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ソニー、選び抜いた上質素材のヘッドフォン特別モデル「1000X THE COLLEXION」

「1000X THE COLLEXION」プラチナ

ソニーはワイヤレスヘッドフォン「1000X」シリーズの誕生10周年を記念した特別モデル「1000X THE COLLEXION」を、6月5日に発売する。価格はオープンで、直販価格は89,100円。カラーはプラチナとブラック。

「1000X THE COLLEXION」ブラック

同社の最上位ワイヤレスヘッドフォンの1000Xシリーズは、2016年に発売された初代モデル「MDR-1000X」の登場から今年で10年の節目を迎えており、これまでシリーズで培ってきた音響技術と選び抜いた上質な素材、装着時の快適性をひとつの結晶にしたモデルとして、1000X THE COLLEXIONを展開する。

なお、1000X THE COLLEXIONは1000Xシリーズの一員だが、2025年発売の「WH-1000XM6」の後継機ではなく、別コンセプトから生まれたモデルという位置づけ。10周年記念モデルながら数量限定ではなく、通常販売されるモデルとなる。

左が「1000X THE COLLEXION」、右が「WH-1000XM6」のドライバーユニット

サウンドを支えるドライバーユニットは、口径こそ30mmとWH-1000XM6と同じだが、1000X THE COLLEXION専用に新規開発したダイナミック型ドライバーを搭載した。

専用ドライバーでは、振動板のドーム部に一方向カーボン積層コアコンポジット素材を採用。剛性を高めて、ナチュラルかつ伸びやかな高域を実現した。ボイスコイルのボビンに穴を開ける独自構造も盛り込んでいる。

基板の構造やレイアウトを最適化することで、残響音の広がり・余韻がより豊かになるようにチューニング。引き続きマスタリングエンジニアとの共創も行なっており、クリエイターが意図する音質を再現するという点はWH-1000XM6から踏襲しつつ、「リラックスして、ゆったりと音楽の余韻に浸れるような」エッセンスを加えたとのこと。

新開発の「統合プロセッサーV3」を初めて搭載する。従来モデルからメモリ容量が3倍になり、AIなどの演算能力を強化。ソニー独自の高音質化技術「DSEE」は、WH-1000XM6がDSEE Extremeに対応しているのに対し、1000X THE COLLEXIONでは、サンプリング周波数に加えてBit深度まで拡張できる「DSEE Ultimate」を、ヘッドフォンとして初搭載した。

アクティブノイズキャンセリング(ANC)も利用可能。ANC性能は高音質ノイズキャンセリングプロセッサー「QN3」や12基マイク、アダプティブNCオプティマイザーなどを採用し、WH-1000XM6同等を謳う。通話性能もWH-1000XM6を踏襲する。

そのほか、ウォークマン(NW-WM1ZM2/1AM2)の高音質化技術をヘッドフォンに最適化して搭載。SN比の改善による微細音の再現、広がりや定位感を向上させた。

ソニー独自のリアルタイム信号処理によりステレオ音源を臨場感ある立体的な音場に変換する「360 Upmix」も引き続き搭載しつつ、機能を強化した。

WH-1000XM6に搭載されている映画館のような音響を再現する「360 Upmix for Cinema」に加え、スタジオで生演奏を聴いているような立体感が味わえる「360 Upmix for Music」、ゲームの世界の中にいるような没入感を味わえる「360 Upmix for Game」のふたつを新たに搭載する。

そのほか、聴いているコンテンツの音が空間で流れているBGMのように聞こえる「BGMエフェクト」も利用可能。

なお、1000X THE COLLEXIONにはゲームモードのような低遅延モードは非搭載。またヘッドフォン自体は有線接続でも使用可能だが、その場合は「360 Upmix」は利用できない。

操作系は左ハウジングに集約。上段にあるのが「リスニングモードボタン」

通常のサウンドモード(スタンダード)と360 Upmixの各モード、BGMエフェクトは、ヘッドフォン左側に新搭載した「リスニングモードボタン」から切り替え可能。切り替えるモードは、アプリ「Sony Sound Connect」から2~5つまで選択できる。

バッテリー駆動時間はANCオン時で最大24時間。5分の充電で最大1.5時間使えるクイック充電に対応するほか、新たに本体の充電を80%で止めることでバッテリーの劣化を抑える「いたわり充電」機能も搭載した。

「1000X THE COLLEXION」の各部パーツ

デザイン面では外骨格構造にステンレスを、ヘッドクッションやイヤーパッド、ハウジングには合成皮革を採用し、外観からも高級感を追求。ボタン類やヘッドフォンジャックもすべて金属パーツを採用し、外からは樹脂パーツが見えない構造を採用している。

左が「1000X THE COLLEXION」、右が「WH-1000XM6」。ハウジング自体は薄くなりつつ、内部空間は広げられた

ハウジング部は内蔵バッテリーをふたつに分割するなどして、WH-1000XM6の45.4mmから40.2mmに薄型化しつつ、耳が当たらないことを意識した設計により、ハウジング内側の空間を拡げている。

イヤーカップ内側にL/Rを表記

ヘッドバンドもWH-1000XM6より幅広になっており、装着快適性と安定性を強化。イヤーカップ内側にはL/Rの表記をあしらった。

ソニーロゴをあしらったバンド部はマット仕上げ、ヒンジ部は鏡面仕上げと、同じステンレス素材ながら仕上げを変えている

金属製のスライダーは無段階で調整可能。ソニーロゴがあるバンド部はステンレスのマット仕上げ、スライダー・ヒンジ部はステンレスの鏡面仕上げと、部位ごとに異なる仕上げを採用することでコントラストを演出している。

ボタン類、コネクタも金属パーツ。マイク穴なども合皮部に配置し一体感を演出

イヤーカップなどに採用した合皮素材は、しなやかで肌触りの良い新開発のもの。通常ハード素材に配置するボタンやマイク穴を、加工が難しい合皮部に配置することで一体感のある仕上がりを実現した。

付属ケースは上部に持ち手があるデザインに
左が「1000X THE COLLEXION」、右が「WH-1000XM6」のケース。なお、両モデルのケースに互換性はない

ヘッドフォンはスイーベルに対応するものの、折りたたみ機構は非搭載。あわせて付属キャリーケースのデザインも変更され、ケース上部に持ち手がついた新型ケースが付属する。なお、ケースにWH-1000XM6との互換性はない。

重さは約320g。付属品はオーディオケーブル、キャリングケース、リファレンスガイドなどで、USBケーブルは非同梱。