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ドコモ、フルセグ搭載「ARROWS NX」などスマホ夏モデル
NOTTVは録画対応。GALAXY S4/Xperia A/7型AQUOS PADも
(2013/5/15 12:37)
NTTドコモは15日、2013年夏モデルのAndroidスマートフォン9機種とタブレット1機種を発表した。スマートフォンはフルセグの地上デジタル放送を受信可能な「ARROWS NX F-06E」など、フルHDディスプレイのモデルを4機種用意。タブレットの「AQUOS PAD」は、フルHDを超える1,920×1,200ドット(WUXGA)の7型IGZOディスプレイを採用し、地デジフルセグの視聴にも対応する。
NOTTVにはスマホ9機種、タブレット1機種の全てが対応。新たに、NOTTVのリアルタイム番組を録画可能になり、予約録画や、録画番組の再生が行なえる。ワンセグにも対応。Android OSは「Xperia A(エース) SO-04E」が4.1で、それ以外は全て4.2。Xperia Aは8~9月にAndroid 4.2へのバージョンアップを行なう予定。GALAXY S4以外の機種は防水仕様となっている。
富士通製端末の「ARROWS NX F-06E」と「Disney Mobile on docomo F-07E」の2機種は、DTCP+対応アプリ「DiXiM Player 4.0 for Android」を搭載。DTCP+のリモートアクセスに対応し、対応サーバーなどに保存したデジタル放送番組を、宅外からでも遠隔視聴できる。
型番 メーカー | ディスプレイ | フルセグ/ ワンセグ | NOTTV | 発売時期 |
ARROWS NX F-06E 富士通 | 5型フルHD 液晶 | ○/○ | ○ | 6月中旬 |
GALAXY S4 SC-04E サムスン | 5型フルHD 有機EL | -/○ | ○ | 5月23日 より順次 |
AQUOS PHONE ZETA SH-06E シャープ | 4.8型フルHD IGZO液晶 | -/○ | ○ | 5月24日 |
ELUGA P P-03E パナソニック | 4.7型フルHD 液晶 | -/○ | ○ | 6月下旬 |
Xperia A SO-04E ソニー | 4.6型HD 液晶 | -/○ | ○ | 5月17日 |
AQUOS PHONE si SH-07E シャープ | 4.3型HD 液晶 | -/○ | ○ | 6月下旬 |
MEDIAS X N-06E NECカシオ | 4.7型HD 有機EL | -/○ | ○ | 6月下旬 |
Optimus it L-05E LG | 4.5型HD 液晶 | -/○ | ○ | 6月下旬 |
Disney Mobile on docomo F-07E 富士通 | 4.7型HD 液晶 | -/○ | ○ | 7月中旬 |
型番 メーカー | ディスプレイ | フルセグ/ ワンセグ | NOTTV | 発売時期 |
AQUOS PADZ SH-08E シャープ | 7型 1,920×1,200ドット IGZO液晶 | ○/○ | ○ | 7月下旬 |
フルセグ搭載「ARROWS NX」など。「Xperia A」はカメラキー装備
「ARROWS NX F-06E」は、5.2型フルHD液晶を搭載し、地デジのフルセグ視聴が可能。ワンセグに比べ大幅に高画質な映像でテレビを楽しめる。なお、録画時はワンセグ番組が記録される。
なお、フルセグ視聴に対応したことで「NHKの受信料金が新たに徴収されるのでは? 」という懸念も声も上がっているが、これについて発表会場の担当者に尋ねたところ、「我々が決定することではないが、ワンセグケータイの場合と同様に、家庭用テレビの延長として位置付けている。現時点では、端末(回線)ごとに受信料を追加徴収されるといった話は聞いていない」とのことだった。
そのほか、「ブルーライトカットモード」も搭載。ドルビーデジタルプラスにより高音質化も図っている。バッテリ容量は3,020mAh。
「GALAXY S4 SC-04E」は、5型のフルHD有機ELディスプレイを採用。1.9GHzのクアッドコアCPUを搭載する。カメラはフロント/リアで同時に撮影することも可能。写真を撮りながら録音することもできる。
「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」は、4.8型フルHDのIGZO液晶(460ppi)を搭載し、高画質化と省電力化を実現。超解像技術も備える。カメラはF1.9の明るいレンズを採用し、光学式手ブレ補正も備える。
「ELUGA P P-03E」は4.7型フルHD液晶搭載で、シンプルなUIを搭載する点が特徴。文字変換時に指を近づけるだけで拡大表示するなど、押し間違いを防ぐ「タッチアシスト」機能を装備。これを利用して、手を触れずにシャッターを切ることで手ブレを抑えた写真撮影も行なえるという。
「Xperia A SO-04E」(海外発表されたXperia ZRの日本モデル)は、4.6型HD液晶で、持ちやすさを追求したラウンドフォルムを採用。スリープ状態からロックを解除せずにカメラキーで静止画/動画を撮影できる。静止画と動画のシャッターボタンを装備する。WALKMANアプリも搭載。NFC対応で、Xperia Tablet ZにかざしてXperia Aの写真などをタブレットで表示することも可能。
IGZO搭載/フルセグ対応タブレット「AQUOS PAD」
7型/1,920×1,200ドットのIGZO液晶(323ppi)を搭載するタブレット。狭額縁化により本体幅を107mmとし、片手でも持ちやすいという。地デジのフルセグ視聴と録画にも対応。付属の卓上ホルダを利用して、家庭用のアンテナケーブル(別売)との接続も可能。
手書き対応のオリジナルアプリをプリインストールし、同梱のスタイラスペンで細かい文字も書けるという。IPX5/7防水とIP5Xの防塵に対応。バッテリ容量は4,200mAh。
「GALAXY S4とXperia Aは2トップ」。LINEと業務提携も
NTTドコモの加藤薫社長は、ドコモのスマートフォン利用数(契約数)が、2011年度の約1,000万から、2012年度は約1,870万まで伸びたことに触れ、「今年度は、さらに多くの方にスマートフォンを使っていただきたい」として、新機種を紹介。
スマートフォンは、上記9機種に「らくらくスマートフォン2 F-08E」も合わせて10機種をラインナップ。このうち、GALAXY S4とXperia Aの2機種を“ツートップ”と位置付け、特に販売に力を入れていく方針。加藤社長は「初期のスマートフォンは、20機種、15機種を用意して、機能を選べるような形で提供してきたが、その後進化を続け、オールインワンの機種も増えてきた。こうした中で、選びやすいようにラインナップを絞りたい。今までは、数だけ並べていたところもあり、ドコモショップで『その中で一番いいものは何?』と聞かれることもあった」として、機種を絞りつつ、おすすめの機種として“特徴ある大画面”(GALAXY S4)と“持ちやすさ”(Xperia A)をアピールしていくという。
ツートップの2機種については、“特別価格”も設定。さらに、iモードケータイから移行した人向けの「はじめてスマホ割」と、10年以上ドコモを利用している人向けの「ありがとう10年 スマホ割」によって、利用料金から最大2万円の割引も行なうという。加藤氏は「実質価格5,000円になる。お店でご確認ください」とした。
その他の機種については、フルセグ対応の「ARROWS NX F-06E」と「AQUOS PAD」を紹介。「手のひらにご家庭のテレビが載ったといえる」とした。また、10機種中5機種(GALAXY S4/AQUOS PHONE ZETA/ARROWS NX/ELUGA P/Disney Mobile F-07E)をバッテリ容量2,500mAh以上に強化したことや、IGZOディスプレイの採用(AQUOS PHONE ZETA/AQUOS PAD)、CPUの性能向上などで省電力化を進めたことも紹介した。
なお、iモード機種は、今後「ドコモ ケータイ」という名称で展開。発表会では新色として2モデルが発表された。「P-01E」のシャンパンゴールドモデルを5月下旬、「N-01E」のLIGHT BLUEモデルを6月中旬に発売する。
サービス関連では、新たに「LINE」との業務提携を発表。LINEの森川亮社長も発表会に登壇。具体的な取り組みの第1弾として、「らくらくスマートフォン」向けのLINEアプリを提供することを発表した。森川社長は、未成年者保護の施策として、18歳未満のユーザーIDが検索されないようにする機能を今後追加することを説明。ドコモとの提携にあたり「より多くの人に便利で安心安全につかっていただける」とした。
そのほか、ドコモのスティック型HDMI端末「SmartTV dstick」において、新たにNTTぷららの「ひかりTVゲーム」に対応することも明らかにした。ひかりTVゲームは、クラウド上にある約50タイトルのゲームが遊び放題になるサービスで、料金は月額525円。dstickを接続したテレビ画面を見ながら、スマートフォンをリモコンとして操作できる。ひかりTVのSTB向けに6月から開始されるサービスとほぼ同等のコンテンツをプレイ可能になる見込み。
また、dstickはドコモのサービス「フォトコレクション」にも対応。写真や動画を、dstickを接続したテレビで楽しめる。いずれのサービスも、開始時期は8~9月を予定している。
石原さとみさんや橋本愛さんも登場
発表会には、ドコモのCMに出演中の渡辺謙さんと橋本愛さん、そして新しくCMキャラクターに加わる石原さとみさんと松坂桃李さんもゲストとして登場した。
石原さとみさんは「いつもテレビで観ているドコモのCMに参加できるのがうれしいですし、今日は8年ぶりに渡辺謙さんと再会できたのも、すごくうれしいです。ドコモさん、ありがとうございます」と笑顔を弾けさせた。
新機種の「AQUOS PHONE ZETA」を試した石原さんは「電池が2日間持つのがほんとにすごい。ドラマの撮影で朝方になって、2時間後に次の撮影というときでも使えるのは、すごくありがたいです」と語った。
松坂桃李さんは、「ARROWS NX」を手にして「画面が大きくて驚きました。なによりも、フルセグが観られるですよ。ほんとに画面がきれいです」と感心していた。
橋本愛さんは、「Xperia A」について、「形が丸くて持ちやすいので、女性のあまり大きくないバッグでも持ち歩きやすいと思いました」と気に入った様子だった。
歴代のGALAXYシリーズを使い続けている渡辺謙さんは「縦長になった感じで、画面も見やすくて操作性もいい。写真にもいろんなモードがあったり、目線を感じてスクロールするなど、“お茶目”というか、楽しむ要素がまた増えたという気がしています」とユーザーならではの視点で感想を述べた。