オンキヨー、MHL/InstaPrevue対応のエントリーAVアンプ

-「TX-NR616」など。接続機器の映像をサブ画面で表示


 オンキヨーは、AVアンプのエントリーモデル2機種を3月中旬より順次発売する。価格と発売日は、「TX-NR616」が84,000円で3月末発売、「TX-NR515」が71,400円で3月中旬発売。カラーは、NR616がブラック(B)とシルバー(S)、NR515がブラック(B)のみとなる。

TX-NR616
TX-NR515

 2モデルとも7.1ch対応のAVアンプで、新機能としてSilicon Imageの技術「InstaPrevue」と「MHL」に対応したことが特徴。

 

Silicon Imageが2011年10月に行なったInstaPrevueのデモ画面(オンキヨーのAVアンプの画面とは異なる)
 InstaPrevueは、テレビなどの画面にサブ画面(子画面)を表示して、AVアンプにHDMI接続されているAV機器やMHL入力対応スマートフォンなどの再生映像を動画でプレビューする技術。入力切替を行なう前に、各機器にどのような映像があるかをまとめて確認できる。

 

 MHLは、対応スマートフォンなどのモバイル端末から1080pの非圧縮映像と、8チャンネル分のデジタル音声を伝送できる技術。HDCPの著作権保護コンテンツもサポートしている。さらに、AVアンプ側からMHL対応端末のコントロールもできる。

 エントリーモデルながら、ネットワーク再生機能も充実。radiko.jpや、vTuner、AUPEO! のほか、新たにMP3tunesにも対応した。DLNAや、Windows Media Player 11/12との連携にも引き続き対応する。AM/FMチューナを搭載し、40局のプリセットに対応する。

TX-NR616の内部

 アンプ出力は、上位モデルの「TX-NR616」が定格130W×7ch、最大190W×7ch、「TX-NR515」が定格100W×7ch、最大160W×7ch(いずれも6Ω時)。NR616のみ、3段インバーテッドダーリントン回路やグランド電位安定化技術などの高音質化技術も搭載しているほか、THX Slect2 Plusにも準拠している。

 HDMI出力は2系統備え、同時出力が可能。3Dや4K、ARC(オーディオリターンチャンネル)、CECにも対応する。入力は8系統。Marvellの「Qdeo」技術を採用し、最大4K(3,840×2,160ドット)への変換に対応。コンポジット/コンポーネント/HDMIからの480i映像などを、1080pや4Kにアップスケーリングできる。HDMI MAIN出力からのコンテンツ視聴中に主なメニュー項目を設定できるQuickセットアップメニューも採用している。

 USB端子はiPhone/iPodとのデジタル接続に対応。iPhone/iPod touchアプリ「Onkyo Remote」からの操作にも対応し、iPhoneなどからAVアンプの基本操作のほか、ネットワーク上にあるPCやLAN HDDの楽曲やインターネットラジオの選局、再生楽曲のジャケット画像表示などが行なえる。

TX-NR616(ブラック)の背面TX-NR515の背面TX-NR616のリモコンTX-NR515のリモコン

 

型番TX-NR616TX-NR515
定格出力130W×7ch100W×7ch
最大出力190W×7ch160W×7ch
HDMI入出力入力×8、出力×2
その他映像入出力入力:コンポーネント×1、コンポジット×5
出力:コンポーネント×1、コンポジット×1
音声入出力入力:同軸デジタル×2、光デジタル×2、アナログ×6入力:同軸デジタル×2、光デジタル×2、アナログ×5
出力:アナログ(RCA 2ch)×2(ZONE 2/3)、アナログ7ch×1、サブウーファ×2出力:アナログ(RCA 2ch)×1(ZONE 2)、サブウーファ×2
外形寸法(幅×奥行き×高さ)435×328×173.5mm
重量11kg9.2kg


(2012年 3月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]