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12月9日
何かと話題の「千と千尋の神隠し」のDVD。そのフランス版が11月26日に発売された。AKIBA PC Hotline!のスタッフが、amazon.frから購入したとのことで、早速チェックしてみた。 ちなみに仏題は「Le Voyage de Chihiro」。通常版と、シリアルナンバーが入ったフィルムが付属するコレクターズエディションの2種類をラインナップ。amazon.frでの価格はそれぞれ、26.99ユーロ、31.89ユーロ(1ユーロは130円弱)だった。ディスクの内容は同じだと思われるが、「せっかくなので、コレクターズエディションを購入した」(購入者談)とのこと。 日本版は、本編ディスクと特典ディスクの2枚組みだが、仏版は本編ディスク1枚のみ。したがって、絵コンテと本編を見比べるといった、特典は入っていない。 映像はビスタサイズをスクイーズ収録なのは日本版と同じ。しかし、PAL方式なので解像度が720×576ドットと、縦方向の解像度がNTSCより高い。音声は、フランス語はDTS(768kbps)とドルビーデジタル5.1ch(448kbps)、日本語はドルビーデジタル5.1ch(448kbps)、英語がドルビーデジタル2.0ch(192kbps)。 字幕はフランス語と英語が用意されている。ちなみに、英語のタイトルは「SPIRITED AWAY」だった。映像特典は、TVスポットや、予告編程度でちょっと寂しいが、その代わりに本編の平均ビットレートは7.22Mbpsと高く、日本版と遜色ない。
再生してみて驚いたのは、日本版と色調がかなり異なっていること。そこで、日本版と仏版で同じシーンをPowerDVD XPでキャプチャして、ヒストグラムを比較してみた。 すると、輝度とG(緑)のヒストグラムはほぼ変わらないのだが、R(赤)は、日本版と仏版でグラフの形状がほぼ同じであるのに、仏版に比べ日本版は右方シフトしていることがわかる。逆に、B(青)は、仏版の方が右に引っ張られている。 ヨーロッパのテレビモニタでは色温度の基準がD65(約6,500K)となっているのに対し、日本のテレビモニタは、D93(約9,300K)に設定されていることが多い。そのため、実際にそれぞれの地域のテレビモニタで視聴すると、ヒストグラムとは異なった印象にはなるだろう。しかし、仏版と日本版の間で、データレベルで色味が違うことは間違いがないようだ。
□amazon.frのホームページ 12月2日
株式会社セガと株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は12月1日、「メン・イン・ブラック2(MIB II)」のDVD&ビデオ化を記念して、MIB IIアトラクションも設置されている東京ジョイポリスで、「『MIB2』黒服コンテスト」を開催した。 「MIB2」黒服コンテストは、MIBのイメージである“最も黒服の似合うコンビ”を決定するというもの。当日は一般公募の中から一次審査を通過した5組10名で最終審査が行なわれ、特別審査員として、タレントの安西ひろこさんが、MIB IIに出演したララ・フリン・ボイルをイメージした衣装で駆けつけた。 5組の参加者は、それぞれ歌やダンスでアピール。最終選考の上、優勝は「DA PUMP」のランスとラップを披露した島倉凌雅くん(10歳)と、滝麗奈(9歳)ちゃんのコンビが選ばれた。「ルックスもパフォーマンスも最高」と特別審査員の安西ひろこさんも絶賛。優勝したペアには賞金10万円と、東京ジョイポリスパスポート券(ペア)が贈られ、安西さんとの記念撮影も行なわれた。
□SPEのホームページ 5月28日
いよいよ開幕まであと3日と迫った、2002 FIFAワールドカップ。もちろん日本でも盛り上がりを見せているが、いざ観戦ということになるとチケットを持っている人が少ないのが現状。試合をテレビやインターネット、新聞などで楽しむ人が大半だろう。 ワールドカップは「テレビ視聴者約400億人」といわれる、情報発信の場でもある。その現場とはいかなるものか? 見学会があるというので、各国のプレスが集まるという、横浜の国際メディアセンターに行ってみた。
国際メディアセンター、通称IMC(International Media Center)は、横浜駅からほど近いパシフィコ横浜の展示ホールに設置されている。総面積は2万㎡と、非常に広大なメディアセンターである。 今回の見学会を企画したのは日本アバイア。同社は伊藤忠テクノサイエンスと協力し、主に今回のワールドカップの音声とデータ、ネットワーク構築を担当している。 システムの概要は、日韓両国の20スタジアム、2カ所の国際メディアセンター、大会事務局本部など4万カ所以上を結ぶネットワーク。試合のスケジュールや結果のレポート、参加者の身分照会から、資材の在庫までを幅広くカバーする。配線が延べ5,000kmに及ぶという巨大なシステムだ。 また、今回の大会ではVoIP(ボイスオーバーIP)技術が日本アバイアによって導入される。IP電話を利用して、試合会場のどこからでも統合ネットワークにダイヤルし、ファイルの送受信、FAX、メールの管理などが通話をしながら可能になる。ワールドカップという注目度の高いイベントで効果的にIP電話機能を使う事により、IPフォンの認知度を向上させたい構えだ。
国際メディアセンターの中は広く、無線LANを使ったネットワークが構築されている。もちろん、各試合会場ともリンクしているので、例えばカメラマンがデジタルカメラで撮影した選手の画像を、ピッチにいながらメディアセンターへ転送することも可能となる。 ほかにも、自由に使えるインターネット端末や「何月何日の何の試合」と申請することで、その試合の映像が閲覧できる「ビデオビューイングルーム」なども設置されており、それらを使ってすでに作業を始めている外国人プレスの姿が見受けられた。
また、総務省が開発した「メガビジョン」も設置されている。これは150型のハイビジョン画面を3面横につなげたもので、「高速衛星通信によるワールドサッカー超大画面高精細画像伝送デモンストレーション」、通称「サテライトスタジアム」に使用される。 サテライトスタジアムは、各地の試合を衛星中継し、メガビジョンに投影することで、サッカーのフィールドすべてを画面上に再現しようという試み。そのため、サイズは幅10m、高さ1.9mと巨大。投影方式はフロントプロジェクション。実際の映像を見ることはできなかったが、関係者によると「圧倒的な臨場感がある」とのこと。
このメガビジョン、残念ながら一般公開の予定はなく、関係者とプレス向けサービスとしてのみ使われる。主にハイビジョンの魅力や、日本の情報通信技術を海外のメディアに知ってもらうことが目的となる。
メガビジョンの隣には、「リラクゼーションエリア」として日本庭園が作られていた。これはワールドカップを機に、世界の人に日本の文化にも触れてもらおうと設置されたもの。憩いの場として使用されるほか、各国のメディアが試合の結果などをテレビ中継する際の背景としても使われる予定。 このように、ネットワークなどの情報通信システムもさることながら、庭園やメガビジョンの設置など、パシフィコ横浜の展示ホールをすべて使用しているというキャパシティの大きさに驚かされた。
また、今回の取材中、X線による荷物検査など厳重な警戒が印象に残った。日本アバイアのネットワーク構築のプロジェクト責任者、ダグ・ガードナー氏も、アメリカの同時多発テロを受けて、ネットワークのセキュリティが最重要課題になったと話していた。世界の注目が集まるイベントだけに、事故や失敗は許されないという気概が感じられた。 ワールドカップ開催まで、あと3日。国際メディアセンターが、無事にその役目を果たすことを期待したい。
4月17日
編集部でも週明けはまず「今週も売ってなかった」と、フォノアールねたで盛り上がったものだ。たかがCD-Rメディアでここまでときめくのは、何年ぶりのことだろうか。 そのフォノアールがついに一部の店舗で販売を開始した。さっそく東京・新宿の量販店で「MUR74PH10」(74分10枚入り)を購入。録音用CD-Rということで少し高めで、価格は1,580円だった。 パッケージは10枚入りで、青、紫、黄、赤、緑の5色が2枚ずつ入っている。どの色も淡く、シックでレトロな雰囲気を醸しだしている。 問題のレーベル面だが、予想以上に深い溝が切ってあり、かなりリアル。ただし、溝は同心円状に配置されており、1本につながっていない。また、角度によってはモアレのような縞が見えてしまう。とはいえ、知らない人が見れば絶対に「小さなアナログレコード」にしか見えないだろう。これはぜひ見せびらかしたい。 なお、パッケージ裏面には「このCD-Rは、レコード盤をデザイン化したものであり、アナログレコードではありません」という注意書きがあった。確かに、レコードプレーヤーに載せる人が出てきてもおかしくはない出来である。 想像以上に本物らしかったフォノアール。個人的には、50年代以前のジャズを録音したくなった。できれば、復刻CD風の紙パッケージに入れて流通して欲しいのだが。
□関連記事 3月14日
同賞は、「ソング」、「ロック」、「ポップス」などのジャンルごとに、邦楽で100万枚、洋楽で50万枚以上売り上げた作品/アーティスト(該当がない場合は最も売り上げの多い作品)に贈られる賞。 さらに、全ジャンルを通じて、最も売り上げの多かったアーティストには「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」が贈られる。第16回目となる今回は邦楽部門は浜崎あゆみ、洋楽部門はBACKSTREET BOYSが受賞。浜崎あゆみは2年連続の受賞となった。そのほかの受賞作品/アーティストは日本レコード協会のリストをご参照いただきたい。 受賞式には、ポルノグラフィティ、DA PUMP、Every Little Thing、鬼束ちひろ、ゴスペラーズなどのアーティストが出席。期間中にデビューしたアーティストから売り上げ上位5組が選ばれる「ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」には、松浦亜弥、w-inds.、コブクロ、中島美嘉、そしてZONEが受賞。全アーティストが受賞式に出席し、会場で楽曲を披露した。 会場にはアスペクト比4:3のプロジェクタを縦に3つ並べて設置。ステージ上の巨大な縦長スクリーンにアーティストのビデオクリップや、アーティストのパフォーマンス中のアップ映像が映し出した。 と、まあ、放送を前提にした受賞式なので、NHKのテレビカメラが優先。我々NHK以外の取材陣の場所は2階席最前列。ベストショットを撮るには少々条件が悪かった。特に会場の様子を写すアームカメラが邪魔で邪魔で……。おまけにステージまで距離があるため、光量が足りず、写真がブレるブレる……。見劣りする写真で申し訳ない。
受賞式の合間には、レコードの歴史を解説するコーナーもあり、蓄音機用のSPレコードを手にしたZONEの面々と司会の赤坂泰彦がレコードについて語るコーナーも。アーティストの演奏中には、会場からの声援や、曲に合わせた手拍子などで大盛り上がり。中には客席に降りるアーティストもおり、さらに会場を沸かせていた。 客席のファン層は、主に若年層が中心で、「クラシック」や「純邦楽(伝統音楽)」、「ジャズ」などには馴染みが薄いと思われるが、他ジャンルの受賞者に対しても声援を送っていたのが印象的。もちろん、「クラシック・オブ・ザ・イヤー」を受賞した小澤征爾のトークに対しても。
さまざまなジャンルのアーティストで会場は盛り上がったが、中でも最も盛り上がったのが、「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した浜崎あゆみのパフォーマンス。「ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」との同時受賞であったため、2回パフォーマンスを行なったが、アリーナは2回ともオールスタンディング状態。「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」も納得の人気の高さが伺えた。
また、洋楽部門の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞したBACKSTREET BOYSの受賞では、当初ビデオメッセージのみを流し、メンバーの登場は無いと思わせておきながら、「先ほど成田から到着したばかりです」とのアナウンスとともに、メンバーの1人、ハウィー・Dが意外なゲストとして登場。会場を盛り上げた。式の最後には、受賞した出席者がステージ上に整列。グランドフィナーレを迎えた。
なお、受賞式の様子はNHK衛星第2放送で3月13日の19:00~21:00で生中継されたが、3月15日の19:30~21:49にはNHKデジタルハイビジョンで、3月16日の22:45~23:59にはNHK総合テレビで放送される予定。興味のある方はぜひどうぞ。
□日本レコード協会のホームページ
2月7日
「ハリー・ポッター」、「冷静と情熱の間」、「スパイ・ゲーム」……
「アジア知的所有権シンポジウム」は、DVDやビデオなどの映像関連製品のみならず、CDなどの音楽、ブランドバックやキャラクター商品など、知的所有権を有するすべての商品についてのシンポジウム。なお、参加受け付けは2月4日で終了している。 今回のシンポジウムでは、アメリカ製映像作品の国際的な著作権管理を担当するMotion Picture Association(MPA)の副社長J Scott Dinsdale氏や、社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)送信部長の菅原瑞夫氏、文化庁著作権課長の岡本薫氏などが出席し、パッケージメディアのみならず、ホームページ上でのファイル公開や、ファイル交換ソフトについても語る予定。 記者発表の会場には同協議会が2001年12月に中国での調査で入手した「ハリー・ポッターと賢者の石」や、「冷静と情熱の間」、「スパイゲーム」などの海賊版DVDを展示。中国では最新作の「ハリー・ポッター」の海賊版DVDが安いところで10元(約160円)から、他の海賊版DVDは5元(約80円)からという安価で販売されていたという。 最新映画は映画館で隠し撮りしたものが多いが、中には流出フィルムを元にした比較的高画質なディスクもあるという。中国は2001年12月にWTOに正式加盟したが、海賊版商品の取り締まりはまだ本格化していないようだ。 そのほかにもワールドカップ関連商品や、ルイ・ヴィトンの海賊版も展示。また、カタログにも「ココが違う!! ホンモノとニセモノ」と題した比較写真を紹介している。個人的には「BANDAI」ならぬ「BENDI」ブランドの「トールギス」プラモデルが気になるところ。ともあれ、くれぐれも海賊版を買わないように、実物(の海賊版)写真をじっくりごらん頂きたい。
□不正商品対策協議会のホームページ
1月25日
PC周辺機器やデジタルAV家電の商品企画などを手掛ける株式会社レッドスターは、「X-box」専用の5.1chスピーカーシステムの発売メーカーを募集している。
ともあれ、興味のあるメーカーの方は、以下の連絡先に問い合わせてみてはいかがだろうか。
□レッドスターのホームページ
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[Reported by AV Watch編集部]
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