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「これまで見てきたDLPプロジェクタで最高画質」、“巨大なTV”にもなる明るさ。Valerion VisionMaster Maxの衝撃
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- Valerion
2026年1月19日 08:00
コンパクトながら、大画面で映像が楽しめるプロジェクターが人気だ。一人で映画の世界に没入するだけでなく、音楽ライブやスポーツ配信を家族や友人と一緒に楽しむ人も増加。賑わうプロジェクター市場には、多くのメーカーが新規参入し、主にコストパフォーマンスの高さで競っている。だが、そこにちょっと“別格”のブランドが上陸した。それがValerion(ヴァレリオン)だ。
日本ではまだ耳馴染みがないかもしれないが、実は、米国のクラウドファンディングサイトのKickstarterで、“歴代でもっとも多く支援を集めたプロジェクト”として、なんと総額16億円強を達成したプロジェクターを手掛けたブランド。海外のAVファンはもとより、AV機器に詳しくない人にも急速に知名度を上げている。
そんなValerionから、まさに16億円強を集めた最上位プロジェクター「Valerion VisionMaster Max」が日本に上陸する。12月16日よりクラウドファンディングサイトのMakuakeでプロジェクトがスタートしている。
いったいValerionとはどんなブランドなのか、そしてValerion VisionMaster Maxの実力にも迫っていこう。
Valerionとは
実は、Valerionは突然登場したブランドではない。
ある日、大の映画好きであるアンディ・チャオ氏が、ホームシアターを作ろうと思い、市場で人気のプロジェクターを10機種ほどテストしたが、画質や没入感、体験の質で満足できるものがなく、「自分が心から『これと一緒に暮らしたい』と思えるプロジェクターを作ろう」と決意。それまでテレビを開発していたエンジニア達を集め、壁に寄せて設置できる超短焦点プロジェクターを開発するブランドとして、2020年にAWOL Vision(エーウォル ビジョン)を米国で立ち上げた。
このAWOL Visionは、高性能な4K超短焦点プロジェクターを次々と開発し、成功を収めるが、さらに理想を追求。エンジニア、デザイナー、カラーリストたちが『映画はスペックだけで定義されるものではなく、それがどう人の心に揺さぶるかによって決まる』という信念を掲げ、パワフルなRGBレーザー光源、漆黒の表現、ISFグレードのキャリブレーション、映像と音響のシームレスな調和にこだわりつつ、より多くの部屋で使いやすいサイズのプロジェクターブランドとして立ち上げたのが、Valerionだ。
従業員数は約200人。チームの約20.5%をエンジニアが占め、社内では、職種にかかわらず全員がプロダクトマネージャーのように、ユーザーの要望や反応から学び、製品開発にフィードバックしているそうだ。
そんなValerionプロジェクターは、4KのDLPプロジェクターで、光源にRGBトリプルレーザーを使っているのが特徴。これにより、 VisionMaster Maxではコンパクトな筐体と、明るいリビングでも使える3,500 ISOルーメンの明るさを両立している。
明るさだけではない。開発にあたっては、「映画の黄金基準(ハリウッドスタンダード)を家庭で完全に再現すること」を掲げ、クリエイターが意図した正確な色、映画館のような沈み込む黒の再現にこだわり、測定機器を用いたスペックを追求すると同時に、「数値だけに頼ることは決してありません」と語る。
全従業員がプロジェクターを自宅に持ち帰り、一緒に生活し、実際に映画を観て、時間の経過とともにそれがどう感じられるかを体験するようにして、最終的な画質は「ラボ(実験室)でのテストだけでなく、『人間の目によるテスト』をパスしなければならない」という開発体制になっているそうだ。
同時に、プロジェクターをユーザーの手に届きやすいものにする事にも注力。単板式のDLP方式を採用しているのもそれが理由だ。だが、一般的に、DLPプロジェクターはカラーホイールを回転させることで、色を順番表示する時分割方式を採用しているため、色のチラつきや残像といった、いわゆるレインボーノイズ(カラーブレーキング)が発生してしまう。3板式ではそれが発生しないが、プロジェクターが非常に高価になってしまうという悩みが発生する。
Valerionは 「ユーザーを悩ませるものは、私たちをも悩ませる」と、この難題を原動力とし、製品の価格を跳ね上げることなく、レインボーノイズを大幅に低減する方法を模索。
「技術的に非常に難しかった」というが、遂に独自のAnti-RBE技術を開発。、カラーホイールを使わず、RGB三色レーザーを超高速で切り替える独自方式により、目が色のチラつきを認識しにくくなり、自然な色表現を実現。色ズレや残像を抑え、レインボーノイズを99.99%低減したという。これにより、長時間でも目が疲れにくく、クリアでやさしい映像表示を実現した。
プロジェクターで重要な“黒の表現能力”を高めるために、「NoirScene」システムも独自開発している。EBL(Enhanced Black Level)と呼ばれるアルゴリズムで、フレームごとに暗部階調をリアルタイムで解析しつつ、レーザーの輝度を自動制御し、コントラストを高めている。
さらに、レンズの6段階精密IRIS(絞り)や、迷光を抑えるブラックコートを絞り羽根に施すことで、黒階調をコントロール。光と影の奥行きまで立体的に再現できるという。
レンズにも工夫がある。0.9~1.5:1の光学・デジタルズームと±105%の垂直レンズシフトを備え、40~300インチまでの投写が可能。部屋が狭くて、投写する壁やスクリーンまでの距離がとれなくても、大画面が楽しめる。逆に、距離が遠い場合でも対応可能だ。
さらにユニークなのが、レンズ周辺にネジ切りがあり、外付けレンズを取り付けられる事。これにより、最大のアスペクト比に対応するアナモフィックレンズにも対応。幅広い設置環境にも対応できるようにした。「レンズ交換式で、長期的な画像の安定性、熱安定性、そして光学的な精度を確保するのは困難でしたが、画質の劣化が避けられないデジタルズームではなく、光学レンズにこだわりました」という。
フォーマットへの対応も充実しており、IMAX Enhanced、Dolby Vision、HDR10+、Filmmaker Mode、Active 3D、HDR 10+ 、Dynamic Tone Mappingに対応。小型筐体に2×12Wスピーカーも内蔵し、DTS Virtual:X、DTS:X、Dolby Audioにも対応している。
OSはGoogle TVを搭載しているので、Netflix、YouTube、Prime Video、Disney+などの配信サービスのアプリも利用できる。AirPlay 2、Chromecast、Miracastもサポートするので、スマホの映像を手軽に投写する事も可能だ。
筐体は260×186× 234mmとコンパクトだが、14本の電鋳メタルストリップ構造を採用し、見た目だけでなく、肌触りも含めて非常に高級感がある。市場にある小型プロジェクターは、目立たないデザインで存在を隠すタイプが多いが、VisionMaster Maxは人に見せたくなる高級感を備えている。これは「インテリアに溶け込むにせよ、さりげなく存在感を放つ(ステートメント・ピース)にせよ、性能と同じくらい見た目も美しくあるべきだ」という考えから。
実際に、海外でこだわりのインテリアを揃えた部屋にVisionMaster Maxを設置したユーザーから、「単なる『機器』ではなく、部屋に自然に馴染む工芸品のようだ」と喜ばれているそうだ。また、デザインが評価され、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のデザインストアにVisionMaster Maxが選ばれている。
このデザインは、見た目だけでなく、放熱的にも意味がある。レーザー光源は強力だが、多くの熱を発するため、VisionMaster Maxでは緻密に設計されたサーマルシステムと、14枚のカスタム高透過光学ガラスレンズで構成されたレンズユニットを採用する事で、映像の鮮明さを維持したまま、長時間の安定動作と、熱への耐性を高めている。
剛性も高く、持ち上げてみると「あ、これは本格的なプロジェクターだ」と直感する。重量は7.5kgとそれなりの重さがあるが、簡単な移動であれば1人でできるだろう。
では、VisionMaster Maxの投写映像はどのくらいのクオリティなのか。山本浩司先生に、自宅で体験してもらった。
山本浩司氏が使ってみた。「これまで見てきたDLPプロジェクターの中で最高画質」
この年末、「大発見!」と思える魅力的なDLPプロジェクターに出会った。米国に開発本部を置き、中国に製造工場を持つValerionの「Vision Master MAX」だ。
これまでぼくが見てきたDLPプロジェクターの中で、最高画質を実現した製品と断言していいだろう。定価は70万円台とけっして安くはないが、ビクターやソニーの100万円をはるかに超える反射型液晶タイプの高級機に迫る高画質を実現していることがわかったのである。
本機はDMD(Digital Micro mirror Device)を表示素子に用いたDLP方式の4Kプロジェクターだが、光源に3色レーザーモジュールを採用していることが大きな特長だ。R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)それぞれのレーザー光を高速点滅し、時分割でフルカラーを得ているわけである。
3色レーザーモジュール搭載したDLPプロジェクターは、他社からも発売されているが、実際にVision Master MAXをテストしてみたところ、それらを超える画質面の魅力を感じた。
その魅力ポイントは以下5つだ。
- 動画再生時にレインボーノイズがとても少ない
- それでいて階調表現に優れる。
- 3,500ANSIルーメンの明るさ
- コントラスト表現が見事
- 色域が広く色がとても鮮やか
レインボーノイズというのは、RGBレーザー光を高速点滅させてフルカラーを得る本機のような製品でも、ランプやLED光源の前にカラーホイールを高速回転させる旧来の方式でも、単一DMD表示素子のDLPプロジェクターの宿命的な問題点として指摘され続けてきたわけだが、本機は他社製品と比べ、その発生が気にならない。
Valerionによれば、「個々の色シークエンスを高速でブレンドすることで、人間の目にシームレスで自然な画像として認識させ、レインボーノイズを大幅に排除している」とのことだが、たしかにズーム、シフト、フォーカス調整時の白帯等の静止画像ではレインボーノイズが目につくが、不思議なことに動画再生時にはそれがほぼ気にならなくなるのである。
また、レインボーノイズの発生を抑えるためにレーザー光を高速点滅させればさせるほど、またはカラーホイールを高速回転させればさせるほど、映像投写間隔が短くなり、階調が物足りなくなるというのがこれまでの常識だった。つまり、レインボーノイズの低減と階調表現の豊かさはトレードオフの関係だったのだが、本機はなぜか階調情報がとても豊かだ。
いくつかの4K映画ソフトを観てみたが、人の顔がのっぺりすることなく、肌の微細な凹凸がきめ細かく描かれ、顎から首にかけてのディティールがスムーズに描写されるのである。階調情報の不足はこれまでテストしてきた家庭用DLPプロジェクター共通の不満点だっただけに、この魅力については特筆大書しておきたい。
それからDLPプロジェクター共通の美点としてコントラスト表現が良いことが挙げられるが、本機はとりわけ黒が深く、白ピークがよく伸びる印象だ。とくにフレームごとに明暗を分析してコントラストを最適化する機能「エンハンスド・ブラック・レベル」をオンにしたときのコントラスト感は見事。また同社の資料によると、レンズ内の絞りのブレードと鏡筒の内側をブラックコーティングしているそうで、それがこの黒の締まりに大きく貢献しているのだろう。
色再現のすばらしさもぼくが本機にしびれた大きな理由。RGBレーザー光源ならではの魅力だろう、赤や黄色、青等の原色の美しさ、鮮やかさは格別だ。スピルバーグ監督の『ウェストサイド・ストーリー』のUHD Blu-rayを観たが、プエルトリコ出身の女性たちが原色を大胆にあしらったドレスを着て乱舞する場面のむせかえるような濃厚な表現力に息をのんだ次第。ランプ光源を用いた我が家のJVC DLA-V9Rは、残念ながらここまで濃厚で鮮やかな色は表現できない……。
壁投写ではもったいない!スクリーンと組み合わせて欲しい高画質
Vision Master MAXの筐体は、ステンレスを用いたスクエアな立方体デザイン。低価格プロジェクターにありがちな、プラスチッキーな安物感がまったくないのもうれしい。リモコンのデザインも秀逸で、これまた安物感がない。
今回のテストは、ぼくの部屋のゲイン1.0の110インチ・スクリーン(オーエス ピュアマット3 Cinema)を用いたが、セットアップもとても簡単。マニュアルでシフト、ズーム調整にて110インチ・スクリーンに合わせ込み、フォーカスを手動で合わせればすぐに映像が楽しめる。5分もあれば調整可能だろう。
映像モードはいろいろ用意されているが、暗室で映画を楽しむときは「Cinema」か「Filmmaker」モードを選ぶべき。明かりを残した部屋でMLBで活躍する大谷翔平を観たいというときは「Vivid」設定にすればいいだろう。
画像調整項目も充実していて、短時間の取材では先述した「エンハンスド・ブラック・レベル」の他「ダーク・ディティール」「アクティブ・コントラスト」「ブライトネス・エンハンサー」などを使いこなすと、より満足できる画質が得られる手応えがあった。
また、本機のOSはGoogle TVを採用しているので、本体のみでNetflixなどサブスクの映像ストリーミングサービスが(アカウントを持っていれば)すぐさま自在に楽しめる。この快適さはなにものにも代えがたい。もちろんHDMI端子も用意されているので、プレーヤーとつなげばBlu-rayやUHD Blu-rayも再生OKだ。
昨今はプロジェクターの映像を白壁や天井に写してカジュアルに楽しむ層が増えているが、本機の場合はそういう使い方をしてほしくない。絶対質の良いスクリーンと組み合わせて観るべきだ。そうやって観るにふさわしい、すばらしい画質が達成されているからである。
また、本機は明るさが十分に保たれているので、明かりのある部屋で(番組を選べば)「巨大なテレビ」として使うこともできるが、本機の画質を精査すればするほど、暗室で「趣味のホームシアター・プロジェクター」として活用してほしいと思う。
明るさ、画質が十分ではない安価なプロジェクターから買い替えたいという方には絶対お勧めできるし、「反射型液晶タイプの高級機を10年ほど前に買ったけれど、最近映像が暗くなって、なんか冴えない気がする……」という方にもぜひ注目していただきたい。ベテランのホームシアター・ファンも本機の色鮮やかで深みのあるハイコントラスト映像にきっと心を奪われることだろう。
VisionMaster MaxのMakuake先行販売ページ
VisionMaster Maxの画質、音質を体験できる店頭展示がスタートとする。第1弾は東京のLIVING HOUSE. アーバンドックららぽーと豊洲店。展示では、映像の奥行き、階調表現(特に”黒”の表現力)、色の鮮やかさ、インテリア空間との調和などを実際の住空間を想定した環境で体感できる。
【東京(豊洲)】
- 期間:2026年2月27日22時まで
- 場所:LIVING HOUSE. アーバンドックららぽーと豊洲店
さらに関西では、大阪・北浜にある「EMBANKMENT Coffee」にて展示を実施。築100年以上の国登録有形文化財に指定された長屋で、川を眺めながらコーヒーを楽しめる。
【大阪(北浜)】
- 場所:EMBANKMENT Coffee
- 住所:〒541-0041 大阪府大阪市中央区北浜1丁目1−23
- 営業時間:9:00〜18:00

































