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Samsung、“AIネイティブ”のヘッドセット「Galaxy XR」海外発表
2025年10月22日 16:07
韓国Samsung Electronicsは現地時間10月22日、「AIネイティブデバイス」と位置づけるヘッドセット「Galaxy XR」を発表した。アメリカでは21日に、韓国では22日に発売しており、価格は1,799.99ドル。なお、日本での展開については触れられていない。
これまで「Project Moohan」として開発が表明されていたデバイスで、SamsungとGoogle、Qualcommの3社が協力して製作。Googleが展開するXR向けプラットフォーム「Android XR」の対応製品第1弾でもある。
Googleの生成AI「Gemini」がシステムレベルで統合されており、Geminiをユーザーの指示に従うツールとしてではなく、タスク管理を支援する“AIコンパニオン”として利用可能。音声や視覚、ジェスチャーを通じて、自然で直感的に操作できるという。Galaxy XRでは、Android用に構築されたアプリを利用可能。
人間工学に基づいたデザインで、フレームは額と後頭部全体に圧力を分散。ヘッドセットとバッテリーが分離している構造のため、ヘッドセットはコンパクトで軽量、快適な装着感だという。バッテリー駆動時間は最大約2.5時間。
着脱可能なライトシールドも装備。取り外せば快適さ、装着すれば外光を遮断して没入感を高められる。各種センサーやカメラにより、ユーザーの頭や手、目の動きをトラッキングし、没入感ある体験を実現。
ヘッドセットとしては、解像度3,552×3,840ドットのマイクロOLED(有機EL)パネルを搭載。色域はDCI-P3を95%カバーし、リフレッシュレートは最大90Hz、視野角は水平109度、垂直100度。
チップセットは、Qualcommの「Snapdragon XR2+ Gen 2 Platform」を採用。3D写真・動画に対応したカメラや、高解像度のパススルー用カメラ×2基、トラッキングカメラ×6基、アイトラッキングカメラ×4基のほか、慣性計測ユニット(IMUs)や深度センサー、フリッカーセッサーなどを搭載する。