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音楽をまるごと持ち歩く! サンディスク400GB microSDが人気DAPでバッチリ使えた
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- サンディスク
2018年3月16日 08:00
ポータブルオーディオユーザーにこそ大容量microSDが必要
スマートフォンユーザー以上に、ポータブルDAP(デジタルオーディオプレーヤー)ユーザーにとって大容量microSDカードは必須といえる存在だ。というのも、ウォークマンやiriver AKシリーズを始め、大半のポータブルDAPが内蔵メモリの他にmicroSDカードスロットを搭載しており、ファイルサイズの大きいハイレゾ音源を楽しもうとする場合、大容量のmicroSDカードがどうしても不可欠となってしまうからだ。
例えば、アルバム1枚のファイルサイズがCDで500~600MB程度、MP3だと100MBに満たないサイズであるのに対し、ハイレゾ音源では2GB~2.5GB前後ものサイズとなってしまう。
圧倒的な音の良さと引き換えに、CDに対して4倍ものデータサイズに達するため、128GBのmicroSDカードでも約60タイトル程度しか収納することができず、カード1枚で自分の全ライブラリーを持ち歩くなど夢のまた夢。複数枚のmicroSDカードを常に持ち歩き、入れ替え差し替えして聴くことになる。
これは、結構面倒だ。聴きたい曲がすぐ出てこないのは興ざめだし、運悪く希望のアルバムを入れたmicroSDカードを忘れしまい、聴くに聴けないという場合もある。実際、筆者もコストパフォーマンスに優れた128GB容量のmicroSDカードを10枚以上所有しており、常に複数枚のmicroSDカードを携帯しているが、「あ~その曲は今日持ってきていない、仕事場に戻ればあるのだけど……」なんてことはままある。128GBですら不便を感じてしまうのだ。
もうひとつ、microSDカードにまつわる切実な要望がある。それは、データ転送の速度だ。先にも紹介したとおり、ハイレゾ音源はファイルサイズが大きいため、音楽ファイルの転送に結構な時間がかかってしまう。そのため、アルバム数枚を転送するのにもちょっとした休憩を挟めるほどの時間が必要になるし、新しく購入したmicroSDカードにデータを入れそうとすると、モノによっては数時間必要になってしまうこともある。デジタル一眼レフや4Kムービーほどのシビアさはないものの、転送スピードが早ければ早いほど、ストレスは軽減される。
ゆえに、大容量&ハイスピードのmicroSDカードに関しては、常に憧れているしその動向も見守っていたりする。そんな矢先、新製品として登場したのが「サンディスク ウルトラ プレミアムエディション microSDXC UHS-I カード 400GB」だ。既に発売がスタートしており、実売は5万円前後。
400GBの大容量と転送速度の速さが魅力
こちらの製品、まず最大のウリが400GBという大容量だろう。ハイレゾ音源のアルバムでも約200タイトルが収録可能という容量の大きさは、ポータブルDAPユーザーにとって何よりの魅力だ。仕事柄、2TBを越えるハイレゾ音源を所有している筆者としては、カード1枚で全ライブラリーを持ち歩くことこそできないものの、好みのアーティストやアルバムなど、よく聴く作品の大半を収納することができる。多くの人が、この容量があれば充分、と感じられるだろう。
さらに、パイオニア「private」やオンキヨー「rubato」、FiiO「X5 3rd」「X7 Mark II」など、microSDカードスロットを2基搭載しているモデルなどでは合計800GB以上のデータを手軽に持ち運ぶことができる。これはかなり嬉しい。
次に、転送速度の速さにも注目だ。「サンディスク ウルトラ プレミアムエディション microSDXC UHS-I カード 400GB」では、日本国内の正規品で初となる「A1(Application Performance Class 1)に対応した。これは、Androidデバイスなどでアプリケーションの高速起動を可能とする規格だ。
それに加えて、スピードクラスはC10、UHSスピードクラスはU1にも対応しており、最大100MB/sの読み込みスピードを実現している。これは、既存の「サンディスク エクストリームmicroSDHC/microSDXC UHS-Iカード」の90MB/sに対して、10%ものスピードアップだ。これはありがたい。
そして何よりも、サンディスク・ブランドならではの信頼感の高さもある。microSDカードは、少数ながらも初期不良や使い込んでいくうちにデータエラーが発生することもあり、特に格安製品などでそういった問題が発生しやすい傾向がある。
その点、サンディスクであれば製品クオリティにかなり気を使っているだろうから、そういったトラブルの発生はほぼ無いと予測できるから安心だ。ちなみに、学生時代は(バイト先のゲームソフト会社で)バグ出しの名手と呼ばれ、現在も“ハズレ”製品を呼び寄せやすい傾向のある筆者としては、そこそこメジャーなブランドの128GB microSDカードでも2割程度のハズレを引いているが(涙)、ことサンディスクに関しては過去にトラブルは1件もなく、強い信頼を寄せている。デジタルカメラと違い、エラーが発生しても音源を再コピーすれば済む話だが、この安心感は大きな魅力といえる。
人気ポータブルプレーヤーで400GBカードは使えるか!?
ということで、実際に「サンディスク ウルトラ プレミアムエディション microSDXC UHS-I カード 400GB」を手に入れて、いろいろと試してみた。まずは、いちばん肝心となる、400GB容量のmicroSDカードがポータブルDAPにきちんと認識されるかどうかの確認だ。
最初に、ソニーのウォークマン「NW-A40シリーズ(NW-A45HN)」と「NW-ZX300」、「NW-WM1Z」の3モデルで試してみた。メーカーとしては、公式に対応を謳っていないのだが、高級モデルの「WM1Z」やミドルクラスの「ZX300」はもとより、エントリークラスの「A40」でもしっかりと認識された。現行モデルでは、問題なく活用できそうだ。
続いて、iriverのAstell&Kernシリーズを確認してみる。現行モデル「SP1000」や「AK70 MKII」で問題なく認識されたので、「AK380」「AK240」「AK120II」「AK100」と歴代モデル全てでチェックしてみたところ、その全てであっさり認識された。
先日、輸入代理店であるアユートから公式な発表があったが、「400GBカードはAK100から現行品まで全てのプレーヤー製品が対象」とのこと。5年前の初代モデルから全て対応できているのは、ユーザーにとってありがたい限りだ。
また、筆者がこの頃頻繁に活用している「KANN」は、microSDカードスロットに加えてSDカードスロットも搭載されているため、こちらに512GBのSDカードを利用することで、400GB(microSD)+512GB(SD)+64GB(内蔵)=976GB!という、1TB近くの容量を持ち運べるようになる。この容量が1台で確保できるのは、大いに重宝する。
FiiOの各モデルもテストしてみよう。結果、現在日本国内でラインナップされている「X7 Mark II」、「X5 3rd」、「X3 Mark III」のいずれも認識OK。うち、「X7 Mark II」と「X5 3rd」の2モデルは2基のmicroSDカードスロットを内蔵しているため、800GB+内蔵メモリの大容量を確保することができる。これは大変ありがたい。ちなみに、FiiOの輸入代理店であるエミライによれば、そもそも「X7 Mark II」は当初から512GBのmicroSDカードに対応する製品として開発されていたが、発売当初は256GBを超えるmicroSDカードが市場に無かったため、256GB×2対応と謳っていた」という。
続いて、パイオニアprivate「XDP-20」とオンキヨーrubato「DP-S1A」の2台でも確認。両モデル共、2スロット共に認識され、内蔵メモリを含め最大816GBのデータ容量が確保可能なことが確認できた。やはり、2スロットモデルは大いに有利だ。
余談ながらこの2台のテスト中、音楽データを入れていないmicroSDカードは認識されない(認識されていることがプレーヤー側に出てこない)という事態が生じた。音楽データが入っていないので正しい対処なのだが、他の製品とはちょっと違う珍しい動作だと感じた。ちなみに、オンキヨーの高音質スマホ「GRANBEAT」でも試してみたが、こちらもあっさり認識された。なお、オンキヨー&パイオニアマーケティングからも、これらの機種は公式に対応がアナウンスされている。
書き込みも高速。ポータブルハイレゾ野郎にピッタリのカード
先程、読み込みスピードは最大100MB/sと紹介したが、データの書き込み速度も調べてみよう。使用したプレーヤーはiriverの最新フラッグシップモデルで、USB 3.0にも対応した「SP1000」。こちらに「サンディスク ウルトラ プレミアムエディション microSDXC UHS-I カード 400GB」を入れたのち、WindowsパソコンとUSB3.0 Type-Cで接続して、PCからSP1000内のmicroSDへと音楽ファイルを転送してみた。
使用したアルバムは、ザ・ビートルズ「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band[Deluxe Anniversary Edition]」。データサイズは、2.05GBほどだ。
結果は、2分2秒16とかなりの好成績。内蔵メモリの1分16秒には劣るものの、比較用に試してみたクラス10対応のノーブランド製品が3分15秒08だったのでおおよそ2/3の時間で済むという格段の差が出た。
さらに、パソコン内蔵のSDカードスロットにアダプタを介して挿入し、書き込んでみたところ、なんと52秒55というタイムを記録した(ノーブランド品は1分42秒50)。素晴らしい。書込み速度は公表されていないが、かなり速い。常に大容量データを転送するポータブルDAPユーザーにとって、この速さは嬉しいかぎりだ。
最後に、念のため内蔵メモリとmicroSDカードとで同じ曲を比較試聴してみたが、特に違いは感じられず、どちらもグルーブ感溢れるパワフルなビートルズサウンドを聴かせてくれた。
この大容量と転送スピードの速さは、ポータブルDAPユーザーにとっては大きな恩恵になるだろう。なによりも、いちいちカードを入れ替えなくても良いのは嬉しいかぎり。大容量ゆえに高価ではあるが、積極的に使いたいと思える製品だ。ということで、筆者も1つ導入することを決心した、とご報告しておこう。