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アドビ「Premiere Pro」にFilm Impactのエフェクトなど90種以上追加
2025年9月9日 22:00
アドビは、Premiere Proをアップデート。90以上の新しいエフェクトやアニメーションが追加されたほか、操作時にもオーディオの波形が見えた状態になるなど操作面での機能向上がおこなわれている。
今回のアップデートは、アドビが買収したFilm ImpactのライブラリをPremiere Proに統合したことで実現したもの。Film Impactの90種類以上のエフェクト、トランジション、アニメーションが、Premiere Pro内で、追加料金なしで利用できるようになる。
Film Impactのライブラリは、エフェクトタブのビデオエフェクト内からドラッグ&ドロップで適用可能。従来複雑な作業が必要だった演出も手軽に表現できるようになる。
ウインドウメニューから、エクステンション>Film Impact ダッシュボードを選択すれば、サムネイル表示でどのようなエフェクト効果になるのか確認できる。
エフェクトコントロールタブから、パラメーターを調整・カスタマイズしていくことも可能。「Surprise Me」ボタンを押すことで、別のバリエーションをプレビューできる。プレビューされた数値を確認して、エフェクトのかけ方の勉強や、より深掘りしていくこともできる。
グロー、ブラー、エコーを活用すれば、写真のようなボケ、空間を意識したな照明、輝くハレーション、まばゆい光のきらめきなども追加できる。赤、緑、青のチャンネルを個別に操作して蛍光灯照明のカラー補正も可能。三脚で撮影した固定ショットをあたかも手持ち撮影のようにリアルに見せる手ぶれエフェクトも用意されている。
静止したグラフィックスを動かせるモーショントランジション機能も用意。面倒なキーフレーム設定なしで、静的な2Dテキストに影や奥行きを加え、リアルな3Dアニメーション付きのモーショングラフィックスを数秒で作成できる。
デフォルト装備されているアニメーション機能を使ってロゴをクローンすれば、「まるで何時間もかけて作ったかのようなモーショングラフィックスをわずか数秒で完成させることも可能」としている。
操作面では、オーディオクリップの操作時に波形が常に表示されるようにアップデート。ドラッグでの移動や、カットなどの作業時に、音の有無などを把握しやすくなった。
複数のフェードを同時に追加、調整できるように改善。対象のクリップを同時に選択して、フェード(またはクロスフェード)するだけで操作できる。
ユーザーからのフィードバックに応えた機能として、デフォルトフォントの設定、トラックのミュートとソロを切り替えるショートカットの追加、16ビットPNGファイルの読み込み対応や、動作修正なども行なっている。