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JH AUDIOとAKが新イヤフォン「Layla II/Roxanne II/Angie II/ROSIE」発表

 200ブランド以上が参加し、イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「第七回ポータブルオーディオフェスティバル2015」(通称:ポタフェス)が19日に秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。会期は19、20日の2日間。入場は無料。ここでは、JH AUDIOの新製品も発表された、Astell&Kernとアユートブースをレポートする。

Layla II

JH AUDIOの新製品が

 1階に大きなブースを出展しているAstell&Kernブランド。目玉となるのは、イベントと同時に発表された、JH AUDIOとiriverのコラボレーションイヤフォンの新製品。「Layla II」、「Roxanne II」、「Angie II」、「ROSIE」の4モデルが公開された。

左からRoxanne II、Angie II、Layla II

 いずれもユニバーサルタイプのイヤフォンで、1月頃の発売を予定。価格は全て未定となっている。

 4機種に共通する特徴は、ハウジングがメタル素材からの削り出しで作られている事。JHでは“FULL METAL JACKET”と表現している。Layla IIはチタンの削り出しでカーボンも使用。Roxanne IIとAngie II、ROSIEはアルミからの削り出しで、カーボンも使用している。Roxanneのベゼルには銅を使っている。

 搭載しているバランスド・アーマチュア(BA)ユニットは、Layla IIとRoxanne IIが12基、Angie IIが8基、ROSIEが6基。構成はLayla IIとRoxanne IIが低域×4、中域×4、高域×4、Angie IIが低域×2、中域×2、高域×4、ROSIEが低域×2、中域×2、高域×2となっている。

Roxanne II
Angie II
ROSIE

 ケーブルは着脱可能で、既存のRoxanneなどと同様にネジで固定する4ピンの丸型端子を採用。ケーブルの途中に低域を調整するための「Adjustment Bass」機構も備えている。通常のステレオミニアンバランスケーブルに加え、AKシリーズとの組み合わせを想定した、2.5mm 4極バランスケーブルも全モデル同梱する。

ケーブルは着脱可能。ネジ止めする4ピンの丸型端子を採用している
低域の調整も可能

 JH AUDIOは、Ultimate Earsの「Triple.Fi 10 pro」などを手がけたジェリー・ハービー氏のブランド。初日には発表会も行なわれ、ジェリー・ハービー氏も来日した。

 ジェリー氏は各モデルの音の特徴について、「Layla IIとAngie IIは、既存のLayla&Angieと、サウンドチューニングはほぼ同等。Roxanne IIは、初代モデルとチューニングを変えており、低域のパワフルさを抑えている。しかし、ロックにマッチする方向性は同じ」だという。

 新たな追加モデルである「ROSIE」については、「JH13 PRO」をベースとしながら、「高域はLayla寄り、低域はRoxanne寄り。その2モデルを掛けあわせたようなサウンド」と説明。同社イヤフォンのネーミングはいずれも洋楽がモチーフになっているが、「ROSIE」もAC/DCの曲が元になっている。

 新モデルを世界で初めて披露する場に日本を選んだ事については、「日本のオーディオファンの皆様の熱意を来日するたびに感じており、日本のマーケットや(ポタフェスのような)なイベントは本当に素晴らしいと感じている」と説明。集まったオーディオファンから大きな拍手を浴びていた。

ジェリー・ハービー氏

AK320の音質が確かめられる

 Astell&Kernブランドの製品としては、フラッグシップモデル「AK380」(直販税込499,980円)や、そのサウンドを低価格で楽しめるスタンダードモデルとして12月18日に発売された「AK320」(直販税込249,980円)が試聴できる。

AK320

 AK380とAK320の主な違いは、内蔵メモリが256GBから128GBになり、ネイティブ再生できるデータが、PCMは192kHz/24bitまで、それを超える352.8kHzは176.4kHz、384kHzは192kHz、32bitは24bitにダウンコンバート再生される事。DSDもネイティブ再生できず、PCM 176.4kHz/24bitへの変換再生となる。

 一方で、搭載しているDACはAK380と同じ旭化成エレクトロニクス「AKM AK4490」で、同チップをデュアルDAC構成で搭載。2.5mm 4極のバランス出力も備ええている。

 AKシリーズ向けの新製品としては、PCを使わずAKのメモリ内に音楽CDをリッピングできるドライブ「AK CD-RIPPER メテオリックチタン」(AK-RIPPER-MT)が12月11日に直販44,980円(税込)で、「AK380/AK320 」向けの専用クレードル「Astell&Kern AK380 クレードル」が12月18日に直販44,980円(税込)でそれぞれ発売されている。

 AKブースではさらに、beyerdynamicのヘッドフォン/イヤフォン新製品として、「AK T1p」や「AK T8iE」なども出展されている。

「AK CD-RIPPER メテオリックチタン」や「Astell&Kern AK380 クレードル」などのアクセサリも展示
「AK T1p」

アユートブースにも新製品

 AKブースの隣には、アユートブースも用意。取扱いブランドのBURSON AUDIO、CHORD、DITA、MASTER & DYNAMICの現行モデル全製品が出展されている。

 この中には、DACの内蔵ポータブルアンプの人気モデルCHORD「Mojo」や、オーストラリアBURSON AUDIO新のデスクトップ用ヘッドフォンアンプ「Soloist SL MK2」なども含まれている。

CHORD「Mojo」
MASTER & DYNAMICの現行モデル全製品も出展
BURSON AUDIO新のデスクトップ用ヘッドフォンアンプ「Soloist SL MK2」

(山崎健太郎)