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アドビ「Premiere Pro」ベータ版に被写体の特徴などで動画素材を検索できる新機能
2025年1月23日 13:00
アドビは、サンダンス映画祭2025の開催に合わせて、ビデオ製品をアップデート。Premiere Pro、After Effects、Frame.ioに、ポストプロファクションを合理化して、作業時間を短縮する新機能を追加した。新機能はベータ版アプリにて全て使用可能となっている。
Premiere Pro
Premiere Proは、「メディアインテリジェンス」と「検索パネル」を追加。膨大なファイルライブラリから最適な映像素材を迅速に探し出せるようになり、編集者が特定の素材を見つけるためにファイルを精査していた面倒な作業を解消するとしている。
メディアインテリジェンスでは、オブジェクト、ロケーション、カメラアングルや撮影日、カメラの種類などのメタデータといったコンテンツごとの特徴を自動的に認識。検索パネルで必要な情報を入力するだけで、探したい素材を見つけられる。
例えば、「スケートをする人物のレンズフレア効果付きの映像」や「夕暮れの中を走る人物のクローズアップ」といった説明的なことばで素材を検索できるため、関連する瞬間を素早く確認できる。
またベータ版には、新たにAIを搭載した「キャプションを翻訳」機能も追加。日本語を含む17言語のネイティブキャプションの翻訳が行なえる。
世界に向けてコンテンツを配信する上で重要なキャプションの翻訳は、従来、編集者の手動翻訳による作業の遅れや、追加費用が必要になる場合もあったが、今回の機能により、迅速かつ正確にリーチすることが可能になるとしている。
After Effects
After Effectsでは、モーションプロフェッショナルの要望が多かったという「キャッシュの改善」と「HDRサポートの改善」を実施。
キャッシュの改善により、コンポジション全体をこれまで以上に高速に再生できるようになった。最小システム要件を満たすすべてのコンピューターで、キャッシュされた瞬間にコンポジション全体を再生できるという。
HDRコンテンツは、正確に読み込み、モニタリング、書き出しが可能になり、より明るく鮮やかなモーションデザイン作業を実現する。
Frame.io
Frame.ioでは、キヤノン製カメラにおけるCamera to Cloud(C2C)のサポートを拡張。EOS C80やEOS C400といったカメラから直接、映像をFrame.ioにアップロードしてアクセス可能になり、リアルタイムでの共有や、ビデオワークフローの高速化、制作とポストプロダクション間のシームレスな体験が実現するとしている。