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ティアック、A4サイズの本格パワーアンプ「AP-507」。NCOREx搭載。2台でバイアンプ/BTLも

「AP-507」を2台使ったイメージ

ティアックは、A4サイズのプレミアム・コンパクト・コンポ「Reference 500」シリーズの新製品として、ステレオパワーアンプ「AP-507」を22日に発売する。価格は308,000円。カラーはシルバーとブラックを用意する。

「AP-507」

コンパクトながら、実用最大出力130W+130W(4Ω)の高出力が可能。1台によるステレオ動作に加え、モードの切り替えにより、2台を使ったバイアンプ接続、ハイパワーなBTL接続(250W/8Ω)もできる。

アンプ分には、独自のカスタム・チューニングを施したオランダHypex製の新世代パワーアンプモジュール「NCOREx」を搭載。新しい「x」世代のNCOREモジュールは、従来のアナログアンプ的な滑らかさ、高域の柔らかさに加え、空間描写性能が進化し、より立体的な音像とさらに拡がりのある音場感を備えるという。

さらに、ティアックが求める理想のサウンドを実現するため、このNCORExモジュールを独自にカスタム・チューニング。音質の要となるフロントエンド(バッファーアンプ)は、完全自社設計とし、パーツ類や回路の細部を見直すことで、従来モデルよりもさらに音質を進化させた。

フロントエンドのバッファーアンプ部、パワーアンプ部のすべてのステージにおいてフルバランス構成を採用。コモンモードノイズを徹底して排除。S/Nに優れた音声信号の伝送を実現したという。

バッファーアンプは、左右独立のデュアルモノ構成を採用。オペアンプは、「MUSES 8820E」をRCA/XLR両入力回路に使用。XLR入力は、カップリングコンデンサーを排除した高音質回路を採用している。

バッファーアンプの電源部には大型トロイダルコアトランスを採用。整流回路もデュアルモノ構成を採用し、チャンネルあたり18,800μF(4,700μF×4)の大容量コンデンサーを搭載し、チャンネル間での濁りのない見通しの良い音場を再現。ショットキーバリアダイオードを採用し、整流ノイズの発生を抑えることで、よりクリーンで安定した電源を各セクションに供給している。

フロント、トップおよびアウターサイドパネルに採用されたアルミ材が強固なスチール製のシャーシを覆った贅沢な筐体設計を採用。重量部品により物理的に振動を抑制して、全ての回路が安定して動作できる筐体としている。A4サイズのコンパクトなボディなので、デスクトップにおいても効率的な配置が可能。バイアンプやBTL接続時に左右独立で2台使用する場合でもコンパクトなシステム構成が可能。

2.8mmの肉厚アルミニウム製トップパネルは、ネジによる固定を行わないセミフローティング方式。底板とフットとの接合に遊びを持たせた金属製のティアックオリジナルStress-Less Footを採用。定位感に溢れ、豊かで自然な響きを獲得したとのこと。

2つのメーターを装備。4段階ディマーに加え、レベルメーターの動作自体をオフにしたり、感度を+20dBアップすることでよりダイナミックな動きを楽しむこともできる。

入力端子は、RCAアンバランス×1、XLRバランス×1。消費電力は106W。外形寸法は290×271×84.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は4.4kg。