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水平/垂直飛行でレースできる固定翼ミニドローン「Parrot Swing」

 パロットは、X字型の固定翼を備えたミニドローン「Parrot Swing」を10月に発売する。価格は17,000円。Bluetoothコントローラ「Parrot Flypad」も付属する。

Parrot Swing

 なお、同社はミニドローンのもう一つの新機種として、付属アクセサリの装着でボールの発射やモノをつかむ動作ができる「Parrot Mambo」も同じく10月に発売。価格は15,000円。このモデルについては別記事で掲載している。

左がMambo、右がSwing

水平/垂直両方向に飛行可能な「Swing」

 Swingは、固定翼型ミニドローンとして初めて垂直離陸にも対応したというモデル。クアッドコプターモードから固定翼モードに素早く切り替えることが可能で、レースゲームなどをして遊べる。操縦は、スマートフォンアプリ「FreeFlight Mini」または付属のBluetoothコントローラ「Parrot Flypad」を使用する。

垂直飛行のイメージ
水平飛行のイメージ
コントローラ「Parrot Flypad」も付属
Parrot Swingの飛行デモ

 X型ウイング形状を採用し、水平/垂直両方向の飛行が可能。クアッドコプターモード時は4つのプロペラが空を向く形で垂直に離陸。コントローラからの操作でプロペラを進行方向に向けると飛行機のように水平方向へ飛行。常に前進し、最高速度は時速29km。着陸時はクアッドコプターモードへ自動で移行する。

X型ウイングを採用

 高速なアクロバット飛行も可能で、右/左旋回や、Uターン、90度旋回、180度旋回、ハーフフリップ、宙返りを、滑らかに安定して行なえるという。

 本体に3軸加速度計と3軸ジャイロスコープを備え、動きや傾きを測定/分析。自動操縦機能によりポジションを調整する。自動操縦時は、固定翼モードで一定の高度を維持できを決定する。カメラは30万画素で、480×640ドットで写真撮影でき、内蔵の1GBフラッシュメモリに記録可能。

  クアッドコプターモード時は、超音波センサーが、最大4mのフライト高度を分析。それを上回る高度では、圧力センサーがミニドローンを制御する。

 ミニドローン専用iOS/Androidアプリの「FreeFlight Mini」を使って、Bluetooth Low Energy接続によりミニドローンを操縦可能。ドローンと接続していない間も、アクロバット飛行などの設定が行なえる。ボタン配置のカスマイズも可能。スマホとの通信距離は最大20m。

 550mAhバッテリを内蔵し、飛行時間は操縦モードにより異なるが、最大8分。25分間で高速充電(別売2.6A充電利用時)に対応する。外形寸法は325×127mm(幅×奥行き)、重量は73g。ドローンのOSはLinuxで、開発者向けのSDK(Software Development Kit)も無償で提供する。

背面

 付属のミニドローン用コントローラ「Parrot Flypad」を使うことで、Swingを長距離でも安定して接続可能としている。Parrot Flypadの通信範囲は最大60m。最大6時間動作(充電2時間)。スマートフォンホルダのサイズは160×9.8×78mm(幅×奥行き×高さ)。スマートフォンホルダを含む重量は295g。

コントローラ「Parrot Flypad」も付属
Parrot Swing紹介動画

遊び心のある2つの次世代飛行ロボット

 「Parrot Swing」と「Parrot Mambo」の2つのミニドローンの発表会が29日に行なわれ、パロットのJPAC地域担当バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクター クリス・ロバーツ氏は「次世代飛行ロボットが仲間に加わった。たくさんのセンサーが詰まっており、ハイテクだが遊び心があって、サイズは小さく、パロットのDNAが詰まったミニドローン。スナップショット機能でドローニー(ドローンでの自撮り写真)も撮れる」と紹介。

パロットのクリス・ロバーツ氏

 「Swing」の特徴である、固定翼を使った水平飛行のメリットについてロバーツ氏は「鳥になったような体験ができるのが醍醐味」と説明した。また、付属アクセサリを使って様々なアクションができる「Mambo」は、「垂直離陸のドローンで、遊び心だけでなく“冒険”できることを目指した」とアピールした。