radiko用アプリがiPod touch/iPad Wi-Fiにも対応

-Wi-Fiで位置判定。GPS速度も向上。バッファ変更も


アップデート内容

5月28日アップデート

 

 IPサイマルラジオ協議会は28日、地上波ラジオのIPサイマル配信実用化試験配信「radiko.jp」の公式アプリを「1.1.0」にアップデート。Wi-Fiを使ってラジオ配信地域か否かの位置判定を行なうことで、新たにGPSを内蔵していないiPod touch/iPad Wi-Fiモデルでも利用できるようになった。

バッファ時間変更が可能になった
 さらに、iPhone/iPhone 3GSでGPSを使って位置判定をする場合の速度を従来よりさらに高速化。安定性も改善されているという。

 機能追加として、バッファ時間変更機能を装備。15秒、30秒、1分、3分から選択でき、長く設定すれば地下鉄などの回線が切れやすい場所でもラジオを途切れにくくする。ただし、長くすると実際の放送とのタイムラグが大きくなる。また、Safariによるバックグラウンド再生時にはバッファは15秒に固定される。

 さらにオフタイマー機能も追加。15分、30分、60分、90分で自動的に音声を停止できるようになった。



 なお、協議会では4月12日~4月25日にかけてユーザーアンケートを実施。2万2千を超える回答を得たという。

 その結果、radiko聴取者の約8割が男性で、その中で年齢は30~40代が6割。「地上波ラジオユーザーよりも、ネットユーザーに近い構成」だという。女性の年齢層は、20~30代が女性の中の6割近くを占めている。聴取時間帯は、夕方から夜間にかけて多く、「朝良く聞かれる地上波ラジオと補完関係になっている」と分析している。

 利用シーンとしては、Webの閲覧や検索、仕事や勉強のながら聴取が多く、パソコンでの音声サービスとしての特徴が表れているという。また、85%が地上波ラジオも含めて聴取時間が増加。10%がradikoによって「初めてラジオを聴いた」、34%が「久しぶりにラジオを聴いた」など、新規ラジオリスナーが開拓できているという。


(2010年 5月 28日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]