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IK Multimedia、最新ルーム補正“ARC X”内蔵スタジオモニター「iLoud Precision MKII」
2025年9月10日 14:00
IK Multimediaは、スタジオ・モニタースピーカー「iLoud Precision MKII」を発売した。ラインナップと価格は以下の通り。
- 「iLoud Precision MTM MKII」 162,800円/1台
2×5インチウーファー+1.5インチツイーターのMTM、175W RMS - 「iLoud Precision 6 MKII」 148,500円/1台
6.5インチウーファー+1.5ツイーターの2ウェイ、150W RMS - 「iLoud Precision 5 MKII」 126,500円/1台
5インチウーファー+1.5ツイーターの2ウェイ、135W RMS
高度なDSPコントロールによる精度と、最新のルーム補正ソリューションARC Xとのシームレスな統合により、さらに洗練されたモニタリング環境を提供するという。
ミックスの「ありのまま」を再生することで、正確な判断を導き出し、制作の流れを妨げることなく、より効率的な作業が可能になる。
リニアな位相特性と、制御されたタイムアライメントにより、正確な定位感を実現。ミックス内のすべての要素を迷いなく把握できる。±1dB範囲で45Hzから30kHzまでフラットな周波数特性、-4dB範囲で37Hzまで伸びる低域により、全帯域にわたる明瞭な音像と正確な低音を目指した。
最新のルーム補正機能ARC Xを内蔵。リスニングエリアを3つの高さで自動解析し、空間の3Dスナップショットを生成。音を過度に処理することなく音響的な問題を的確に検出、補正する。その結果、適切に音響処理されたスタジオでミックスしているかのような、自然で違和感のないモニタリングが可能になるという。
作成したプロファイルは、DAWのマスターにインサートしたARC Xプラグインや、iLoud Precision MKII、ARC Studioなどの対応ハードウェアにロードして、補正を適用できる。
複数のプロファイルを作成しておき、必要に応じてプロファイルをロードできるため、複数の作業スペースを行き来する際など、都度測定を行なう時間がないケースでも、あらかじめ作成しておいた作業スペースに合ったプロファイルをロードして適用することができる。
自動補正後にモニタリング環境を自分好みに調整したり、ハイエンドなスタジオ・モニターから一般的な再生機器まで、20種以上の再生環境をエミュレートすることも可能。
ARC Xによる音場補正を維持した上で、異なるリファレンスシステムでの聴こえ方をテストできるため、作業効率の向上だけでなく、セカンド・モニターの導入コストや設置場所の節約にも貢献するという。
超軽量で剛性の高いグラフェン強化ツイーターを搭載。歪みを最小限に抑え、高域のディテールを忠実に再現する。
エンクロージャーも新設計で、内部ブレーシングの強化とMDF構造をさらに強化。不要な共振を低減し、音の透明度がさらに向上し、プロフェッショナルなイマーシブ・システムで求められる高い品質をクリアした。
Dolby Atmosをはじめとする複雑なマルチ・チャンネル構成の設置に対応する、専用のMounting Bracket別売で用意。iLoud Precision Remote Control(別売)を使えば、4種類のARC Xボイスの切り替え、ミュート、ディムといった機能を、手元でコントロールできる。
専用のブラケット、リモコン等のオプションは以下の通り。
- 天吊り、壁掛け用ブラケット
iLoud Precision MTM MKII Mounting Bracket 24,200円
iLoud Precision 5/6 MKII Mounting Bracket 18,700円 - 専用リモートコントローラー
iLoud Precision Remote Control 16,000円 - インシュレーター(スピーカー本体に同梱)
iLoud Precision Isolation Pods 8,800円