ソフトバンクBB、録画対応のiPhone用新デジタルチューナ

-3波Wチューナ化/USB HDD録画。アプリ操作性も向上


録画対応デジタルTVチューナー

 ソフトバンクBBは、iPhone/iPadでデジタル放送が視聴できる「SoftBank SELECTION」のチューナ新モデルとして、録画にも対応した「録画対応デジタルTVチューナー」(SB-TV03-WFRC)を7月6日から発売する。「SoftBank SELECTION」の取扱店、SoftBank SELECTIONオンラインショップで販売。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は19,800円。製品はピクセラ製。

 なお、直販サイトでは発売記念として、「録画対応デジタルTVチューナー」と、録画用の500GB HDD(SB-HD01-ORST/WH、単品の直販は9,980円)をセットにした製品も、24,800円で販売している。個別購入よりも4,980円低価格で、7月31日までの期間限定販売となる。

 2011年12月に発売された「デジタルTVチューナ」(直販15,800円)の上位モデルで、地上/BS/110度CSデジタルの3波チューナを各2基搭載(下位モデルは1基)。受信した放送を無線LANで転送。App Storeで無料配布されるアプリをiPhone/iPadにインストールし、無線LAN経由で映像を受信する事で、デジタル放送が楽しめる。

 下位モデルの「デジタルTVチューナ」は視聴のみだが、「録画対応デジタルTVチューナー」は録画にも対応しているのが特徴。3波ダブルチューナになっているため、録画中に別の番組を視聴する事が可能。記録用のHDDは付属しておらず、市販の外付けUSB HDDをチューナにUSB接続する事で録画が可能になる。2TBまでのHDDが利用可能。

 なお、本体のUSB端子は2系統備えており、1つが外付けHDD接続用。2つ目は機能の「拡張用」と位置付けられており、今後活用される可能性はあるが、現在のところは利用できない。また、ピクセラによれば、下位モデルをファームアップなどで録画対応させる予定は現在のところ無いという。

 チューナとデザインをマッチさせた専用の録画用HDD「SB-HD01-ORST/WH」も用意。容量は500GB。本体と共に、縦置き、横置きどちらにも対応し、本体と一体化させてスッキリ収納できるという。このHDDの接続もUSBだが、iVDRカートリッジを採用したHDDになっており、HDD容量がいっぱいになった場合、iVDRカートリッジを交換する事でさらに録画ができる。


チューナの背面専用の録画HDD「SB-HD01-ORST/WH」本体と専用録画HDDを並べて縦置きしたところ

 視聴・録画には、AppStoreで無料配布されるアプリを利用するが、アプリが新たに「録画対応デジタル TV(StationTV i)」となる。アプリから録画操作ができるほか、録画中の番組を先頭から再生する追いかけ再生や、録画中にチャンネルを切り替え、別の番組を視聴できる裏番組録画にも対応する。複数番組の同時録画には非対応。

アプリも機能強化された

 番組表からの録画予約に加え、現在視聴中の番組録画や、日時指定の予約録画も可能。Gガイド.テレビ王国のホームページからのリモート予約もできるため、外出先からの録画予約も可能。録画時の画質選択はできない。

 番組表は最大5局を同時表示でき、ジャンル・キーワード検索も可能なSI-EPGを採用。地上/BS/110度CSデジタルをシームレスに表示させる事ができ、タッチ操作で滑らかなスクロールができ、ピンチイン/アウトで番組内容の表示・非表示が切り替え可能。また、チャンネル切り替え時に番組名だけでなく、番組情報も表示されるようになった。

 テレビ画面を表示させながら、画面の半分でWebブラウザを表示させ、テレビとネットを一緒に楽しめる「ながら見モード」も引き続き搭載。新たに、番組名をキーワードにした検索結果を、ブラウザにボタン一つで表示できる機能を用意。視聴中の番組ホームページに簡単にアクセスできるという。

 対応端末は、iPhone 4/4S、iPad 2/第3世代iPadで、iOS 5.0/5.1が必要。チューナ本体の外形寸法は、スタンド使用時で約180×150×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約310g。消費電力は最大19W。専用HDDのサイズはスタンド使用時で約179×150×112mm(同)、重量は約250g。



(2012年 6月 29日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]