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アドビ「Premiere」生成機能も使えるiPhone版登場。Rushは提供終了

アドビは、動画編集ソフト「Premiere」のiPhone版を9月末にリリースする。App Storeで予約受付を開始。アプリは無料で利用可能。Android版は現在開発中。

「人気のYouTuberや映画制作者、ミュージックビデオ編集者などが信頼を寄せる動画編集ツールを、高速で無料、直感的に使えるモバイル版アプリ」として再設計。

Premiereの動画編集ツールを、個人のSNS向けコンテンツの作成や、クライアント向けのコンテンツ制作、日常の記録など、外出先でも手軽に使える新しいモバイルアプリとして利用できる。

デスクトップ版のPremiereの操作に慣れているユーザーにはおなじみの、カラー分けされ、ダイナミックなオーディオ波形を備えたマルチトラックタイムラインを組み込んだ。モバイル版であってもトリミングやレイヤー操作は自由自在で、モバイル環境でもフレーム単位の精度で調整できる。

スタイル付きテキストに対応した「字幕を自動生成」機能も搭載。動画、オーディオ、テキストレイヤーは無制限に追加可能で、4K HDR対応など、多彩な機能を備える。

テキストプロンプトと自分の声を使って利用できる「効果音生成」機能を搭載。AIを活用した「スピーチを強調」機能も備え、ノイズの多い環境でも鮮明でクリアなナレーションを録音できる。

Adobe Fireflyの機能も搭載。動画や画像、音声など、思い描いたあらゆる素材を生成できる。「思い描いた画像やビジュアル、サウンドを入力するだけで、クリエイターの権利を尊重した安全に商用利用可能な自分だけのオリジナルコンテンツ、を自信をもって作成できる」としている。

音楽、効果音、写真、グラフィックス、動画に加え、Adobe FontsやAdobe Lightroomプリセットなど、数百万ものAdobe Stockアセットを無料で利用できる。

Premiere Rushは提供終了

スマホ、デスクトップ用に展開していた動画編集アプリ「Premiere Rush」は9月30日をもって提供終了。各アプリストアからダウンロードできなくなる。テクニカルサポートも2026年9月30日に終了となる。

すでにインストール済みのユーザーは、引き続き利用できるが、サブスクリプション更新は停止されるため、プレミアム機能へのアクセスが制限される可能性があるほか、テクニカルサポート終了後はアプリが正常に動作しなくなる可能性があるという。