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ソニーのARメガネ向けに、JINSが度付きレンズサービス。9,000円

 ソニーがメガネ型端末「SmartEyeglass」の本格展開に向けて、27日からアプリ開発者向けに透過式メガネ型ウェアラブル端末「SmartEyeglass Developer Edition(SED-E1)」を3月27日から発売開始した。これにあわせて、JINSはSED-E1の度付きレンズ対応サービスをスタートした。価格は9,000円。

SmartEyeglass Developer Edition(SED-E1)

 SED-E1は、SmartEyeglassの本格展開に向けて、アプリ開発者向けに販売。日本での価格は10万円で、一般向けは2016年内の発売を予定している。

 メガネなどのアイウェアを展開するJINSでは、このSED-E1の度付きサービスを実施。JINS店舗で視力測定を行ない、その約2週間後にSED-E1に度付き専用レンズを店頭で引き渡す。度付きレンズはSED-E1本体内側に装着できる。

SmartEyeGlass Developer Edition度付きレンズ対応サービスの流れ

 SmartEyeGlassは、両眼透過式のメガネ型ディスプレイで、独自のホログラム導光板方式光学技術を採用。ガラス板の両端にホログラム光学素子を組み込み、光学エンジンから出射した映像光を厚さ1mmの薄いガラス板の中を伝搬させ、目まで届けることで、透過率85%という透明率を持つ、厚さ3mmのレンズを実現している。

 これにより、視認中の対象物から視線を逸らすことなく情報を確認できる重畳表示が可能。現実世界に情報を付加するAR(拡張現実)を使い、例えば、製造現場での作業指示や警備現場での事故情報表示などに活用できる。民生用では、スポーツ観戦中に選手情報を得たり、イベント会場で関連するSNSメッセージの表示、観光地でのガイド情報といった使い方も想定されている。

 なお、27日のSED-E1販売開始にあわせて、ゼンリンデータコムも、SED-E1向けのナビゲーションアプリ「いつもNAVI for SmartEyeglass β」を提供開始。Android 4.4以降のスマートフォンと、SED-E1をペアリングさせ、AR表示で徒歩ナビゲーションを実現可能とする。

いつもNAVI for SmartEyeglass β

(臼田勤哉)