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デノン、新世代アンプ「DDFA」採用のUSB DAC搭載フルデジタルプリメイン「PMA-50」
(2014/12/10 10:00)
デノンは、DSD 5.6MHz対応のUSB DACを搭載したデジタルプリメインアンプ「PMA-50」を2015年1月中旬に発売する。価格は68,000円。カラーはプレミアムシルバー(SP)。
USB DACやヘッドフォンアンプ、Bluetoothを搭載したフルデジタルのプリメインアンプ。独自のアナログ波形再現技術「Advanced AL32 Processing」やデュアルクロックなどの技術に加え、最新のデジタルアンプソリューションとして、CSRの「DDFA」(Direct Digital Feedback Amplifier)を採用したのが特徴。
DDFAは、高速/高精度のデジタルフィードバックループにより、飛躍的な音質向上を実現するというクラスDアンプ。デジタルソースは入力から最終段のPWM変調まで一貫してデジタル処理が可能なため、変換による音質劣化を防げるという。出力段と電源回路には、独自のディスクリート回路を使用してサウンドチューニングを施しており、従来のクラスDアンプと比べて高SN、低歪みなどを特徴とする。定格出力は50W×2ch(4Ω)、25W×2ch(8Ω)で、「デノンの理想とする繊細さと力強さを両立したデサウンドを存分に楽しめる」という。スピーカーの推奨インピーダンスは4~16Ω。
「Advanced AL32 Processing」により、16bitの音源も32bitのデータにハイビット/アップサンプリング化して処理。デジタル化の過程で失われたアナログ信号の滑らかな波形を再現して原音に近づけるという。
スピーカー用とは別にヘッドフォン専用アンプも内蔵。電圧増幅段にはハイスピード/ローノイズの高速オペアンプを、出力バッファにはディスクリート回路を使用している。ハイインピーダンスのヘッドフォンも最適な音量が得られるように、3段階のゲイン切り替えも可能。
入力はUSB×1と光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声入力(RCA)×1を装備。DSD再生は2.8/5.6MHzに対応し、ASIOとDoP(DSD over PCM)をサポート。リニアPCMの192kHz/24bitにも対応する。Windows PCとのUSB接続には専用ドライバを使用。Mac接続時はドライバのインストール不要で利用できる。USB接続はアシンクロナス転送によりジッターフリーで伝送。パソコンから流入するノイズを遮断するデジタルアイソレータも搭載する。クロックは44.1kHz系、48kHz系を個別に用意しており、入力信号に合わせて切り替えて使用する。
Bluetoothも搭載し、NFCにより対応スマートフォンとワンタッチでのペアリングも可能。コーデックはSBCに加え、AACや、低遅延のaptX Low Latencyにも対応する。最大8台の機器とペアリング可能。3台のマルチポイント接続にも対応する。
出力は、スピーカー端子のほか、標準ヘッドフォン出力、サブウーファプリアウトを装備する。本体は縦置き/横置きどちらにも対応し、縦置き用のフットも付属する。筐体は3mm厚のアルミニウムを使用して剛性を向上して外部振動の影響を抑制。表面仕上げはサンドブラスト加工により質感を高めている。消費電力は35W(待機時0.2W)、横置き時の外形寸法は200×258×86mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.5kg。リモコンが付属する。電源ケーブルは着脱式。