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ドコモ、フルセグ搭載「ARROWS NX」などスマホ夏モデル

NOTTVは録画対応。GALAXY S4/Xperia A/7型AQUOS PADも

フルセグ対応のARROWS NX F-06E

 NTTドコモは15日、2013年夏モデルのAndroidスマートフォン9機種とタブレット1機種を発表した。スマートフォンはフルセグの地上デジタル放送を受信可能な「ARROWS NX F-06E」など、フルHDディスプレイのモデルを4機種用意。タブレットの「AQUOS PAD」は、フルHDを超える1,920×1,200ドット(WUXGA)の7型IGZOディスプレイを採用し、地デジフルセグの視聴にも対応する。

 NOTTVにはスマホ9機種、タブレット1機種の全てが対応。新たに、NOTTVのリアルタイム番組を録画可能になり、予約録画や、録画番組の再生が行なえる。ワンセグにも対応。Android OSは「Xperia A(エース) SO-04E」が4.1で、それ以外は全て4.2。Xperia Aは8~9月にAndroid 4.2へのバージョンアップを行なう予定。GALAXY S4以外の機種は防水仕様となっている。

 富士通製端末の「ARROWS NX F-06E」と「Disney Mobile on docomo F-07E」の2機種は、DTCP+対応アプリ「DiXiM Player 4.0 for Android」を搭載。DTCP+のリモートアクセスに対応し、対応サーバーなどに保存したデジタル放送番組を、宅外からでも遠隔視聴できる。

NOTTVは、リアルタイム番組の録画に対応。番組表からの録画予約も行なえる
NOTTVの予約リスト
シリーズ予約も行なえる
【スマートフォン】
型番
メーカー
ディスプレイフルセグ/
ワンセグ
NOTTV発売時期
ARROWS NX
F-06E
富士通
5型フルHD
液晶
○/○6月中旬
GALAXY S4
SC-04E
サムスン
5型フルHD
有機EL
-/○5月23日
より順次
AQUOS PHONE ZETA
SH-06E
シャープ
4.8型フルHD
IGZO液晶
-/○5月24日
ELUGA P
P-03E
パナソニック
4.7型フルHD
液晶
-/○6月下旬
Xperia A
SO-04E
ソニー
4.6型HD
液晶
-/○5月17日
AQUOS PHONE si
SH-07E
シャープ
4.3型HD
液晶
-/○6月下旬
MEDIAS X
N-06E
NECカシオ
4.7型HD
有機EL
-/○6月下旬
Optimus it
L-05E
LG
4.5型HD
液晶
-/○6月下旬
Disney Mobile
on docomo
F-07E
富士通
4.7型HD
液晶
-/○7月中旬
【タブレット】
型番
メーカー
ディスプレイフルセグ/
ワンセグ
NOTTV発売時期
AQUOS PADZ
SH-08E
シャープ
7型
1,920×1,200ドット
IGZO液晶
○/○7月下旬

フルセグ搭載「ARROWS NX」など。「Xperia A」はカメラキー装備

ARROWS NX F-06E

 「ARROWS NX F-06E」は、5.2型フルHD液晶を搭載し、地デジのフルセグ視聴が可能。ワンセグに比べ大幅に高画質な映像でテレビを楽しめる。なお、録画時はワンセグ番組が記録される。

 なお、フルセグ視聴に対応したことで「NHKの受信料金が新たに徴収されるのでは? 」という懸念も声も上がっているが、これについて発表会場の担当者に尋ねたところ、「我々が決定することではないが、ワンセグケータイの場合と同様に、家庭用テレビの延長として位置付けている。現時点では、端末(回線)ごとに受信料を追加徴収されるといった話は聞いていない」とのことだった。

 そのほか、「ブルーライトカットモード」も搭載。ドルビーデジタルプラスにより高音質化も図っている。バッテリ容量は3,020mAh。

 「GALAXY S4 SC-04E」は、5型のフルHD有機ELディスプレイを採用。1.9GHzのクアッドコアCPUを搭載する。カメラはフロント/リアで同時に撮影することも可能。写真を撮りながら録音することもできる。

 「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」は、4.8型フルHDのIGZO液晶(460ppi)を搭載し、高画質化と省電力化を実現。超解像技術も備える。カメラはF1.9の明るいレンズを採用し、光学式手ブレ補正も備える。

GALAXY S4 SC-04E
AQUOS PHONE ZETA SH-06E

 「ELUGA P P-03E」は4.7型フルHD液晶搭載で、シンプルなUIを搭載する点が特徴。文字変換時に指を近づけるだけで拡大表示するなど、押し間違いを防ぐ「タッチアシスト」機能を装備。これを利用して、手を触れずにシャッターを切ることで手ブレを抑えた写真撮影も行なえるという。

 「Xperia A SO-04E」(海外発表されたXperia ZRの日本モデル)は、4.6型HD液晶で、持ちやすさを追求したラウンドフォルムを採用。スリープ状態からロックを解除せずにカメラキーで静止画/動画を撮影できる。静止画と動画のシャッターボタンを装備する。WALKMANアプリも搭載。NFC対応で、Xperia Tablet ZにかざしてXperia Aの写真などをタブレットで表示することも可能。

ELUGA P P-03E
Xperia A SO-04E

IGZO搭載/フルセグ対応タブレット「AQUOS PAD」

AQUOS PAD

 7型/1,920×1,200ドットのIGZO液晶(323ppi)を搭載するタブレット。狭額縁化により本体幅を107mmとし、片手でも持ちやすいという。地デジのフルセグ視聴と録画にも対応。付属の卓上ホルダを利用して、家庭用のアンテナケーブル(別売)との接続も可能。

 手書き対応のオリジナルアプリをプリインストールし、同梱のスタイラスペンで細かい文字も書けるという。IPX5/7防水とIP5Xの防塵に対応。バッテリ容量は4,200mAh。

「GALAXY S4とXperia Aは2トップ」。LINEと業務提携も

NTTドコモの加藤薫社長

 NTTドコモの加藤薫社長は、ドコモのスマートフォン利用数(契約数)が、2011年度の約1,000万から、2012年度は約1,870万まで伸びたことに触れ、「今年度は、さらに多くの方にスマートフォンを使っていただきたい」として、新機種を紹介。

 スマートフォンは、上記9機種に「らくらくスマートフォン2 F-08E」も合わせて10機種をラインナップ。このうち、GALAXY S4とXperia Aの2機種を“ツートップ”と位置付け、特に販売に力を入れていく方針。加藤社長は「初期のスマートフォンは、20機種、15機種を用意して、機能を選べるような形で提供してきたが、その後進化を続け、オールインワンの機種も増えてきた。こうした中で、選びやすいようにラインナップを絞りたい。今までは、数だけ並べていたところもあり、ドコモショップで『その中で一番いいものは何?』と聞かれることもあった」として、機種を絞りつつ、おすすめの機種として“特徴ある大画面”(GALAXY S4)と“持ちやすさ”(Xperia A)をアピールしていくという。

“ツートップ”のGALAXY S4(左)とXperia A(右)

 ツートップの2機種については、“特別価格”も設定。さらに、iモードケータイから移行した人向けの「はじめてスマホ割」と、10年以上ドコモを利用している人向けの「ありがとう10年 スマホ割」によって、利用料金から最大2万円の割引も行なうという。加藤氏は「実質価格5,000円になる。お店でご確認ください」とした。

 その他の機種については、フルセグ対応の「ARROWS NX F-06E」と「AQUOS PAD」を紹介。「手のひらにご家庭のテレビが載ったといえる」とした。また、10機種中5機種(GALAXY S4/AQUOS PHONE ZETA/ARROWS NX/ELUGA P/Disney Mobile F-07E)をバッテリ容量2,500mAh以上に強化したことや、IGZOディスプレイの採用(AQUOS PHONE ZETA/AQUOS PAD)、CPUの性能向上などで省電力化を進めたことも紹介した。

 なお、iモード機種は、今後「ドコモ ケータイ」という名称で展開。発表会では新色として2モデルが発表された。「P-01E」のシャンパンゴールドモデルを5月下旬、「N-01E」のLIGHT BLUEモデルを6月中旬に発売する。

ツートップの2機種は特別価格で提供
バッテリの大容量化なども紹介
Xiエリア拡大については、世界遺産認定が期待される富士山も、2013年夏に対応とすることを明らかにした
加藤薫社長と握手を交わす、LINEの森川亮社長(右)

 サービス関連では、新たに「LINE」との業務提携を発表。LINEの森川亮社長も発表会に登壇。具体的な取り組みの第1弾として、「らくらくスマートフォン」向けのLINEアプリを提供することを発表した。森川社長は、未成年者保護の施策として、18歳未満のユーザーIDが検索されないようにする機能を今後追加することを説明。ドコモとの提携にあたり「より多くの人に便利で安心安全につかっていただける」とした。

 そのほか、ドコモのスティック型HDMI端末「SmartTV dstick」において、新たにNTTぷららの「ひかりTVゲーム」に対応することも明らかにした。ひかりTVゲームは、クラウド上にある約50タイトルのゲームが遊び放題になるサービスで、料金は月額525円。dstickを接続したテレビ画面を見ながら、スマートフォンをリモコンとして操作できる。ひかりTVのSTB向けに6月から開始されるサービスとほぼ同等のコンテンツをプレイ可能になる見込み。

 また、dstickはドコモのサービス「フォトコレクション」にも対応。写真や動画を、dstickを接続したテレビで楽しめる。いずれのサービスも、開始時期は8~9月を予定している。

LINEとの取り組みの例
dstickは、ひかりTVゲームや、フォトコレクションにも対応予定

石原さとみさんや橋本愛さんも登場

左から、松坂桃李さん、渡辺謙さん、加藤薫社長、石原さとみさん、橋本愛さん

 発表会には、ドコモのCMに出演中の渡辺謙さんと橋本愛さん、そして新しくCMキャラクターに加わる石原さとみさんと松坂桃李さんもゲストとして登場した。

 石原さとみさんは「いつもテレビで観ているドコモのCMに参加できるのがうれしいですし、今日は8年ぶりに渡辺謙さんと再会できたのも、すごくうれしいです。ドコモさん、ありがとうございます」と笑顔を弾けさせた。

 新機種の「AQUOS PHONE ZETA」を試した石原さんは「電池が2日間持つのがほんとにすごい。ドラマの撮影で朝方になって、2時間後に次の撮影というときでも使えるのは、すごくありがたいです」と語った。

 松坂桃李さんは、「ARROWS NX」を手にして「画面が大きくて驚きました。なによりも、フルセグが観られるですよ。ほんとに画面がきれいです」と感心していた。

 橋本愛さんは、「Xperia A」について、「形が丸くて持ちやすいので、女性のあまり大きくないバッグでも持ち歩きやすいと思いました」と気に入った様子だった。

 歴代のGALAXYシリーズを使い続けている渡辺謙さんは「縦長になった感じで、画面も見やすくて操作性もいい。写真にもいろんなモードがあったり、目線を感じてスクロールするなど、“お茶目”というか、楽しむ要素がまた増えたという気がしています」とユーザーならではの視点で感想を述べた。

石原さとみさん
橋本愛さん
4人が新機種の特徴や使用感などを語った

(中林暁)