マランツ、4K/ネットワーク対応7ch AVアンプ「SR6007」

-Apple Lossless対応予定。iOS/Androidアプリ操作も


SR6007

 マランツは、AirPlay/DLNAなどのネットワーク機能や4Kアップスケーリング機能を備えたAVアンプ「SR6007」を8月上旬に発売する。価格は125,000円。

 「4Kをフルサポートする」という7ch AVアンプ。SDやフルHDの映像を3,840×2,160ドットまでアップスケーリング可能。最新のビデオスケーラーを使用し、フルHD解像度へのアップスケーリング時も、従来から大幅に性能が向上したという。そのほか、4K入力信号のパススルーや、4K映像再生中のGUIオーバーレイ表示にも対応する。

 AirPlayやDLNA 1.5などのネットワーク機能も引き続き搭載。iPod touchやiPhone、iPadの楽曲などをAirPlayでワイヤレス再生できるほか、PCやネットワークHDDに保存した楽曲を再生可能で、FLACは24bit/96kHzまでサポートする。WAVは16bit/48kHzまで。

 なお、9月下旬には、24bit/192kHzのFLACやWAVの再生、Apple Losslessファイルの再生、ギャップレス再生にもファームウェアアップデートで対応する予定。

Marantz Remote Appを使って、iPhoneなどから操作可能

 iPhone/iPad/iPod touch用の無償アプリ「Marantz Remote App」から無線LAN経由で操作することも可能。電源や入力/サウンドモード切替、ボリュームなどの基本操作のほか、パソコンやNAS(LAN HDD)に収めた楽曲の再生、インターネットラジオのブラウジングも行なえ、SR6007ではインターネットラジオの選局画面で高速スクロールも対応するなど、操作性の向上も実現した。

 なお、7月12日にはAndroidアプリも公開された。対応端末はAndroid 2.3以降または4.0以上のスマートフォンで、タブレットには非対応。AVアンプの基本操作やDLNA再生、インターネットラジオの選局などが可能。Android版アプリはSR6007のほかに、同社の薄型AVアンプ「NR1603」にも対応する。

 定格出力110W×7ch(8Ω)、最大出力190W×7ch(6Ω)のディスクリートパワーアンプを搭載。大型EIコアトランスと大容量ブロックコンデンサを採用。回路の低インピーダンス化と最短化も図っており、大出力時にも余裕のある電源供給を実現。5ch同時出力時にも定格出力の70%以上を出力できるという。

 高さ方向のサラウンドを実現するドルビープロロジック IIzや、フロントワイド/ハイトチャンネルを追加して、空間再現力を拡張するAudyssey DSXに対応。そのほか、自動音場補正機能の「Audyssey MultiEQ XT」、ボリュームの急峻な変化を抑える「Audyssey Dynamic Volume」、低音量でも製作者の意図通りの豊かな音を再現するという「Audysssey Dynamic EQ」などを搭載する。

背面

 HDMIは入力が6系統、出力が2系統(同時出力可能)。3DパススルーやARC、CEC、スタンバイスルーなどに対応する。フロントのUSB端子でiPod/iPhoneと接続し、デジタル伝送での再生も可能。また、M-XPort端子も備え、別売のBluetoothレシーバー「RX101」(オープンプライス/実売1万円前後)を使ってスマートフォンなどの音楽をワイヤレスで再生できる。

 HDMI以外の入力端子はコンポーネント×2、コンポジット×4、同軸デジタル×2、光デジタル×2、アナログ音声×6、7.1ch音声×1、フォノ×1。出力端子はコンポーネント×1、コンポジット×2、アナログ音声×2(REC×1、ZONE×1)、プリアウト×1。EthernetやUSB、RS-232C、IRフラッシャー、リモートバス端子なども装備する。

 テレビ画面の表示に従って簡単に設定できる「セットアップアシスタント」機能も装備。外形寸法は440×389×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は11.2kg。消費電力は650Wで、待機時は通常スタンバイが0.2W、CECスタンバイ時が0.5W。リモコン「RC017SR」やセットアップマイクなどが付属する。


(2012年 7月 13日)

[AV Watch編集部 中林暁]