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Fyne Audio、「小型2ウェイの真髄極めた」ブックシェルフスピーカー
2021年2月5日 08:30
アクシスはFyne Audioより、150mm径ポイントソース・ドライバー1基をコンパクトなブックシェルフキャビネットに組み込んだスピーカー「F700」を2月に発売する。価格はペアで39万円(税別)。外装はピアノグロス・ウォールナット、ピアノグロス・ブラック、ピアノグロス・ホワイトの3種類。
専用スタンド「FS8」は別売りで、価格はペアで19万円。
2020年2月に発売されたブックシェルフスピーカー「F701」の弟分にあたるモデル。同社が誇る「ISOFLARE」、「FYNEFLUTE」、「BASSTRAX」の三大テクノロジーが投入されたほか、精巧な設計と厳選素材の採用、スコットランドの自社工場での熟練職人による丁寧な手作りによって、「小型2ウェイ・スピーカーの真髄を極める圧倒的パフォーマンスを得ている」と謳う。
ユニット構成は、150mm径のISOFLAREポイントソース・ドライバー。ISOFLAREは、ツイーターとウーファーを同軸構成にすることで指向特性を飛躍的に改善させる独自技術で、F700ではマルチファイバー・コーンを使った150mm径の中低域用ユニットと、25mmの径のマグネシウムドーム・コンプレッション・ツイーターが同軸に配置されている。再生周波数帯域は40Hz~34kHz、クロスオーバー周波数は1.7kHz。
中低域ユニットのエッジ部分にはコンピューター解析による特殊な溝(フルート)が刻まれており、一般的なロール型エッジで少なからず発生する固有共振を徹底排除する独自のFYNEFLUTEテクノロジーが投入された。
特許技術のBASSTRAXは、低域ポートをエンクロージャーの底に下向きに配し、その開口部に亜円錐状のディフューザーを設けるという独自のシステム。これにより、低域の放射特性が改善され、壁面からの部分的な強い低域反射を抑え、「クリアで力強い低域再生を、設置場所の制約を受けることなく実現」する。
クロスオーバーネットワークには、低損失LF積層コアインダクターとCLARITYCAP製の高品位HFポリプロピレンフィルムコンデンサーを含む高品質精密部品を使用。コンピューター解析による最適化設計を基にクリティカルなオーディショニングによる追い込み微調整で徹底追求した回路構成を実現したという。
バイワイヤー端子も備え、内部配線には純度の高い信号伝送を実現するVAN DENHUL高純度銀メッキ線材を採用した。クロスオーバー回路は全体がクライオジェニック処理され、回路部品とはんだ接合部のストレスを緩和。信号伝送純度を高めている。RF電波などの干渉による微小信号のマスキング現象を防止するため、アース端子も備えた。
キャビネットは高密度のバーチプライ(カバ材による積層合板)構造で高い硬度を実現し、キャビネット振動を徹底的に抑制している。内部構造にはドライバーの後部支持も兼ねた高剛性クロスブレースを採用。
重量級のアルミニウムプレート台座を備え、重低音の安定性と、ステレオイメージングの再現性を高めている。マグネット着脱式グリルを標準装備。
感度は89dB(2.83Volt@1m)、インピーダンスは8Ω。外形寸法は224×337×348mm(幅×奥行き×高さ)、重さは1本あたり9kg。