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ソニー、動くおもちゃプラットホーム「toio」。レゴと連携、工夫で遊び方広がる

 ソニーは、子供達が工夫しながら作り、動かし、アクションゲームやパズルゲーム、動きのある工作などで遊べるトイ・プラットホーム「toio(トイオ/TA-T010)」を12月1日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。ゲームを収録したカートリッジなどを収録したtoio対応タイトル「トイオ・コレクション」(TA-C0S001/店頭予想価格5,000円前後)、「工作生物 ゲズンロイド」(TA-C0EU01/同4,000円前後)も同日に発売する。このプラットホームにはレゴも協力している。

ソニーのトイ・プラットホーム「toio」

 6月1日から、ソニーの運営するクラウドファンディングとEコマースのサイト「First Flight」において、toioと対応タイトルなどが入った初回限定セットの先行予約販売を数量限定で開始。購入者には12月1日の正式発売に先駆けて商品が届くという。また、6月3日、4日に一般公開となる「東京おもちゃショー2017」(会場:東京ビッグサイト)にも出展する。

遊んでいる様子

 toioは、本体の「toio コンソール」と、モーターを内蔵して動き回る「toio コア キューブ」×2台、それぞれのキューブの動きを制御する2台のコントローラー「toio リング」で構成する。

左右のリングがコントローラー、手前の小さな箱がキューブ、中央が本体。本体に刺さっているカートリッジは、別売のタイトルに含まれているもの

 別売のtoio対応タイトルは、ゲームや遊びのシナリオやルール、音声などのデータが格納されたカートリッジと、各タイトル専用でキューブを載せて遊ぶためのマットやカード、本、そしてキューブの上に乗せて遊べるキャラクターフィギュアや工作物などをセットにしている。

 遊び方は、各タイトルに付属のカートリッジをコンソールにセットし、キューブを専用のマットの上に乗せてスタート。キューブには、ソニー独自の絶対位置センサーが搭載されており、マット上の位置をリアルタイムに検出。コンソールからの無線指示に従って様々なルールやシナリオ、アルゴリズムに沿った正確な動きをする。

 これにより、例えばアクションゲームの場合、マット上に描かれた仕掛けをキューブが通過すると、センサーがその情報を読み取り、スピンするなどキューブの動作を変えられる。これを用いて、タイトルによって変わるルールやシナリオに基づく動きが展開される。

 専用コントローラーは片手で簡単に操作できるリング形状。もう一方の手でキューブやキューブに搭載されたおもちゃを触りながら遊べる。コントローラーを一時的に腕にかけて両手でキューブに触れられるなど、新たな操作性を実現している。

toio ConceptMovie

 レゴジャパンも協力。キューブには、レゴを組み合わせる事ができる。タイトルごとに、キャラクターフィギュアや工作物などのおもちゃも用意されているが、それにとどまらず、キューブに乗せるおもちゃの種類や形状は、子どもたちの創意工夫によって自由に変えられる。これにより、「タイトルから提供されるゲームや遊びのルールやシナリオにとどまらない多様な遊び方を、友達や家族といっしょに楽しめる」という。

キューブにレゴを乗せる事もできる

 同時に発売されるタイトルの「トイオ・コレクション」には、別売のレゴなどを組み合わせて遊ぶことができる工作バトルゲームやプログラミング発想を育むパズルなどの5つの遊びを収録。

トイオ・コレクション
toio 「トイオ・コレクション」紹介動画

 「工作生物 ゲズンロイド」は、クリエイティブグループのユーフラテスが監修しており、紙とキューブで生物のような作品を作る内容となっている。

工作生物 ゲズンロイド
toio 「工作生物 ゲズンロイド」紹介動画

 他にも、バンダイやソニー・ミュージックエンタテインメントなどのパートナー各社がタイトルを企画・開発中。toio対応タイトルは順次拡充されるという。