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オートミキシングでネット生放送できるローランドAVミキサー「VR-4HD」

 ローランドは、ライブやイベントのインターネット配信などに利用できる、フルHD映像対応のAVミキサー「VR-4HD」を12月中旬に発売する。価格はオープンプライス。

VR-4HD

 「省スペースで映像と音声を総合的にコントロールできるAVミキサー」をコンセプトとした「VRシリーズ」の新モデル。“A4サイズ”の本体に、HDMI 4系統など6入力4chのビデオスイッチャーと、18入力のデジタルオーディオミキサーを搭載し、多数の映像/音声を扱うイベントでも、1人で高画質の映像演出やライブ配信が行なえるという。映像入力は1080p/1080i/720pに対応。USB 3.0端子を備え、接続したパソコンに最大1080/30p映像とリニアPCM音声を出力して、収録やネット配信ができる。

 映像の切り替えは、モニターへのタッチ操作と、ボタン操作、設定した時間間隔での自動切り換えの3種類に対応。背景の映像の上に子画面の映像を合成する「ピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)」や、映像の一部を透明にし、背景映像と合成する「キー合成」に対応。

 映像入力のCH4にはスケーラを搭載し、HDMI、アナログRGB(D-Sub 15ピン)/コンポーネント、コンポジットの入力に対応。CH1~3は、ビデオ処理フォーマットを1080pまたは1080iにした場合、1080p/1080iのソースを混在して入力できる。HDMI入力は、接続したBlu-rayドライブなどからHDCPで著作権保護されたコンテンツを入力してスイッチングすることも可能。ただし、録画機器にHDCP付き映像を出力することはできない。

HDMIなどの背面端子

 音声入力の有無や音量を感知して、各音声チャンネルの自動音量調整できる「オート・ミキシング機能」を新開発。各チャンネルのフェーダーの上げ下げが不要で、操作者は映像のスイッチングや演出に専念できるという。特に会議やディスカッション、討論会など、複数のマイクが使われる場合に便利な機能としてアピールしている。

 USB 3.0に対応し、パソコンのソフトを使ってニコニコ生放送やYouTube Liveなどの配信が可能。Windows/Mac対応の専用ソフト「Video Capture for VR」で録画が行なえ、録画ファイルはインターネットへのアップロードや編集が可能。USBオーディオのループバックにも対応し、PCの音声出力をVR-4HDに入力して、マイクとミックスした音声を使用できる。

 HDMI以外の端子は、映像入力がアナログRGB(D-Sub 15ピン)/コンポーネント×1、コンポジット×1。映像出力はHDMI×2(1系統はプレビュー用)と、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1を備える。音声入力はXLR/TRSコンボジャック×4、RCA×2、ステレオミニ×2を装備。音声出力は、XLR、RCA、ステレオミニ(ヘッドフォン)を装備する。

 液晶モニターの解像度は320×240ドット。電源はACアダプタを使用。外形寸法は339×217×87mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.4kg。

【訂正】記事初出時に店頭予想価格を記載していましたが、未定となったため削除しました(19:30)

側面
VR-4HDの紹介動画