【IFA 2011】JVC、1080/60p対応カメラの高画素版「PX10」
-ケンウッドはUSBオーディオ/iPod対応「K series」など
JVCケンウッドのブース |
ドイツ・ベルリンで7日まで開催されている「IFA 2011」において、JVCケンウッドは1,275万画素CMOSセンサーを備えた静止画/動画カメラ「GC-PX10」や、オーディオコンポ「Kシリーズ」のUSBオーディオ/iPodデジタル入力対応モデル「K-731」などを発表した。
■ 1,200万画素に強化した“新機軸カメラ”の機能強化版
GC-PX10 |
JVC製品では、静止画/動画対応カメラ「GC-PX10」を発表。HDカメラ用のLSIである「FALCONBRID」を搭載し、日本で2月に発売された「GC-PX1」の機能強化版で、搭載している裏面照射型のCMOSセンサーをPX1の1,062万画素から1,275万画素に向上。
また、本体カラーはPX1がシルバーだったのに対しPX10はブラックとなっているほか、右側のグリップにシボ調の仕上げを取り入れるなど高級感を持たせた。さらに、操作ボタンに割り当てる機能も一部変更されている。欧州での価格は899ユーロで、9月下旬に発売する。
上記以外の仕様はPX1とほぼ共通で、1,920×1,080ドット/(PALモデルは50p、NTSCモデルは60p) や、iFrameモード(24Mbps)などの撮影モードを用意。フルHDの場合36Mbpsと24Mbpsが選択可能。また、フルHD/60pでの動画撮影中にフルHDでの動画撮影中に829万画素(3840×2160ドット)の静止画同時撮影も行なえる。
動画はプログレッシブ方式で撮影するため、インターレースと比べて撮影後に静止画(1,920×1,080ドット)を切り出した際の、静止画の品質が高いことも特徴。動画撮影した後に、決定的な瞬間を切り出すといった使い方を提案している。光学10倍ズームに対応し、フルHD動画撮影時の35mm換算焦点距離は43.3~433mm。液晶モニタは3型/タッチパネルで23万画素。液晶のチルトも可能となっている。外形寸法はPX1と同じ131×122×67mm(幅×奥行き×高さ)、重量は435g(PX1は430g)。
グリップ部などのデザインがPX1から変更 | 操作ボタン部のアサインもPX1と異なる | 内部構造 |
会場には、4Kビデオカメラの試作機なども展示。「FALCONBRID」を使った次世代ビデオカメラと位置付けられており、HDMIを4ストリームを使って4Kディスプレイに出力する。今回のIFAでは、東芝の4K/裸眼3D液晶テレビ「55ZL2」のデモ映像としても使用されていた |
■ K seriesのiPhone/iPod対応モデルなど
K-731 |
ケンウッドブランドでは、オーディオコンポK seriesの第4世代となる「K-731」などが出展されていた。
「K-731」は、USBや光デジタル音声入力などを備え、“1台で様々なデジタルメディアを扱うこと”をコンセプトに開発。USB経由でのiPod/iPhoneデジタル入力や、USBメモリ内のファイル再生に対応。さらに、PCに接続してUSBオーディオとしても利用できる。欧州での発売は12月で、価格は449ユーロ。メインユニットとスピーカーそれぞれの単品販売(メインユニット300ユーロ、スピーカー150ユーロ)も予定している。メインユニットのカラーはブラックとシルバーを用意する。
「K-731」のブラック(左)とシルバー(右) |
M seriesの「M-616DV」は、メインユニットをよりコンパクトにしたコンポで、天面にiPod/iPhoneクレードルを装備。エントリーモデルながら、スクエアな形状のソリッドな筐体デザインで高級感を持たせていることも特徴。9月末発売で価格は159ユーロ。
そのほか、発売中の製品として薄型筐体のC seriesを展示。iPod/DVD/CD/SDカード対応でフロントサラウンド機能も備えた「C-717DV」(279ユーロ)や、DVD非対応モデル「C-414」(199ユーロ)をラインナップしている。欧州のみで展開しているBlu-ray Discレシーバ「BDR-A7」(600ユーロ)も出展。BD/DVDプレーヤーと100W×6chアンプが一体となった製品で、HDオーディオにも対応する。
「K-731」のブラック(左)とシルバー(右) |
「M-616DV」のシルバー(左)とホワイト(右) |
C-717DV | C-414 |
Blu-ray Discレシーバ「BDR-A7」 | BDR-A7の背面 | カーオーディオのコーナーでは、欧州で今後拡大が期待されるというデジタルラジオの新規格「DAB+」対応モデルなどを展示していた |
(2011年 9月 7日)
[AV Watch編集部 中林暁]