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独Grell Audio上陸。元ゼンハイザーエンジニアAxel Grellが手掛ける、“前から音を届ける”FSFM搭載
2026年5月13日 11:00
アユートは、2023年に設立されたドイツ発のヘッドフォンブランド「Grell Audio(グレル・オーディオ)」と国内総代理店契約を締結した。Grell Audioブランドの製品を発売も予定しており、詳細は後日アナウンスする。
Grell Audioは、ゼンハイザーにおけるチーフエンジニアとして業界のベンチマークともなる数々の革新的なヘッドフォンを開発し続けてきたAxel Grell(アクセル・グレル)氏が、2023年にドイツで設立したブランド。
アクセルの設計哲学である「可能な限り自然で正確なサウンドの実現」を体現するべく、徹底的なテストと改良を重ねることを信条とし、リスニング体験を損なう歪みや色付けを排除することに注力している。
独自のFSFMテクノロジーとは?
独自に開発した「フロントサイド・サウンドフィールド・モジュレーション(FSFM)」テクノロジーが同ブランドの特徴。
数十年にわたる経験に基づき開発された技術で、これにより中音域および高音域の微細なニュアンスが、自然かつ詳細な明瞭さで聴き取れるようになるという。
コンサートや会話、あるいは自宅のステレオスピーカーシステムを使用する際、人は音を正面から聴いている。音が横から聞こえてくると、本能的に頭を向け、再び音を正面から聴けるようにする。これは人の聴覚の働きに合致しており、音を歪みなく正確に知覚することを可能にしている。
しかし、従来のヘッドフォンでは、トランスデューサーが左右から直接音が届くように配置されている。これにより、耳のすぐ横に音場が形成され、音は耳に届くまでに歪み、耳介による本来の成形が失われる。
Grellのヘッドフォン向け新音響コンセプトでは、イヤーカップごとに1つずつ、計2つのトランスデューサーを耳の正面斜め前に配置。こうすることで、あたかも正面にある音源から音が発せられているかのように音波を放射する。
人の耳は、正面からの音を最適に処理するように設計されている。GrellのFSFM技術を使用して聴く際、耳の個々の形状が活用され、鼓膜に届く周波数特性が成形。その結果、ヘッドフォンを使用しても、可能な限り自然な音を知覚することができる、としている。
創業者アクセル・グレル氏について
著名なオーディオエンジニア兼ヘッドフォンデザイナー。ドイツで生まれ、ハノーファー近郊で育つ。12歳の時に初めてスピーカーを自作。
中等学校を卒業後、最初は歴史学と社会学を学んだが、その後電気工学と音響学に転向。在学中、フロント・オブ・ハウス・ミキサーとしてサウンドデザインの経験を積む。こうした実践的なオーディオ作業と技術的な訓練の融合が、後のヘッドフォン設計におけるキャリアの強固な基盤となる。
1991年にゼンハイザーに入社。ヘッドフォン設計における革新的なアプローチで瞬く間にその名を知られるようになる。数十年にわたるキャリアを通じて、Axelはオーディオ業界、特にプレミアムヘッドホンの開発において中心的な存在に。
その後独立し、2019年に設立したエンジニアリング企業「grellaudio consulting」にてオーディオ業界の著名企業向けにヘッドフォンを開発。
2023年に自身のブランドである「Grell Audio」を設立。オーディオ業界のベテラン専門家からなる小規模なチームと共に、革新的な音響コンセプトと卓越した製造品質を備えたプレミアムヘッドホンを開発している。


