ローランド、6ch録音が可能なポータブルPCMレコーダ

-指向性/無指向性の4マイク内蔵、XLR/TRS入力装備


R-26

 ローランドは、内蔵/外部マイクを合わせて最大6ch同時録音が可能なポータブルPCMレコーダ「R-26」を9月23日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は45,000円前後。

 本体にX-Y配置の指向性マイクと、無指向性(OMNI)マイクの2種類のステレオマイクを搭載したPCMレコーダ。ファンタム電源対応のXLR/TRSアナログ入力と、ステレオミニマイク入力端子も装備。外部マイクを組み合わせると合計6chの同時録音に対応。XLRのL/Rにタイプの違うマイクを接続して、録音対象に応じて使い分けるといったことも可能。

 録音フォーマットはリニアPCM(WAV)とMP3で、WAVでは16/24bit、44.1/48/88.2/96kHzに対応。MP3は128/160/320kbpsから選択できる。また、WAV+MP3の2フォーマット同時録音も可能。業務用フォーマットのBWF形式にも対応する。

 ディスプレイは160×160ドットでタッチパネル対応。各種操作や入力レベルの確認、編集時の波形表示などが行なえる。入力レベルのツマミや録音/再生ボタンなどは独立したハードウェアスイッチとして備えている。

 記録メディアはSD/SDHCカードを使用。専用設計のアナログ回路「IARC」(Isolated Adaptive Recording Circuit)を3系統搭載。デジタル回路や電源部と分離することで、ノイズ干渉を抑えた高音質録音が行なえるという。

 録音開始ボタンを押した2秒前からの音を残せる「プリ・レコーディング」機能も利用可能。また、入力ソースに最適なマイク感度の設定や、入力レベル解析/表示を自動で行なう「AUTO-SENS」機能も搭載し、歪みやレベル不足などのミスを防げるという。

 USB 2.0端子を備え、パソコンと接続することでマイク内蔵のUSBオーディオインターフェイスとしても動作。LOOP BACK機能により、パソコンからの再生音と入力音をミックスできることから、パソコンでの動画配信時のオーディオインターフェイスにも利用可能としている。CakewalkのDAWソフト「SONAR X1 LE(Windows版)」をバンドルする。

オプションのウィンドスクリーンとケース。これらを装着したままで録音可能

 付属のACアダプタでの駆動に加え、単3電池4本でも動作する。背面には三脚穴を装備する。外形寸法は180×82×41mm(縦×横×厚さ)、重量は370g。

 別売オプションとして、フィールドレコーディング向けのウィンドスクリーンと、R-26専用カバーをセットにした「OP-R26CW」も7,770円で発売する。また、既発売のバイノーラルマイク/イヤフォン「CS-10EM」(9,870円)も利用可能。



(2011年 9月 16日)

[AV Watch編集部 中林暁]