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防音パネルメーカーの“工具不要防音室”を体験! ヤマハ防音室も。東京ゲームショウ

岐阜プラスチック工業のブース

9月21日に千葉県の幕張メッセで「東京ゲームショウ2023」が開幕した。会期は24日までで、一般公開日は23日と24日。防音パネルメーカーの岐阜プラスチック工業が防音ブースを展示しているほか、AVerMedia、ブラックマジックデザインなど撮影・配信機材を取り扱うメーカーも多く出展している。

防音パネルメーカーの岐阜プラスチック工業は、同社の吸音パネル「テクセルSAINT」を採用した家庭用防音ブース「GAME BOX」3種類を展示しており、実際にブースに入ることもできる。

いずれもMakuakeで発売しており、一般販売時の価格は11万円(デスクトップタイプ)だが、Makuakeでは30% OFFの超早割で77,000円から。ロータイプの一般販売価格は280,000円で、Makuakeの超早割では196,000円。ハイタイプは通常560,000円で、Makuakeの超早割では392,000円。

デスクトップタイプの防音ブース。天面のパネルはマジックテープで側面パネルと接着する仕組み

同社は主に工場の騒音対策事業を展開しているメーカーで、コロナ禍でのニーズの高まりを受けて、オフィス向けの防音パネルを展開したところ、コンシューマー向けの製品を求める声があったといい、今回コンシューマー向けの防音ブース販売を決めたという。

吸音パネル「テクセルSAINT」

吸音パネルのテクセルSAINTはハニカム構造を採用したパネル。パネル表面はフェルト地になっているほか、フェルト地とハニカム構造の間には、細かい穴があいた層も用意。ヘルムホルツの共鳴原理を使って、音を吸収する。

ブースはロータイプ、ワイドタイプ、デスクトップタイプの3種類。ロータイプは「一人用のジャストサイズ」、ワイドタイプは31型モニターを2台並べられるという大型モデル、デスクトップモデルは名前のとおり、机の上に設置するタイプとなっている。

ワイドタイプの外観。成人男性がかがまないで入れる高さ

ロータイプとワイドタイプは、幅だけでなく高さにも違いがある。ワイドタイプの外寸は2,025×2,025×1,984mm(幅×奥行き×高さ)で、身長167cmの筆者がかがまずに立っていられる高さで、配信だけでなく、立ちながらの楽器演奏、"歌ってみた”にも活用できそうなサイズ感だった。

ロータイプの防音ブース。机とゲーミングチェアがジャストフィットする広さ

一方のロータイプは、外寸1,585×1,075×1,610mm(幅×奥行き×高さ)で、筆者はかがまないと入れなかった。マンガ喫茶の個室ブースに近いサイズ感なので、ゲーム配信など座って行なう作業に最適に感じられた。

ロータイプで防音効果も体感してみた。東京ゲームショウはさまざまなブースでゲームのデモ映像が流れているほか、各ブースでイベントステージが行なわれるため、さまざまな音が飛び交う非常に騒がしい環境なので、防音ブース内の音がどれだけ外に漏れるかは体感できなかったが、防音ブースに入って扉を閉めると、その騒音がスッと小さくなり、かなり耳をすまさないと聴こえない程度まで減音された。

外の音がほとんど聞こえなくなる分、ブース内に置いてあるPlayStation 4のファンノイズがうるさく感じられるほどだった。

岐阜プラスチック工業の防音ブース「GAME BOX」ロータイプに入ってみた
展示では階下への騒音低減効果も期待できるという専用床も設置されている。こちらも「テクセルSAINT」を使用

このGAME BOXは、工具不要で組み立てられるのもポイント。ワイドタイプは天井にパネルを載せる必要があるため、2人以上での作業が推奨されているが、ロータイプ、デスクトップタイプは一人でも簡単に組み立てられるとのこと。

ヤマハブースにも防音室アビテックス「セフィーネ NSカスタムベースモデル」
待機列付近には防音室内をチェックできる画面も

防音室では、ヤマハもブースに外壁をブラックにした特別仕様の防音室アビテックス「セフィーネ NSカスタムベースモデル」(2.5畳)を設置しており、ビジネスデーながら体験に列ができていた。防音室内には同社のヘッドセット「YH-G01」やパワードモニタースピーカー「MSP3A」などが設置されており、音響にこだわった環境でのゲーム体験ができる。

そのほかヤマハブースにはゲーム配信者・SPYGEA監修によるゲーミングコーナーなどが設けられている。

ブラックマジックデザイン、シネマカメラ+スイッチャーの本格配信デモ

ブラックマジックデザインが東京ゲームショウに初出展している

配信機材としては、ブラックマジックデザインが東京ゲームショウに初出展。編集ソフト「DaVinci Resolve」の展示や、同社製カメラ「Pocket Cinema Camera」シリーズや「Studio Camera」シリーズと、スイッチャー「ATEM Mini」シリーズを組み合わせた配信環境の展示などを行なっている。

6Kカメラやシネマカメラを使った配信環境のデモンストレーションを実施している

またAverMediaも引き続き出展。PCゲーム、スマートフォンゲームの配信デモ展示のほか、1080/60p録画に対応したビデオキャプチャー「Live Gamer MINI(GC311)」や4K/60p HDRのパススルーに対応した「Live Game ULTRA(GC553)」、配信者向けのコントロールセンター&オーディオミキサー「Live Streamer AX310」などの製品展示、同社のキャプチャーデバイスを漫画で紹介する冊子の配布などが行なわれていた。

AverMediaブース
キャプチャーデバイスやカメラ、オーディオミキサーなどを展示している
キャプチャーデバイスを漫画で紹介する冊子も用意
酒井隆文