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M3搭載で価格据え置き「iPad Air」。128GBから選べる「iPad」も
2025年3月5日 12:20
アップルは、M3チップを搭載し、Apple Intelligenceのために設計したという新型「iPad Air」と、A16チップを採用し、最小ストレージが128GBとなった新型「iPad」を発表した。どちらも3月12日発売で、すでに予約受付を開始している。iPad Airの価格は据え置きで、11インチモデルが90,800円から、13インチモデルが120,800円から。iPadはWi-Fiモデルが58,800円から。
カラーバリエーションはiPad Airがスペースグレイ、ブルー、パープル、スターライトの4色。iPadがブルー、ピンク、イエロー、シルバーの4色。
M3搭載iPad Air
M1チップ搭載のiPad Airから約2倍、A14 Bionic搭載のiPad Airから最大3.5倍高速になったというモデル。4月初旬に日本語対応が予定されている生成AI「Apple Intelligence」のために設計されており、写真アプリでのクリーンアップツール、絵文字生成の「ジェン文字」なども利用可能。
搭載するM3チップの構成は4つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせた8コアCPU、9コアGPU、16コアNeural Engine。RAM容量は8GBで、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングに対応する。
メディアエンジンとして、ハードウェアアクセラレーテッド8K HEVC、4K H.264、ProRes、ProRes RAWやAV1デコードに対応。ProResエンコード/デコードエンジンなども搭載する。
ディスプレイは、11インチ・13インチともに液晶パネルを使ったLiquid Retinaディスプレイ。解像度は、11インチが2,360×1,640ピクセル/264ppi、13インチが2,732×2,048ピクセル/264ppi。両サイズともP3広色域、True Tone対応で、耐指紋性撥油コーティング、反射防止コーティングなどが施されている。輝度は、11インチは500nits、13インチは600nits。
両サイズともApple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)に対応し、画面からペンを浮かして操作するホバー機能も利用できる。
背面カメラは単眼で1,200万画素の広角カメラを搭載。絞り値はf1.8。最大5倍のデジタルズームや、最大6,300万画素のパノラマ撮影、スマートHDR 4、自動手ぶれ補正などが利用できる。
最大4K/60fpsの動画撮影が可能で、1,080p/240fpsのスローモーション撮影、4K/1,080p/720pでは“映画レベルのビデオ手ぶれ補正”も利用できる。撮影フォーマットはHEVCとH.264。
フロントカメラは横向きで、1,200万画素。機械学習を使って、ユーザーが動き回ってもビデオの中心から外れないようにするセンターフレームカメラとなっている。
なお顔認証のFace IDには非対応で、トップボタンに指紋認証のTouch IDセンサーを備えている。
横向きのステレオスピーカーを搭載するほか、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3も利用できる。
バッテリー駆動時間は、両サイズ共通でWi-Fiでのネット利用、ビデオ再生時で最大10時間。Wi-Fi+Cellularモデルの携帯電話回線経由でのネット利用は最大9時間。
充電ポートはUSB Type-Cで、最大10GB/sのUSB 3仕様。DisplayPortとしても機能し、1台の外部ディスプレイで最大6K/60Hz出力をサポートする。OSはiPadOS 18。付属品は1mのUSB-C充電ケーブルと20W USB-C電源アダプタ。
別売りアクセサリーとして、トラックパッドや14のファンクションキー列を採用したiPad Air用のMagic Keyboardも用意する。iPa Air背面にあるSmart Connector経由で通信するためBluetooth接続不要で利用でき、ヒンジ部には充電用USB Type-Cコネクタも搭載する。カラーはホワイトのみで、価格は11インチ用が46,800円、13インチ用が49,800円。
各モデルの外形寸法と重さ、価格は以下のとおり。
- 11インチiPad Air 247.6×178.5×6.1mm(縦×横×厚み)/460g(Wi-Fi・Wi-Fi+Cellularモデル)
- 13インチiPad Air 280.6×214.9×6.1mm(同上)/616g(Wi-Fiモデル)/617g(Wi-Fi+Cellularモデル)
- 128GBモデル 98,800円
- 256GBモデル 114,800円
- 512GBモデル 150,800円
- 1TBモデル 186,800円
11インチiPad Air Wi-Fiモデル
- 128GBモデル 124,800円
- 256GBモデル 140,800円
- 512GBモデル 176,800円
- 1TBモデル 212,800円
11インチiPad Air Wi-Fi+Cellularモデル
- 128GBモデル 128,800円
- 256GBモデル 144,800円
- 512GBモデル 180,800円
- 1TBモデル 216,800円
13インチiPad Air Wi-Fiモデル
- 128GBモデル 154,800円
- 256GBモデル 170,800円
- 512GBモデル 206,800円
- 1TBモデル 242,800円
13インチiPad Air Wi-Fi+Cellularモデル
A16搭載iPad
A16チップを搭載したことで前モデルのiPad(第10世代)から30%近く高速になり、「最も販売台数が多いAndroidタブレットよりも最大6倍高速」だというモデル。チップ構成は5コアCPU、4個がGPU、16コアNeural Engine。なお、Apple Intelligenceには非対応。
ストレージ構成は前モデルが64/256GBの2種類だったのに対し、新型では128/256/512GBと最小構成の容量とラインナップが強化されている。またディスプレイサイズも従来の10.9インチから11インチに引き上げられた。
Liquid Retinaディスプレイを搭載し、解像度は2,360×1,640ピクセル/264ppi、sRGBカラーをサポートする。True Toneに対応し、耐指紋性撥油コーティングは施されているが、反射防止コーティングなどには非対応。輝度は500nits。
Apple Pencil(USB-C)とApple Pencil(第1世代)が利用できる。なおApple Pencil(第1世代)はLightning端子のため、ペアリングにはアクセサリーの「USB-C - Apple Pencilアダプタ」が必要。
背面カメラは1,200万画素の広角カメラ、フロントカメラは横向きの1,200万画素センターフレームカメラ。こちらもFace IDには非対応で、トップボタンにTouch IDセンサーを備えている。横向きステレオスピーカーも搭載。
Wi-Fi 6やBluetooth 5.3に対応。バッテリー駆動時間はWi-Fiでのネット利用、ビデオ再生時で最大10時間。Wi-Fi+Cellularモデルの携帯電話回線経由でのネット利用は最大9時間。
充電ポートはUSB Type-Cで、最大480MB/sのUSB 2.0仕様。DisplayPortとしても機能し、1台の外部ディスプレイで最大4K/60Hz出力をサポートする。OSはiPadOS 18。付属品は1mのUSB-C充電ケーブルと20W USB-C電源アダプタ。
外形寸法は248.6×179.5×7mm(縦×横×厚み)、重さはWi-Fiモデルが477g、Wi-Fi+Cellularモデルが481g。価格は以下のとおり。
- 128GBモデル 58,800円
- 256GBモデル 74,800円
- 512GBモデル 110,800円
iPad Wi-Fiモデル
- 128GBモデル 84,800円
- 256GBモデル 100,800円
- 512GBモデル 136,800円
iPad Wi-Fi+Cellularモデル