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Google、スマートグラスなどに向けた「Android XR」にGemini。リアルタイム翻訳で“現実世界の字幕”
2025年5月21日 10:21
Googleは、米国で開催した「Google I/O 2025 開発者会議」において、ヘッドセット、スマートグラスのAndroidプラットフォーム「Android XR」の最新情報を発表。AIのGeminiを搭載することで、「あなたと同じ視点で状況を理解し、話しかければいつでもサポートしてくれるアシスタントがすぐそばにいるような体験が可能になる」という。なお、日本における提供時期は未定。
GoogleはSamsungやQualcommと共同でAndroid XRを発表しており、Samsungが開発しているヘッドセット「Project Moohan」を使うと、「まるで無限に広がるようなスクリーン上で没入感のある体験が可能になる。Geminiはあなたが見ているものを理解し、必要な操作を代行することで、Android XRヘッドセットをより使いやすく、パワフルに進化させる」という。
カメラ、マイク、スピーカーを内蔵したスマートグラスは、スマートフォンと連携し、スマホをポケットから取り出さずにアプリを利用できる。オプションとして表示できるレンズ内ディスプレイが、必要な瞬間に必要な情報をユーザーに表示する。
Google I/O 2025の基調講演では、Android XRスマートグラスを使い、友だちにメッセージを送ったり、予定を立てたり、道案内をしたり、写真を撮影したりと、現実世界でどのように役立つかを紹介。
さらに、二人の会話をリアルタイムで翻訳し、スマートグラス上に「現実世界の字幕」として表示するデモも実施。言葉の壁を越える可能性を、このスマートグラスは秘めているという。
また、Gentle MonsterやWarby Parkerなどのアイウェアブランドとのパートナーシップも発表。Android XRを搭載したスタイリッシュなスマートグラスを開発していくという。将来的には、Kering Eyewearなどのパートナーと協力し、「ユーザーのみなさまにより多くの選択肢を提供できる」という。
Samsungとのパートナーシップもさらに深め、ヘッドセットだけでなく、Android XR搭載スマートグラスの開発を推進。「優れたスマートグラスを開発できるソフトウェアとリファレンス ハードウェア プラットフォームの基盤を共同で構築しており、開発者のみなさまは今年後半からこのプラットフォームでの開発を始められるようになる」という。