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ソニー、XYNの空間キャプチャーソリューション提供開始。バーチャルプロダクション用3DCGアセット生成支援
2026年4月14日 11:15
ソニーは、空間コンテンツ制作の支援を行なうソリューション群「XYN(ジン)」において、空間キャプチャーソリューションを法人向けに提供する。日本では4月18日から開始し、米国へも順次展開する。
高品質な3DCGアセットを生成し、空間コンテンツとして活用するワークフローをサポート。提供を開始するソフトウェアツールは、空間コンテンツのための撮影を支援するスマートフォンアプリ「XYN Spatial Scan Navi」、現実空間を高品質な3DCGアセットとして生成するクラウドアプリ「XYN Spatial Scan」、高画質で安定した映像表示を実現するレンダリングプラグイン「XYN Spatial Renderer Plugin」の3つ。
XYN Spatial Scan Naviでは、デジタル一眼カメラαとスマホを接続することで、撮影すべき位置や角度をARで可視化し、適切な撮影を支援。3DCG生成に必要な写真を過不足なく撮影できる。
撮影した位置を俯瞰して確認でき、撮影完了した部分をリアルタイムで分かりやすくプレビュー。撮影漏れを防げる。また、被写体に合わせた最適なカメラ設定および撮影を、アプリ側で制御。空間コンテンツの撮影に関する専門知識がなくても、一定品質の撮影ができる。
XYN Spatial Scanでは、独自のアルゴリズムにより、バーチャルプロダクションの撮影に最適なプロダクション品質の3DCGアセットを生成。バーチャルプロダクションで一般的に用いられる数メートル規模の大型LEDに表示した場合でも、ソニー独自の生成アルゴリズムにより、反射や光沢、遠景の空気感など、高解像度かつ忠実に再現できる。
クラウド上で生成処理を行なうため、特別な制作環境を用意せずに導入可能。外出先からでもクラウド上で高品質なデータの生成および確認。生成したデータはEpic Games社のUnreal Engineなどのワークフローに組み込める。
XYN Spatial Renderer Pluginは、XYN Spatial Scanで生成した3DCGアセットのプロダクション品質での再生を可能にするソニー独自のレンダリングプラグイン。LED背景に対して距離やアングルに依存せずに高画質を維持でき、バーチャルプロダクション撮影の自由度を向上。HDR表示をサポートすることで、よりリアリティのある撮影ができる。
これらのソフトウェアツールを活用し、映画やドラマ、CM制作などにおけるバーチャルプロダクション向けに、3DCGアセットの撮影・生成・活用を支援。数メートル規模の大型LEDウォールやリアルタイムレンダリング環境での使用を想定した、プロダクション品質のフォトリアルな3DCGアセットの効率的な利用を可能にする。
XYNは、2025年1月の発表以降、同年11月に開始した「空間キャプチャーソリューション」のベータ版による先行活用での知見をもとに開発を続けている。今後は、アプリのラインナップ拡充や機能追加により、バーチャルプロダクションだけでなく、ゲームやアニメ、建築、製造、デジタルツイン、文化財のアーカイブなど、より幅広い分野での活用を目指すという。
さらに、各業界の標準的な3DCG制作ツールやゲームエンジンとの連携を想定したプラグインやサービスなどを順次展開し、シームレスなワークフローの構築に貢献するとのこと。



