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STAX、コンデンサ型ヘッドフォン用ドライバ「SRM-353X」。XLR対応/ワイドレンジ化

 スタックス(STAX)は、同社コンデンサ型ヘッドフォン/イヤースピーカーをドライブするためのアンプユニット新機種「SRM-353X」を10月下旬に発売する。価格は81,000円。

ドライバユニット「SRM-353X」

 また、同製品とイヤースピーカー新モデル「SR-L500」(68,000円)を組み合わせたセットモデル「SRS-5100」も同じく10月下旬に発売。価格は149,000円で、個別に購入した場合と同じ。なお、イヤースピーカーの「SR-L500」と、上位モデル「SR-L700」も10月下旬発売予定で、これらの機種については別記事で掲載している。

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XLRバランス接続にも対応したドライバユニット「SRM-353X」

 オーディオグレードの部品をセレクトして音質向上を図り、回路も細部を見直してワイドレンジ化を実現したという、エレクトロスタティック(静電)型イヤースピーカー駆動専用のアンプ。入力はRCAのほかにXLRも備え、バランス出力を持つ機器の性能を活かして利用できるようになった。なお、RCA/XLRは排他利用。

背面。XLRとRCAを各1系統備える

 初段にオリジナルのローノイズデュアルFETを採用し、カップリングコンデンサを使わない全段直結AクラスDCアンプ構成により、情報量の多い素直な音質を追求。出力段には、ブラッシュアップしたというエミッタ―フォロワーを採用。広帯域化し、高域のダイナミックレンジ拡大などを図っている。

 カスタムメイドの2軸4連ボリュームを採用。シャーシは伝統の非磁性アルミ合金製。経年変化の少ない部品を選んで使用したという。RCAのパラレルアウトも備える。

 周波数特性はDC~90kHz(SR-Lシリーズ1台利用時)。定格入力レベルは100mV/100V出力時、増幅度60dB。入力インピーダンスは50kΩ(バランス時50kΩ×2)。消費電力は30W。外形寸法は150×360×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3kg。

イヤースピーカーとのセット「SRS-5100」

 イヤースピーカー新モデル「SR-L500」と、上記ドライバユニット「SRM-353X」をセットにした製品。SR-L500は、初代SR-Λ(ラムダ)シリーズ誕生から36年を経て、新規設計のエンクロージャなどで進化した“新世代Λ”のモデルで、薄膜の振動板や強靭なステンレス製電極などを使用。芯線には新素材の「HiFCケーブル」を使用している。柔軟性の高い人工皮革のイヤーパッドを採用する。

イヤースピーカー「SR-L500」(左)とドライバユニットがセットの「SRS-5100」

(中林暁)