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ソニー、複数台投写に適した業務用4Kプロジェクタ
均一輝度、周辺までシャープな新光学系採用
(2013/10/21 14:24)
ソニーは、独自の4K SXRDパネルを搭載し、4K(4,096×2,160ドット)の投写が可能な業務用4K SXRDプロジェクタ新モデル「SRX-T615」を11月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1,250万円前後。
デジタルモックアップを投写するデザイン会議や、監視・制御センター、プラネタリウム、多目的ホールへの設置などを想定した業務用プロジェクタ。新開発の光学エンジンを搭載する事で、コントラスト12,000:1、輝度18,000ルーメンを実現。新開発の光学部品を採用することで、スクリーン中心部と周辺部での映像の明るさの違いを抑制し、画面内の輝度の均一性も向上。画面の隅々までシャープな高精細映像を投写できるという。パネルサイズは3×1.48型の4K SXRD。
これにより、複数台のプロジェクタを並べて大画面スクリーンに投写する際に、映像の繋ぎ目の重なりが目立たないように調整するエッジブレンディングも高画質で実現できるため、マルチプロジェクション用途にも適したモデルとしている。また、2014年2月に予定しているファームウェアアップデートで、プロジェクタを縦方向に積み重ねた場合の歪み補正機能も搭載予定。4K 3D映像を投写する際も、歪みのない映像を表示できるという。
なお、11月13日から千葉県の幕張メッセで開催される2013年国際放送機器展(Inter BEE)にも出展し、エッジブレンディング機能のデモを行なう予定。
色表現は、標準でsRGBに対応。でAdobe RGB/DCDMのオプションフィルタにも対応する。
光源には交換推奨時間が最大3,000時間の長寿命を持つ高圧水銀ランプを搭載。キセノンランプと比べ、ランプのコストや交換にかかる作業費用などランニングコストを低減。用途や環境に合わせて450W、330Wの2種類から選べ、さらに6/4/3/2灯での運用も可能。6灯運用時はランプの1つが切れても輝度が1灯分低下するだけで投写は継続でき、4/3/2灯での運用時は、使用しているランプの1つが切れた場合、使用していないランプを自動的に点灯して、輝度を復旧できる。3/2灯運用時は、交互ランプ切り替えモードを選べば、24時間連続運用時などで投写輝度の変化を少なくし、メンテナンスサイクルを延長できるとする。
入力端子はHDMIやシネマサーバー4Kサーバー拡張用などのオプションスロットを搭載。外形寸法は548×1,119×634mm(幅×奥行き×高さ)、レンズやランプを省いた重量は約143kg。消費電力は最大約4.3kW。