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JBL、細身でも本格サウンド、間接照明にもなる新Bluetoothスピーカー「JBL Grip」。13970円
2025年9月17日 08:00
ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのBluetoothスピーカー新モデル「Grip」を9月18日に発売する。価格はオープンで、JBLオンラインストアでの価格は13,970円。
人気のJBL Bluetoothスピーカーは、特に細長い筐体の「FLIPシリーズ」と、取っ手がついた横型の「CHARGEシリーズ」が牽引しているが、世代を重ねる事に、価格帯が上昇。その結果、実売1万円~1.5万円の間のセグメントで、製品ラインナップが不在になっていた。
その価格帯に登場するのがGrip。手に届きやすい価格にする事で、音楽好きの若い人や、今まではヘッドフォンやイヤフォンを使っていた人に向けて、その人の“ファーストスピーカー”として提案するモデルとなる。
筐体のサイズは、エナジードリンクなどでよく見る、細長い250ml缶ジュースとほぼ同じ。
設置した時のフットプリントはコンパクトながら、パワフルな再生が可能。内部に43×80mmと、筐体から考えると大口径な、長円形ユニットを搭載。それを専用の16Wアンプで駆動する事で、高域から低域までバランスのとれた音楽再生ができるという。
さらに、対向配置のデュアル・パッシブラジエーターも搭載。サイズを超えた低音再生を追求しつつ、対向配置にすることで、本体の振動は抑えている。
また、独自の「AI Sound Boost」を搭載。搭載しているユニットの動きや、パワーレスポンスを踏まえて、入力された音楽信号をリアルタイムに分析。各製品のユニットの能力を最大限に発揮できるよう、大音量でもユニットが歪まないように、最適化して駆動する技術。小音量で再生する時でも、低音が痩せない効果もあるとのこと。この技術は大量の音楽データをAIに学習させる事で実現している。
IP68準拠の防水性能も備える。再生時間は12時間、省電力モードとも言えるPlaytime Boostモードを使うと、12 + 2時間再生も可能。
マルチスピーカー接続にも対応し、2台を連携させ、ワイヤレスステレオ再生も可能。Auracast対応のJBL製品と、複数接続し、連携して再生することもできる。
ユニークな特徴として、背面にイルミネーション機能を搭載。アンビエントライトとして、スピーカー背後の壁などを間接照明のように照らすことができる。再生中に、音楽に合わせて光を変化させる事も可能。カラーや変化のパターンは、アプリから制御可能。ステレオペア再生時に、2機種のイルミネーションを連動させる事もできる。
対応コーデックはSBC、AAC、LC3。出力は最大16W RMS。外形寸法は64×65.2×152.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約0.39kg。
音を聴いてみる
短時間ではあるが、1台での使用や、2台を連携させたステレオ再生を体験したので、ファーストインプレッションをお届けする。
前述の通り、細長い缶ほどのサイズなので、机のちょっとしたスペースに設置しやすいのだが、音楽を再生すると、予想を超える、低音に厚みがあり、しっかりとした音がパワフルに再生されて驚く。
豊かな低音はパッシブラジエーターの効果だが、対向配置をする事で、互いの振動を打ち消し合ってくれるため、音量を上げていっても中低域の明瞭度が下がらない。パワフルでありながら、クリアで歯切れの良い中低音を再生してくれるので、音楽に“ノリやすい”スピーカーになっている。
また、全体が柔らかな素材で覆われているため、設置した机に、筐体の振動が伝わりにくく、机が振動して音を汚す事を防いでいる。これもクリアなサウンドに寄与しているだろう。
1台でも広がりのあるサウンドが楽しめるが、2台を連携させてステレオ再生するとい、広大な音場の中央にボーカルが位置する、本格的なHi-Fiサウンドが楽しめ、満足度がさらにアップする。机の上の両奥に2本を設置し、リッチなサウンドで、スマホやタブレットから映画を楽しむ……なんて使い方もアリだろう。