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最後の「スター・ウォーズ」はココで観ろ! デカい・黒い・爆音・揺れる劇場をまとめた

スカイウォーカー家の物語を描いたシリーズ最終作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が、12月20日(金)に日米同時公開された。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

賛否を巻き起こした、衝撃のシリーズ8作目「最後のジェダイ」(ライアン・ジョンソン監督)から2年。前作で残された数々の謎、そして誕生から42年を数える大人気シリーズの結末が一体どのようなものとなるのか……? 「スカイウォーカーの夜明け」は、今年最大の注目作だ。

いち早く前売り券をゲットして既に鑑賞済み、もしくは公開初週の座席予約を済ませたファンもいらっしゃるかとは思うが、多くの方々は「どこの映画館で見ようかなあ」と、鑑賞劇場を決めかねているのではないだろうか?

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

そこで今回は、最後(?)の“スター・ウォーズ祭”を一段と楽しむべく、「スカイウォーカーの夜明け」を上映する劇場('19年12月19日現在で上映確認できた劇場)の中から、筆者のオススメ&注目シアターを、勝手にピックアップさせていただいた。

スクリーンサイズが日本最大級・横幅20m級の“デカい”劇場、日本にまだ5つしかない“黒い”劇場、低音もビシバシ感じる“爆音”劇場など、下記8つのテーマで劇場を選定した。

  • 日本最大級のスクリーンで見たい! オススメIMAX劇場
  • 実はIMAXよりも大きい!? 横幅20メートル級の劇場
  • とにかく黒い! 日本で5館だけの「ドルビーシネマ」
  • もうフツーじゃ満足出来ない! 爆音&重低音劇場
  • “私を新しい場所へ連れてって”'19年開業&リニューアル劇場
  • 水! 風! 煙! 振動! “フォース”を全身で感じるアトラクション劇場
  • 天井から音が降ってくる! 立体音響劇場
  • ジョージ・ルーカス創業「THX」のお墨付き劇場

それでは早速、オススメ&注目劇場を紹介していこう。上映日時や料金、劇場へのアクセスなどは、リンク先のホームページを参照願いたい。

なお、スクリーンサイズや上映システムなどは、劇場の公開情報をベースに編集部が追加取材している。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」最後の予告篇

日本最大級のスクリーンで見たい! オススメIMAX劇場

最初に取り上げるのは、泣く子も黙る「IMAX(アイマックス)」シアターだ。

IMAXデジタルシアター

IMAXは、1970年開催の大阪万博で初めて一般に披露されたカナダ産の撮影・上映システムで、視界を覆うかのような“巨大スクリーン”と“独自の画面比率”が大きな特徴となっている。10年程前に“デジタル”の上映システムを引っさげ再上陸を果たし、国内30館以上に導入。今では巨大スクリーンのアイコン的存在となった。

グランドシネマサンシャインのIMAXレーザー/GTテクノロジーを採用するシアター12。日本最大のスクリーンサイズ

ただ“IMAX”と一口に言っても、各劇場で仕様が異なる。そんなわけで、とにかくスクリーンサイズがデカくて「これがIMAXか!」と感動間違いなしのオススメ劇場が以下の5カ所だ。

・東京都「グランドシネマサンシャイン」 → 25.8×18.9m、レーザー4K PJ(2基)、12ch
・大阪府「109シネマズ大阪エキスポシティ」 → 26×18m、レーザー4K PJ(2基)、12ch
・千葉県「成田HUMAXシネマズ」 → 24.5×14m、キセノン2K PJ(2基)、6ch
・東京都「T・ジョイPRINCE品川」 → 横22m、キセノン2K PJ(2基)、6ch
・北海道「ユナイテッド・シネマ札幌」 → レーザー4K PJ(1基)、12ch

池袋・大阪は、最上位システム(IMAXレーザー/GTテクノロジー)導入館。成田は、国内唯一のIMAX独立施設。そして品川・札幌は、数あるIMAX劇場の中でも屈指のスクリーンサイズを誇る。

「スカイウォーカーの夜明け」はIMAX画角シーンが無いらしく、全編シネマスコープ上映らしいのだが、どうせIMAXで鑑賞するならば、とにかくデカい5劇場がオススメだ。

なおIMAXでは2D版ほか、3D版の上映も行なわれる予定。鑑賞には別途追加料金が必要となる。IMAXレーザー/GTテクノロジーのみ、3Dメガネはレンタル。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」IMAX特別映像

実はIMAXよりも大きい!? 横幅20メートル級の劇場

IMAXは“巨大スクリーンのアイコン的存在”と書いてしまったが、大きいスクリーンはIMAXだけじゃない。

シネスコ上映の「スカイウォーカーの夜明け」鑑賞にも最適、かつ“小ぶり”なIMAXシアターを超える横幅20m級の巨大スクリーン劇場を探してみた。

【横幅20m以上】
・神奈川県「TOHOシネマズ 海老名/スクリーン1」 → 22.6×9.5m、5.1ch
・東京都「ユナイテッド・シネマ豊洲/スクリーン10」 → 22.6×9.3m、5.1ch
・大阪府「イオンシネマ 四條畷/スクリーン10」 → 21.4m×11.5m、クリスティviveスピーカー採用
・神奈川県「イオンシネマ 港北ニュータウン/スクリーン1(ULTIRA)」 → 21.3×9.7m、4ウェイ立体音響
・埼玉県「イオンシネマ 越谷レイクタウン/スクリーン2」 → 20.4×9.9m
・東京都「TOHOシネマズ 六本木ヒルズ/スクリーン7(TCX)」 → 20.2×8.4m、Dolby Atmos
・大阪府「TOHOシネマズ くずはモール/スクリーン1(TCX)」 → 20×8.4m、Dolby Atmos
・群馬県「ユナイテッド・シネマ前橋/スクリーン2」 → 20.1×8.3m、5.1ch
・沖縄県「シネマQ/スクリーン1」 → 横20.1m、Dolby Atmos

「スカイウォーカーの夜明け」はシネスコ上映。横幅の広いスクリーンで鑑賞するのがオススメだよ、チューイ!
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

【横幅18.5m以上20m未満】
・東京都「TOHOシネマズ 日比谷/スクリーン1」 → 19.8×8.3m、カスタムオーダーメイドスピーカー
・愛知県「TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ/スクリーン4」 → 19.4×8.1m、5.1ch
・東京都「TOHOシネマズ 新宿/スクリーン9」 → 19.2×8m、Dolby Atmos
・群馬県「MOVIX 伊勢崎/スクリーン7」 → 19.1×7.99m
・埼玉県「イオンシネマ 春日部/スクリーン1(ULTIRA)」 → 19.0×10.5m
・千葉県「USシネマ 木更津/ADMIX」 → 18.9×8.2m、Dolby Atmos
・栃木県「MOVIX 宇都宮/スクリーン8」 → 18.98×7.95m
・愛知県「MOVIX 三好/スクリーン10」 → 18.9×7.75m
・千葉県「TOHOシネマズ ららぽーと船橋/スクリーン4(TCX)」 → 18.8×10.1m、Dolby Atmos
・埼玉県「ユナイテッド・シネマ 春日部/スクリーン8」 → 18.8×7.9m」
・埼玉県「TOHOシネマズ ららぽーと富士見/スクリーン1(TCX)」 → 18.7×7.8m、Dolby Atmos、クリスティviveスピーカー採用
・埼玉県「MOVIX さいたま/スクリーン12」 → 18.6×7.79m
・千葉県「TOHOシネマズ 市原/スクリーン9(TCX)」 → 18.5×8.35m

映画館で鑑賞する醍醐味の1つが、やはり家庭では味わえない“大画面”。上記に挙げたスクリーンは、別途追加料金を払うことなく鑑賞できる(3DやDolby Atmos上映等除く)ので、「なるべくお値段据え置きで、大画面を楽しみたい」という方にオススメだ。

とにかく黒い! 日本で5館だけの「ドルビーシネマ」

お次は、劇場も映像も、とにかく黒い「ドルビーシネマ」だ。

ドルビーシネマ

米ドルビー社が開発した最新の上映システムで、HDR映像のDolby Vision、立体音響のDolby Atmosだけでなく、映画鑑賞により一層没入できる独自の演出と劇場デザインが特徴。

特にCHRISTIEと共同開発のオリジナル4Kレーザープロジェクタ2台で投影される、鮮烈なハイコントラスト映像は強烈の一言。将来はドルビーシネマ以外の劇場でもHDR上映できるよう、現在ルール作りが進められてはいるが、しばらくは劇場の大画面サイズでHDR映像を堪能できるのはドルビーシネマだけ。さぞかし、ライトセーバーのギラギラ&ピカピカが“HDR映え”するはずだ。

ライトセーバーのギラギラ&ピカピカに注意!!
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

日本にはまだ5カ所しか無く、スクリーンサイズでは上述の劇場に及ばないが、深く沈み込んだ黒とド派手なコントラスト、そして立体音響も同時に体験できる“濃密”な鑑賞体験をご所望なら、ドルビーシネマでキマりだろう。

・埼玉県「MOVIX さいたま
・東京都「丸の内ピカデリー
・愛知県「ミッドランドスクエア シネマ
・大阪府「梅田ブルク7
・福岡県「T・ジョイ 博多

なおドルビーシネマでは2D版ほか、3D版の上映も行なわれる予定。鑑賞には、通常料金に加えて2D時500円、3D時900円が別途必要となる。3Dメガネはレンタル。

もうフツーじゃ満足出来ない! 爆音&重低音劇場

一般的なサウンド設備ではもう満足出来ない、という方にオススメなのが爆音&重低音劇場だ。

爆音上映で有名な立川シネマシティ シネマ・ツーのa Studio

ライブ会場やコンサート用などに使われるスピーカーシステムをあえて使用し、映画上映用にチューニング。一般的に用いられる劇場用スピーカーとは違う、その劇場でしか体感できないライブサウンドが味わえる。

「欲しいのは、スクリーンのデカさじゃない。黒さでもない。身体を震わせる爆音だ!」という方は、クライマックスで展開されるであろう合戦と、ジョン・ウィリアムズが手掛けた最後のスペースオペラを下記劇場で体感してみてはいかがだろう。

・福島県「ポレポレシネマズいわき小名浜/スクリーン1」 → 4K/7.1ch爆音上映
・東京都「立川シネマシティ/シネマ・ツー a studio」 → 極上爆音上映
・神奈川県「CINECITTA'(チネチッタ)/CINE8、CINE12」 → 7.1ch LIVE ZOUND×RGB4Kレーザー、7.1ch LIVEサウンド×RGB4Kレーザー上映
・静岡県「シネシティザート/スクリーン1」 → 重低音体感上映
・愛知県「安城コロナワールド/スクリーン3」 → 重低音×震動 安城コロナMIX
・福岡県「セントラルシネマ 大牟田/スクリーン4」 → BURST SOUND 7.1ch重低音特化上映

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“私を新しい場所へ連れてって”'19年開業&リニューアル劇場

出来たばかりの新館や、設備や内装をリニューアルした劇場で「スカイウォーカーの夜明け」を楽しむのもオススメだ。

既報の通り、今年7月に東京・池袋にオープンした「グランドシネマサンシャイン」は、最初に紹介したIMAX劇場だけでなく、4DX with ScreenXやシネマサンシャイン系列のプレミアムシアター「BESTIA」(Dolby Atmos/dts:X共用)など、最新の上映システムが揃っているし、12階天井に敷設された巨大なLEDディスプレイや華やかなエントランスロビー、そしてカフェやレストランも併設するなど、少し贅沢な気分が味わえる劇場になっている。

東京・池袋にオープンした「グランドシネマサンシャイン」

家族やパートナーを誘って、新館にお出かけしてみるのもいいだろう。下記に、2019年にオープン、もしくはリニューアルオープンした劇場をピックアップする。

【'19年開業】
・沖縄県「ユナイテッド・シネマ PARCO CITY浦添」 → 6月27日オープン。IMAXレーザー、4DX、Screen X導入は日本初
・東京都「グランドシネマサンシャイン」  → 7月19日オープン。IMAXレーザー/GTテクノロジー導入は国内2例目。4DX SCREEN(4DX with ScreenX)は日本初
・熊本県「TOHOシネマズ 熊本サクラマチ」 → 9月14日オープン。dts:X採用のTOHOシネマズプレミアムシアター、県内初のScreenX導入
・静岡県「シネマサンシャイン ららぽーと沼津」 → 10月4日オープン。県内初のIMAXレーザー、4DX SCREEN(4DX with ScreenX)、RGB 4Kプロジェクター&dts:X対応BESTIA導入
・千葉県「ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸」 → 10月25日オープン。IMAXレーザー、4DX、Screen X導入

「ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸(外観イメージ)

【'19年リニューアルオープン】
・富山県「TOHOシネマズ 高岡」 → 3月1日リニューアル
・愛知県「TOHOシネマズ 東浦」 → 4月12日リニューアル。ラウンジスペース新設。一部スクリーンの座席入れ替え
・高知県「TOHOシネマズ 高知」 → 7月6日リニューアル。ロビーデザイン変更、モニター設置、レイアウト変更
・北海道「ユナイテッド・シネマ 札幌」 → 11月8日リニューアル。IMAXレーザー導入。ロビー、シートをリニューアル
・東京都「109シネマズ グランベリーパーク」 → 11月13日リニューアル。旧名グランベリーモール。IMAXレーザー、4DX SCREEN(4DX with ScreenX)、エグゼクティブシート導入。ロビー変更
・愛知県「TOHOシネマズ 木曽川」 → 11月16日リニューアル。ロビー変更、グッズ売り場新設

水! 風! 煙! 振動! “フォース”を全身で感じるアトラクション劇場

次に取り上げるのは、座席が左右に揺れたり、振動したり、水や風が顔を吹き付けるなど、映画のシーンに合わせて様々な仕掛けが飛び出すアトラクション劇場だ。

4DXのイメージ。鑑賞中の2人乗りはできない

筆者の経験上「ワイルドスピード」のような、激しいカーチェイスのあるアクション映画が最も効果を感じやすいが、スターファイターやミレニアム・ファルコンなど宇宙空間での戦闘シーンも期待できる「スカイウォーカーの夜明け」にも好適な予感。

アトラクション劇場には、ユナイテッド・シネマやシネマサンシャイン、イオンシネマ、109シネマズ、コロナワールド、USシネマなどが採用する韓国生まれの「4DX」。イオンシネマやTOHOシネマズが導入する米国生まれの「MX4D」。そして、イオンシネマが採り入れているカナダ生まれの「D-BOX」がある。

4DXとMX4Dは振動に加えて、水や風、煙、香りなど、やや刺激の強いエフェクトが醍醐味だが、身長100cm未満の方は利用できない。一方のD-BOXは座席の振動がメインとなるため、同伴者がいれば子供でも利用可能だ。

最上位の4DXシステムでは19種類のエフェクトが楽しめる

なお上記システムの利用には、通常料金に加えて1,000円~1,300円程度の追加が必要になる。

【4DX】
ユナイテッド・シネマ → 札幌/旭川/水戸/前橋/春日部/入間/新座/わかば/松戸/お台場/豊洲/としまえん/新潟/大津/枚方/橿原/キャナルシティ/福岡ももち/長崎/熊本/浦添
シネマサンシャイン → グランドシネマサンシャイン/平和島/沼津/ららぽーと沼津/大和郡山/エミフルMASAKI/北島/姶良
イオンシネマ → 名取/越谷レイクタウン/シアタス調布/みなとみらい/四條畷/京都桂川/筑紫野
109シネマズ → 富谷/佐野/菖蒲/グランベリーパーク/四日市/大阪エキスポシティ/HAT神戸/広島/佐賀
コロナワールド → 小牧/中川/安城/豊川/大垣/金沢/小田原/福山/小倉
USシネマ → 木更津/千葉ニュータウン/つくば/パルナ稲敷/ちはら台

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」 4DX特別360度VR映像

【MX4D】
イオンシネマ → 徳島
TOHOシネマズ → 新宿/六本木ヒルズ/西新井/府中/海老名/川崎/ららぽーと横浜/ららぽーと富士見/ららぽーと船橋/柏/宇都宮/赤池/二条/なんば/鳳/西宮OS/岡南

【D-BOX】
イオンシネマ → 港北ニュータウン/大高/春日部/幕張新都心/和歌山/名古屋茶屋/岡山/長久手

天井から音が降ってくる! 立体音響劇場

前・左右・後に加えて天井にもスピーカーを設置し、位置情報を記録した音声データと専用の上映システムで、劇場空間を動き回る3次元サラウンドを作り出せるのがDolby Atmos、dts:Xなどの立体音響フォーマット(オブジェクトベース)だ。

「スカイウォーカーの夜明け」は、5.1chサラウンド、7.1chサラウンドに加えて、Dolby Atmos音声でも製作・配給される。戦闘機が飛び回るエフェクトやライトセーバーを振り回したときのあの音も、より立体的なサラウンドに仕上がっていることだろう。

NetfliX等の映像配信サービスやブルーレイソフト、iPhoneやサウンドバー、テレビ、AVアンプなどにも採用されているDolby Atmosだが、家庭で立体音響を再現するのは容易ではない。是非劇場ならではの、上質な立体音響サウンドを味わってみてほしい。

TOHOシネマズ 六本木のDolby Atmos劇場。天井にもスピーカーが設置されていることが分かる

【Dolby Atmos導入劇場】(ドルビーシネマ劇場を除く)
TOHOシネマズ → 仙台/新宿/日本橋/日比谷/六本木ヒルズ/ららぽーと船橋/柏/ららぽーと富士見/赤池/梅田/くずはモール/アミュプラザおおいた
シネマサンシャイン → 平和島/下関/グランドシネマサンシャイン
イオンシネマ → 幕張新都心/名古屋茶屋/京都桂川/和歌山/岡山(すべてULTIRA)
スターシアターズ → シネマQ/シネマライカム
USシネマ → 木更津(ADMIX)
アースシネマズ姫路

なお、鑑賞には別途追加料金が必要。またDolby Atmos以外の立体音響フォーマット(dts:X、Auro MAX)では配給されないため、dts:X劇場やAuro MAX劇場では、7.1ch上映(ポレポレシネマズいわき小名浜)、もしくはアップミックス上映(シネマサンシャイン下関・姶良など)となる。

ジョージ・ルーカス創業「THX」のお墨付き劇場

最後のテーマは“通”の方にはおなじみの「THX」だ。

THXは、スター・ウォーズシリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスが、1983年に設立した音響技術会社。“最高品質のエンターテイメント体験の提供”を目的としており、劇場やAV機器やコンテンツ、インストーラーなどを対象に、品質や性能、技能をチェック・評価する認定業務を行なっている。

劇場の場合、室内音響(雑音・暗騒音)・映写システム・音響システムのカテゴリーでテスト・評価を実施し、一定の基準を満たした場合のみTHX認証を付与。認証後も年1度チェックが入り、上映品質の維持する仕組みだ。

現在THXはシンガポールRazer社の傘下となり、ジョージ・ルーカス、そして新3部作とは全く関係ないのだけれど、旧スター・ウォーズシリーズのLDやVHS、DVD、BD等で「THXロゴ」を見てきた往年のファンの中には「やっぱり、スター・ウォーズとTHXはセットじゃなきゃね!」という方も多いはず。

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

最盛期に比べると認定劇場の数はだいぶ少なくなってしまったが、THX認定第1号館「イオンシネマ 海老名」(認定時はワーナー・マイカル・シネマズ)などは今も健在だ。

最後のスター・ウォーズは、“ルーカスゆかり”のTHX認定劇場で味わってみてはいかがだろう。

【THX認定劇場】※括弧内は認定のスクリーン番号
イオンシネマ → 小樽(7)/大宮(1)/板橋(8)/海老名(7)/近江八幡(8)/茨木(7)/戸畑(3)/福岡(7)
ユナイテッド・シネマ → 入間(9)/阿久比(5)/稲沢(1)

THX Deep Note Trailer 2019 (4K) – Genesis

以上、8つのテーマをもとに、筆者が勝手に選出したオススメ&注目劇場を列挙した。

テーマが散漫に見えてしまったかもしれないが、読んでいる方がどこかの劇場に引っかかるよう選定したつもりだ。高スペックなのに漏れている劇場があれば、ひとえに私の調査不足。ご容赦願いたい。

ともあれ、泣いても笑っても、42年続いたスカイウォーカー家のスター・ウォーズはこれが最後(たぶん!)。ドデカいスクリーンで観るもよし。冬休みにIMAX&ドルビーシネマ遠征するもよし。爆音や振動で楽しむもよし。是非、自分好みの劇場で「スカイウォーカーの夜明け」を鑑賞してみてほしい。

それでは、フォースと共にあれ。May the Force be with you!

「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」
(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

阿部邦弘