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今夏は鹿児島で月面着陸! IMAX 70mmフィルムで映画「アポロ11」を見た

鹿児島は、桜島や種子島宇宙センター、偉人……だけじゃないぜ!

人類初の月面着陸から50年という節目に合わせ、アポロ11号の9日間(出発~月面着陸~帰還)を描いた映画「アポロ11」が、全国の劇場や科学館などで7月から公開された。

映画「アポロ11:ファースト・ステップ版」
Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

本作品は、アメリカ公文書記録管理局(NARA)やアメリカ航空宇宙局(NASA)などの協力により、新たに発掘された70mmフィルムのアーカイブ映像や、1万1,000時間以上におよぶ音声データなどを編集して制作されたドキュメント映画だ。

ナレーションやインタビュー映像などの演出を一切加えず、50年前の映像と音声だけで全編が構成されていることに加え、当時を記録した様々なサイズのフィルムを高解像度でスキャンし、4Kリマスター処理を施すことで、これまでは未公開だった貴重な映像と音声が生々しく現代に蘇っている。

現在国内では、93分の劇場向け「アポロ11:完全版」と、その完全版からエッセンスを凝縮した47分の科学館・博物館向け「アポロ11:ファースト・ステップ版」の2バージョンが計20カ所以上で順次上映されている。

ドキュメンタリー映画『アポロ11:ファースト・ステップ版』予告

それら上映館の中でも、ひときわ異彩を放つのが、直径23mのドームスクリーンで70mmフィルム上映を行なう「鹿児島市立科学館」だ。今となっては“フィルム上映”というだけでも珍しいが、同館はカナダIMAX社が開発した映写システム「OMINIMAX(オムニマックス)」が今でも稼働する、国内唯一のスポットなのだ。

「アポロ11」が70mmフィルム上映されるのは、日本では鹿児島市立科学館のみ。しかも3カ月限定公開で再上映は無し、との情報を掴んだ筆者は、50年前の人類の偉業を国内唯一のシステムで追体験すべく、人生初の鹿児島へ翔んだ。

映画「アポロ11:ファースト・ステップ版」

「宇宙劇場」の直径23mスクリーンはまるで白い空!

今回訪れた鹿児島市立科学館は、市の中心街として賑わう「鹿児島中央駅」から南東方面に約2km離れた場所にある。

鹿児島市立科学館。住所は、鹿児島県鹿児島市鴨池2-31-18。

鹿児島空港から中央駅までは、高速バスで約40分。中央駅からは、市営バス、もしくは路面を走る市電に乗り継げば、30分程度で科学館にたどり着ける。科学館の周辺は、野球場や陸上競技場を備える鴨池公園や市営プールが隣接していて、公園を端まで歩けば与次郎ヶ浜から鹿児島湾(錦江湾)と桜島の雄大な景色が一望できる。

鹿児島市立科学館は、鹿児島市の市制100周年記念事業の一環として、市立図書館との複合施設として1990年に建てられた。円柱形の白い外観が同館のアイコンになっていて、地上階段をのぼった2階が科学館の入り口になっている。玄関を抜けると、吹き抜けのエントランスがあり、その床や壁面には飛行技術や宇宙など科学に関する写真やイラストが散りばめられている。

地上6階建ての館内には、鹿児島を象徴する“桜島”や“ロケット・宇宙”を主軸とし、様々な科学技術やその仕組みを紹介する展示物を設置。高層部分は映画館とプラネタリウムを組み合わせた「宇宙劇場」になっていて、平日は5回・土日祝日は6回、映画とプラネタリウムを交互に上映。実験ショーやワークショップ、1階庭ではセグウェイ試乗会といった体験イベントも定期的に開催している。

入館料は大人400円/小人150円。宇宙劇場で映画やプラネタリウムを鑑賞する場合は1作品につき、大人500円/小人200円が別途必要となる。

3階にある「地球の科学」コーナー。2,000分の1に縮小した桜島のジオラマもある

映画「アポロ11:ファースト・ステップ版」を上映する宇宙劇場の入り口は同館の5階にある。券売機前のスペースには、作品紹介のパネルと休憩用のスツールがあり、フロア中央には映写室が設けられている。

映写室はガラス張りになっていて、巨大な映写機やリール装置、コンソール、サーバなどの機材はもちろん、それらを操作する技師らの様子を窓越しに見学できる。劇場につながる緩やかな坂の途中には、70枚を超える歴代上映作品のポスターが壁にズラリと陳列されていて、来場者を華やかに迎えてくれる。

ガラス張りの映写室
劇場につながる通路には、歴代上映作品のポスターを展示

場内へ入るやいなや、目に飛び込んできたのは“白い空”。傾斜30度・直径23mという巨大なドームスクリーンが、前方、左右、天井、座席後方の四方に広がっている。ドームスクリーンで有名な米SPITZ製と思われ、微細な穴のある音響透過タイプを何百枚も規則正しく貼り合わせることで巨大な半球状を実現しているようだ。

天井。赤や青は天井を照らすライトの色
ドームスクリーン手前から撮影
レンズに収まりきらないスクリーン。写真に小さく映っているのは藤村氏

スクリーン裏には、フロントLR、センター、トップ、サイドLR、リアLR、サブウーファー×2という、全10基のスピーカーを設置。ただし「アポロ11」は6ch素材のため、フロントとセンター、トップ、リアでの上映となる。

ドームスクリーン裏にはスピーカーがある
ドームスクリーンは前方に30度傾斜している

客席数は286。一般的なプラネタリウムでは、中央に設置された投影機を取り囲むように、座席を円形&平面配置するが、宇宙劇場では傾斜したドームスクリーンを正面に、天をやや見上げるような形で座席を設置している。階段3個分の高低差を設けた急な勾配も特徴で、椅子に座っても、前の座席の頭部は自身の膝より下にくるほどの段差だ。

座席は階段3段分の高低差
急な勾配

場内中央は機材エリアになっていて、下段はプラネタリウム用機材、中段は映写機、そして上段はスタッフが着座するオペレーションルームになっている。定刻になると、映写室から“上昇”してきた映写機(レンズ部分)が中段の箱から顔を出し、上映が始まる。

プラネタリウム用機材
中央の“箱”が映写機のスペース。その後方に見えるのはオペレーションルーム
箱から顔を出した魚眼レンズ。ELCAN製の25mm f2.8
ゴミ取り・ピント調整のコントローラ。映写機には吸引ファン付きの回転ブラシがあり、ほこりやごみを取り除くようになっているが、ゴミが残り映写される時がある。ゴミ取りボタンを押すと、四角いレンズが上下に動きゴミを取り除く。映写中にかすかに聞こえるカチカチ音は、この操作音

1コマを極限まで巨大化させた70mm/15pのIMAXフィルム規格

冒頭でも触れたとおり、宇宙劇場にはIMAXの映写システム「OMNIMAX」(別名:IMAXドーム)が使われている。OMNIMAXは、70mmのポジフィルムを、魚眼レンズを装着した映写機を使って、巨大なドームスクリーンに映すものだ。

70mmフィルムといっても幾つか種類があって、例えば昨年話題となった「2001年宇宙の旅」のフィルム上映では、フィルムを“縦”に走らせる「70mm/5パーフォレーション」(アスペクト比は2.2:1)というタイプが使われている。一方IMAXは70mmフィルムを“水平”に走らせる「70mm/15P」(1.43:1)というもので、1コマサイズを極限まで巨大化(35mm/4P比で約10倍・70mm/5P比で約3倍)した、特殊なタイプになっている。

IMAX作品「老人と海」の70mm/15Pフィルム(提供:鹿児島市立科学館)

フィルムのサイズだけで画の良し悪しが決まるわけではないが、フィルムのサイズ=情報量なわけで、情報量が多ければ多いほど画質には有利だし、また大きなサイズで投影する場合にも大判は有効となる。そのため70mmフィルム(ネガは65mm)は、画質や視覚効果にこだわる監督やクリエイターらに好まれ、一部の映画作品や記録映像などの撮影・映写に使われてきた。

OMNIMAXでは、この70mm/15Pという“巨大”で“高濃度”なフィルムを上空のスクリーンに向けて投写することで、観客を映像で包み、一般的なスクリーンでは得られない迫力と没入感を作り出すわけだ。

鹿児島市立科学館は日本で稼働する最後のOMNIMAX

ご承知の方もいるかも知れないが、OMNIMAXは最新鋭なものではなく、1973年に開発された言わば“年代物”のシステムである。大阪万博(1970年)で初公開されたIMAXフィルムシステムの派生型で、ニッポンがまだイケイケだった'80年代から'90年代前半にかけて「ナガシマスパーランド」や「横浜こども科学館」(現:はまぎん こども宇宙科学館)、「大宮市宇宙劇場」(現:さいたま市宇宙劇場)、「浜岡原子力館」、「大阪市立科学館」、「鹿児島市立科学館」、「西海パールシーリゾート」(現:九十九島パールシーリゾート)などに相次いで導入された歴史を持つ。

この頃はOMNIMAX以外にも、天体望遠鏡の老舗・五藤光学研究所が「アストロビジョン」(70mm/10P)と名付けたドーム型の映写システムを各地の科学館や博物館に導入しており、ちょっとした“大型映像ブーム”だったらしい。

「よみがえる恐竜たち」の70mm/10Pフィルム(提供:鹿児島市立科学館)

ただ、こうした大規模システムは導入を前提として建屋を設計・建築しなければならず、初期コストが大きく設備の維持も容易ではない。

'90年代後半になると、OMNIMAXを新たに導入する施設はほぼ消滅(国内における最後の新設はユニバーサル・スタジオ・ジャパンにあった「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」)。既存施設も、設備の老朽化や維持費増大、対応作品数や入場客数の減少など諸々の事情から閉鎖・閉館を余儀なくされた。そして2018年10月には、東日本で唯一稼働していた浜岡原子力館の「ゆうゆうシアター」がデジタル上映にリニューアルされたことで、鹿児島市立科学館が日本で稼働する最後のOMNIMAXとなってしまったのだ。

なお、'18年9月まで現役で働いていた浜岡原子力館の映写機はその後、映画専門機関である「国立映画アーカイブ」に寄贈され、今は神奈川県の相模原分館(見学不可)でひっそりと余生を送っているそうだ。

鹿児島市立科学館にあるOMNIMAX映写機は世界一状態がいい!?

そんな“日本最後のシステム”で日々映写を行なっているのが、専門技師の面々だ。彼ら・彼女らは、各機器の操作やメンテナンスはもちろん、フィルムの準備や管理、モニタリングなど、上映に関わる業務全般を行なう。同館に務める、技師の藤村剛氏と石原寛信氏の両名から話を聞くことができた。

鹿児島市立科学館 主査 藤村剛氏(写真左)、主事 石原寛信氏(右)。歴代上映作品の中でのお気に入りは「IMAX / Everest」(藤村氏)、「IMAX / Dream is Alive」(石原氏)とのこと

藤村氏は「世界最大フィルムを使った迫力あるドームシネマと、プラネタリウムによる満天の星空が楽しめるのが宇宙劇場の特長。我々スタッフは足を運んでくださった方々が満足して頂けるよう、そしてまた次回も来館してもらえるよう、様々なプログラムを用意し、それらをできるだけベストな上映品質で提供できるように心掛けています」と話す。

ドームシネマでは、(プラネタリウム番組とは別に)毎年4本の新作タイトルを用意し、それらを季節ごとに切り替えて上映する。筆者はてっきり、映画「アポロ11」のようなフィルム上映は稀で、ほとんどデジタル上映なのかと思っていたが、そうではないらしい。

「デジタルデータしかない作品を上映する場合を除き、基本は全てOMNIMAXの映写機を使って上映しています。今年上映する4作品もすべてフィルムです。プラネタリウム用のデジタルプロジェクターでも映画の投写は可能なのですが、用途が異なるため、映写機に比べると光量が足りず、映像が暗くなってしまうのです。映写機は、開館の時から使用しているもので、今年で29年目になりますが、3カ月に1度、IMAXのエンジニアの方がシステムの定期点検にいらっしゃっています。キセノンランプもだいたい半年に1度の頻度で新しいものに交換していますので、十分な明るさとフィルムならではの自然で美しい映像が体験できると思います」(藤村氏)。

OMNIMAXの映写機

部屋の中央に鎮座する映写機は、横幅約2m、奥行き約1.3m、高さは1.5mを超える。約900kgある筐体の両側には、劇場中段まで上昇するための太いエレベーターシャフトをマウント。内部には、フィルムを水平に走らせるための巨大なローター(1秒間に3回転して24コマを投影)や、15,000W(!)のキセノンランプを収めたボックス、ミラー、投写レンズなどが入っている。内部で集束したランプ光は、いくつかのミラーを折り返して、魚眼レンズと投写レンズの間を走る70mmフィルムを、背面から照射する。

映写機は水冷式で、主な熱源であるキセノンのランプボックスは蒸留水で冷却される。蒸留水は隣の機材室と上階に設置した2カ所のクーラントユニットを介して、20度程度まで冷やした後、筐体後部のフレキシブルダクトから内部に注入している。別室には、映写機内部を空冷するためのエアコンや整流器もあり、まるで“ウルトラ重機”のようなシステムになっている。

映写機の後部に接続されている3つのフレキシブルダクトから、電気、水、空気が供給されている
少し前に交換したというキセノンランプ

ちなみに前述したIMAXのエンジニア曰く、鹿児島市立科学館にある映写機は“世界一状態がいい”のだとか。石原氏は「ここは桜島が近く、火山灰が多い場所ということもあって、館全体の空調設備が強固で、一般的な施設よりも密閉度が高いと聞きます。劇場への来場者が多いことが運営を継続できた一番の理由ですが、映写機が防塵に強い設置環境にあったことも長生きの秘訣だったかも知れません」と話す。

せっかくなので、フィルム装填の様子も見せてもらった。

まず最初に行なうのは、リール台への設置だ。温度や湿度を管理する保管庫から、コンテナを使って人の体重ほどあるフィルムの塊を、送り側のリール台にセットする。47分の尺を持つ「アポロ11」の場合、フィルム重量は90kgを超える。

フィルムを乗せ、ローターやレンズなど映写機の清掃を済ませたら、フィルムの冒頭部分をクルクルと適度に巻き取る。巻き取ったフィルムをジグザグに配置されている複数のテンションリールに通しながら映写機へと持っていく。

フィルムはコンテナで運搬する
冒頭部分を巻き取る
フィルムをテンションリールに通して……
……映写機のローター部へ

映写機をぐるりと囲うようにローターにフィルムを通したら、送りリールの逆側にある巻き取り側のリール台まで持っていきフィルムを固定する。最後にHDD内の音声データとフィルムが同期するよう、本編開始8秒前のコマ(192コマ目=24コマ×8秒)をレンズ先端に頭出し調整すれば、装填作業は完了する。リール台に乗った状態からであれば、ベテラン技師の場合、装填作業は5分もかからないという。

投写レンズと魚眼レンズの間にフィルムを通す
巻取り側のリール台に固定
装填が完了したら、コントロール板を操作し、映写機を投写位置まで上げる

まるで気分はタイムスリップ! 宇宙劇場でしか体験できない魅力がある

「映写機周辺の席が、歪みも少なく自然」(藤村氏)と聞いたので、映写機のやや右後ろから「アポロ11 ファースト・ステップ版」を鑑賞した。

映画「アポロ11:ファースト・ステップ版」
Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

作品は2.20:1というアスペクト比のため、70mmフィルムの全域に画がプリントされているわけではないが、それでも大判フィルム投写のメリットは十分体感できる。色は濃厚でエッジは柔らかく、階調は滑らか。出発の準備をする乗組員や管制室、発射を見守る観客などを写した一部シーンには、最新カメラに匹敵するほど解像したカットもある。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

デジタル投写にありがちな字幕部分に感じるドット感や、明部に見える画素の格子も皆無。何よりも、直径23mというサイズの投写にも関わらず、映像を見ていて光量不足は感じない。エンジンが点火して轟音と共にロケットが宇宙へ上昇していくシーンでは、頭上に巨大なロケット映像が映し出され、まるで当時にタイムスリップしてロケットを見送っているかのような不思議な気分になる。

HDRやレーザー光源、立体音響を用いた最新鋭の劇場システムとは対極のものだし、球状スクリーンは平面のそれとは見え方も異なる。しかし、鹿児島市立科学館の宇宙劇場でしか体験できない70mm映写・大型映像ならではの魅力は、間違いなくある。これを一度も体感しないというのはモッタイナイ。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

出来ることなら、この映写機で最新の長編映画も観てみたいが、同館のリール台は1時間を超える作品を再生できる仕様にはなっていないそうだ。

同館は2020年で、開館から30年を迎えるとのこと。勝手な妄想を言わせてもらえば、つなぎ目がより見えにくくなっているスクリーンへの張り替えと長編映画再生ができるリール台へ改修を行ない、令和時代の新名所“世界トップレベルの70mmフィルムドームシアター”へと進化してほしい!!

なお鹿児島市立科学館での「アポロ11:ファースト・ステップ版」の70mmフィルム上映は9月30日まで。フィルムはその後返却され、再上映の予定は無いという。「宇宙劇場は、IMAXの70mmフィルム上映が稼働する日本唯一の施設です。5階では窓越しに、映写機や70mmフィルムが動く様子も見学可能です。夏休みなど、近くにお越しの際は、是非当館を、そして宇宙劇場を体感してくださると嬉しいです」(藤村氏)。

Courtesy of Statement Pictures for Sarai / CNN Films

映画「アポロ11:ファースト・ステップ版」概要

~アポロ11号月面着陸について~
当時、アメリカは国の威信をかけ、宇宙開発競争において人類を月に着陸させるアポロ計画という名のプロジェクトを押し進めていた。痛ましい事故と演習を経てアポロ11号打ち上げの準備は整った。1969年7月16日、ニール・アームストロング船長、マイケル・コリンズ、バズ・オルドリンの3人の宇宙飛行士を乗せたアポロ11号が打ち上げに成功。さらに4日後となる7月20日人類史上初の月面着陸を成し遂げた。そして7月24日、無事に地球へ帰還。アメリカだけでなく世界中のおよそ5 億人が打ち上げを見守ったといわれている。

スタッフ
監督/プロデューサー/編集:トッド・ダグラス・ミラー
制作:Statement Pictures
共同制作:CNN Films
提供:ランドローバー
日本語版監修:渡辺勝巳(佐賀県立宇宙科学館館長)
配給:株式会社さらい

阿部邦弘