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ソニー、重低音XBヘッドホンのデザイン強化

アルミ素材多用&ケーブル着脱のXB920など

左が「MDR-XB920」のレッドモデル。右が「MDR-XB610」のオレンジモデル

 ソニーは、低音再生能力にこだわったEXTRA BASS(XB)ヘッドホンシリーズの新デザインモデルとして、50mm径ドライバの「MDR-XB920」と、40mm径の「MDR-XB610」を4月21日に発売する。価格は「MDR-XB920」が24,675円、「MDR-XB610」が12,390円。カラーはXB920がレッド(R)とブラック(B)、XB610がオレンジ(D)とホワイト(W)を用意する。

 同じXBシリーズのヘッドホンとして、昨年10月から発売している「MDR-XB900」(18,375円)、「MDR-XB600」(8,715円)をベースに、デザインを変更したモデル。MDR-XB900/XB600は併売される。音質はXB900/XB600から変化は無いという。なお、「MDR-XB920」のみ、新たにケーブル着脱が可能になっている。

 XBシリーズなどの重低音ヘッドホンは各社から発売されているが、ヘッドホン市場全体では金額ベースで約9%を占める市場に成長している。一方で、世界的に「beats by dr.dre」など、インパクトのあるデザインを採用したヘッドホンが増加し、人気を集めている。こうした事から、重低音だけでなく、デザイン面も強くアピールするモデルとしてラインナップが追加される。

「MDR-XB920」のレッドモデル
「MDR-XB920」のブラックモデル
レッドモデル。アルミが各所に採用されている
「MDR-XB610」のオレンジモデル
「MDR-XB610」のホワイトモデル

 XB920は、スライダーやハウジング中央、スライダーキャップ、ハウジングの素材などにアルミを使用。XB900はハウジングの中央のみアルミで、その他は塗装だった。また、XB900のケーブルは着脱できないが、XB920は可能になっており、通常のケーブルと、マイク/リモコン付きケーブルを同梱。使い分けられるようになっている。ケーブルは片出し。

 XB610とXB600の違いは、XB610はハウジング中央にアルミヘアラインのスピン仕上げを採用。XB600は打ちっぱなし&光沢仕上げとなっている。XB610はケーブル着脱できない。

「MDR-XB920」のハウジングを平らにしたところ
ヘッドパッド部分
イヤーパッドはオンイヤータイプ。シームレスイヤーパッドを採用している
「MDR-XB920」のブラックモデル
XB920は、ケーブルの着脱が可能になった
ヘッドアームを上から見た所。ソニーロゴが大きく入っている

 新機種を含めたこれら4機種に共通する特長は、「アドバンスド・ダイレクト・バイブ・ストラクチャー」を採用している事。ドライバーユニットから鼓膜までの気密を高めるために、振動板前面の容積が最適化。重低音の立ち上がりを向上させている。

 オンイヤータイプの製品で、シームレスイヤーパッドを採用。通常のオンイヤータイプよりも分厚いパッドで、耳との接触面積を増やし、高い密着性を実現。低反発ウレタンフォームを伸縮性の高いレザーで覆うことで、耳との接触面に縫い目を無くし、装着時の快適さと、高い気密性も実現したという。

ケーブルはどちらも、絡みにくいセレーションタイプ

 ユニットは、XB920が50mm口径、XB610が40mm径。XB920は、3,000mWの高入力を実現するOFCボイスコイルを採用している。ハウジング部は密閉型で、フラットにする事も可能。

 再生周波数帯域とインピーダンスは、XB920が3Hz~28kHzで24Ω、XB610が4Hz~24kHzで40Ω。重量はXB920が約305g、XB610が約225g。入力は2機種ともL型のステレオミニ。

(山崎健太郎)