日立、720p/30fpsのHD動画撮影が可能な「Wooo」携帯

　株式会社日立製作所は、国内初となる720p/30fpsのHD動画撮影が可能な携帯電話端末「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を7月下旬よりauから発売する。　

　1,280×720ドット/30fpsでのHD動画撮影が可能な携帯端末。SD動画や、静止画の撮影も可能。有効500万画素のCMOSカメラを搭載。光学3倍ズーム対応のレンズも装備する。

光学3倍ズームを搭載	720pのHD動画撮影が可能。ディスプレイを回転させて自分撮りもできる

　HD撮影時の動画フォーマットは3GPP2を採用。録画モードは高画質モード(HQ)、標準モード(HM)、長時間モード(HL)の3種類用意する。記録媒体は最大8GBまでのSD/SDHCカード(別売)で、8GB SDHCカード利用時での最長録画時間はHQが2時間、HMが3時間、HLが4時間。1ファイルの容量は最大2GBで、最長連続撮影時間はHQが30分、HMが45分、HLが1時間。

HDムービーやHDMI接続の専用メニューを用意する	HDムービー撮影中の画面	HDムービー撮影メニュー

　高画質エンジン「Picture Master for Mobile」を搭載。HDムービー撮影時にはシーンに適した処理を行なうことで、「よりリアルで鮮やかな色彩表現を実現する」としている。また、撮影したムービーを携帯端末で再生する際にも、同エンジンが画像補正処理を行なうという。

　撮影機能として、ズームに連動して遠くの音声を収録する「音声ズーム」、最大5人までの顔を検出して自動明るさ補正を行ない、ピントを合わせる「顔ピタ」機能は、被写体が動いても見つけた顔を自動で追いかける「自動追尾機能」も備えている。

　そのほか起動1秒で録画可能な「秒撮」モードや、手ブレ補正機能、オート、ポートレート、スポットライト、サーフ&スノー、ローライトの5つの撮影モードを用意するプログラムAEも利用可能。録画したHDムービーをPCを使わずに切り出し/結合/リサイズ/QCIF変換/静止画キャプチャなどが可能な編集機能も備える。

　端末本体にHDMIミニ端子を備えているのも特徴。別売のHDMIケーブルと接続することで、撮影したHDムービーの出力が可能。また、HDMIリンク機能「Woooリンク」にも対応し、薄型テレビ「Wooo」のリンクメニューからムービーや静止画の選択、再生などがテレビ側のリモコンで操作できる。

HDMIミニ端子を搭載	「Woooリンク」に対応

　撮影したHDムービーは、PCを使ってBlu-ray/DVDに記録できるようになる予定で、サイバーリンクがPowerDirectorの対応バージョンを開発中。ソフトの提供方法については、ダウンロードや別売などを含め検討中としている。

　SDムービーも撮影可能。フォーマットは同じく3GPP2で、録画サイズは640×480ドット(VGA)、320×240ドット(QVGA)、176×144ドット(QCIF)の3タイプを用意する。「音声ズーム」や「顔ピタ」機能は利用できない。

　メインディスプレイは約3型/480×854ドットのIPS液晶パネルを搭載。ワンセグの視聴/録画のほか、高音質楽曲配信サービス「着うたフルプラス」の再生にも対応。そのほか、LISMO Music&VIDEO、au Smart Sports、おサイフケータイ、CDMA/GSMのグローバルパスポートなどに対応する。

　ボディカラーはレイズブルー、マイカブラック、カシスレッドの3色を用意。外形寸法は約118×50×19.9mm、重量は約152g。