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FYNE AUDIO、ドライバ改良の新ブックシェルフ「F500S」。約19.6万円
2025年2月28日 09:00
アクシス(AXISS)は、スコットランドのスピーカーブランド「FYNE AUDIO」の新製品として、独自技術とドライバを改良したブックシェルフ「F500S」を3月より発売する。カラーはナチュラルウォールナット、ブラックオーク、ピアノグロス・ブラックの3種類。価格はいずれも、ペア195,800円。
2017年発売モデル「F500」の後継機。独自ドライバISOFLAREの改良や低域放射システムBASSTRAXの設計を見直すなどして、音質を強化。これにより「音の鮮度と流麗さが向上」し、「壮大なスケール感で、圧倒的なサウンドステージを再現する」という。
同軸型スピーカーの利点である優れた位相特性を生かしながら、従来の常識を超えるワイドな指向特性を備える、FYNE AUDIOのドライバー「ISOFLARE」(アイソフレアー)を搭載。
コンプレッション・トゥイーターのホーン開口曲面とウーファー・コーンの曲面を複合解析し、高域エネルギーが広角で拡散する絶妙なカーブを導き出すことで、一般的に高域の鋭い指向性が起きやすい同軸構成の欠点を解消している。
ユニット構成は、1インチ・コンプレッション・ツイーターと、6インチLFドライバーの2ウェイ。
ツイーターは大幅な改良が施され、さらなる音質向上を実現。ホーン開口部に、流体力学の最先端解析技術「COMSOL」を駆使したコンピューター解析によって設計されたアシンメトリック・リブを配置。長いリブと短いリブを交互に配した構造によって、高域の拡散特性がさらに広角化すると同時に、よりスムーズな周波数レスポンスを備えた。
ツイーターのダイヤフラムには、上位シリーズと同じプレミアムマグネシウム製のドーム型を採用。高域固有共振を可聴帯域外の30kHz以上に、そして低域共振をクロスオーバー周波数の遥か下方に追いやり、中低域とのつながりが極めて自然な、滑らかに伸びきった極めてナチュラルな高域特性を目指した。
6インチのLFドライバーは、マルチファイバーペーパー・コーンによるダイヤフラムに、特殊な溝加工を施した「FYNEFLUTE」(ファインフルート)エッジを組み合わせた独自構成。
これにより、エッジに起因する固有共振を効果的に抑制。高剛性アルミニウムダイキャスト製のシャーシーフレームの採用ともあいまって、不要な振動を排除したクリアで精緻なトランジェントを実現しているという。
キャビネット下側四隅には、特許技術「BassTrax」(ベース・トラックス)の低域放射用開口部を設置。下向きに取り付けられたバスレフポートの真下に、Tractrixプロファイルと呼ばれる亜円錐状のディフューザーを取り付けることで、ポートから発した超低音を水平360度に放射する。
F500Sでは、ディフューザーを分厚い台座にマウントし、開口部はキャビネットと一体化させることで安定性を向上。威力をさらに強力なものとした。
背面のスピーカーターミナルは、バイワイヤリング対応バインディングポスト。ターミナル近くには、プレゼンスコントロールを新たに設置。全帯域に対する中音域(2.5kH～5kHz)のレベルバランスを制御し、音の張り出し感を3段階で調節できる。
推奨アンプ出力は30～100W RMSで、許容入力は50W RMS。感度は89dB、インピーダンスは8Ω、周波数特性は45Hz～34kHz。外形寸法は204×317×325mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9kg。