【IFA 2012】パナソニック、フルHDホームプロジェクタ
-3Dの明るさを改善した「PT-AT6000E」を欧州発売
PT-AT6000E |
パナソニックは、「IFA 2012」においてホームシアタープロジェクタの新モデル「PT-AT6000E」を発表。欧州において9月末に発売し、価格は2,799ユーロの見込み。3Dメガネは別売。なお、北米やアジアでも同時期の発売を予定しているが、日本での発売は未定。
「PT-AE5000E」の後継となるフルHD液晶プロジェクタ。アクティブシャッターメガネを用いた3D表示に対応する。パネルは0.74型/1,920×1,080ドットの透過型液晶。オーバードライブ技術を組み合わせた480Hz/8倍速駆動に対応し、3D表示時のクロストークを抑制している。光源は220Wの「Red-Rich Lamp」で、輝度は2,400ルーメン。明るさは2,400ルーメン。コントラスト比は最大50万:1(ダイナミックアイリスON時)。
高画質化機能の「ディテールクラリティー」の改善などにより、ノイズの少なく明るい3D表示を実現。ディテールクラリティーは、これまで周波数の高低を検知して補正していたが、新たに明るさも検知するようにした。また、3Dの飛び出し具合は、これまで3Dコンソーシアムの規格に則った「モード1」のみだったが、モード2と3も追加。視聴環境に合わせて選択しやすくなったという。
「3Dモーションリマスター」も搭載。3D表示時に、対象物が本来無いはずの位置に立体像を見てしまい、本来の映像と違う奥行き感になることを防ぐため、フレーム挿入により映像を補間。脳が正しい映像として認識できるようにするという。新たに、3D映像ソースだけでなく、2D-3D変換時にもこのフレーム挿入が行なえるようになった。
ガンマ調整機能は、これまで設定ポイントが9つだったが、15ポイントまで強化。より細かな調整が行なえるようになった。そのほか、「レンズメモリー」機能は、これまで2Dのみだったが、3D時にも利用できるようになった。レンズのF値はF1.9~3.2。焦点距離はf=22.4~44.8mm。レンズシフトは上下±100%、左右±26%。
IFAではディーラーなどに向けて上映デモを行なっていた | ガンマ調整は16ポイントで設定可能に | 本体側面 |
主な仕様 |
HDMI入力は3系統装備。Deep Colorやx.v.Color、CECに対応する。そのほか、コンポーネントとS映像、コンポジットの入力を各1系統と、アナログRGB(D-Sub 15ピン)を装備。RS-232Cのコントロール端子も装備する。
騒音は22dB(ランプモード:ECO時)。外形寸法は470×364×151mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約8.7kg。リモコンが付属する。
(2012年 9月 3日)
[AV Watch編集部 中林暁]