394frame/s
・「IMX935」 フレームレート:10bit 200frame/s
1/1.1型(対角14.0mm) 有効約1,241万画素タイプ
・「IMX926」 フレームレート:10bit 588frame/s
・「IMX936」 フレームレート:10bit 302frame/s
4モデルとも、画素の読み出しやADコンバーターにおけるセンサー駆動を効率化した新たな回路構造を採用。データの出力までにかかる時間が短縮されることで高速撮像が可能になり、「IMX925」では従来比約4倍となる394fpsの読み出しフレームレートを実現した。
また、消費電力も従来比2倍以上に効率化。さまざまな用途での測定・検査工程をより省電力かつ短時間で行なえるようになり、生産性を向上させることができるという。
独自のグローバルシャッター技術「Pregius S」を搭載しているのも特徴。
裏面照射型画素と積層構造により、2.74µmの微細画素で高い感度と飽和容量を実現。これにより、Cマウントサイズに対応する1.2型で有効約2,445万画素(IMX925の場合)と、小型のセンサーサイズと多画素を両立した。
さらに、高速で移動する対象物を歪み無く撮像できるため、装置や製造ライン内に柔軟に設置でき、小型ながら高精細に撮影できるマシンビジョンカメラが可能となる。
最大12.5Gbps/laneまで対応する、独自のエンベデッド・クロック方式の高速インターフェースSLVS-ECTMを採用。高解像度の画像データを従来よりも少ないデータレーンの本数で伝送できるため、FPGAの選択肢が広がり、より多様なカメラの高精度化と高速化に貢献できる、としている。