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8Kを強力に推進、欧州テレビとスマホ再参入のシャープ。真っ赤なテレビも披露
2017年9月4日 00:05
シャープは、欧州において70型8K液晶「8K AQUOS」(LV-70X500E)を3月から発売すると発表。「IFA 2017」のブースで8Kディスプレイを中心に展示している。
既報の通り、2014年にシャープは収益改善を目的に、欧州テレビ事業をUMCへのシャープブランド供与型ビジネスに切り替え、'15年からUMCと業務提携した。その後、'16年に鴻海傘下となり、新体制のもとでグローバル市場への再進出を強化。欧州のテレビ再参入を表明している。IFAでは今後の目玉として様々な8Kディスプレイが披露された。
なお、日本においても、世界初の8K対応液晶テレビとして「AQUOS 8K LC-70X500」が8月31日に発表されている。欧州向けのLV-70X500Eは、チューナを搭載しないなどの違いがある。
解像度7,680×4,320ドットのパネルを搭載し、バックライトはLED。8K入力にはHDMI 4系統を使用。4KやフルHDから8Kへのアップコンバートも行なえる。また、広色域技術による色再現性の高さも特徴とする。
IFAのブースでは、中心に「8Kエコシステム」のコーナーを用意。また、'18年より欧州再参入を発表したスマートフォンも出展され、ロボット電話の「RoBoHoN(ロボホン)」が海外のメディアからも注目されていた。なお、同社スマホの再参入第1弾モデルは、'18年2月にスペインで開幕する「Mobile World Congress 2018」で披露される予定。
8Kなどディスプレイの様々な提案。真っ赤なテレビ「RED CONCEPT」も
8Kコーナーでは、世界初となる70型の8K HDR対応ディスプレイを使って、CG制作された“バーチャルミュージアム”を見回るような体験ができるコンテンツや、8K映像制作での利用イメージなどを紹介している。
また、世界初として27型で8K HDR対応のIGZO液晶モニター(画素密度326ppi)を用意。120Hz対応で、広色域表示に対応する
8K以外でも、60型の曲面型ディスプレイや、フリーフォームディスプレイ(FFD)、70型で超挟額縁の4K液晶といったユニークな展示を行なっている。
ブースで目を引くのは、シャープのコーポレートカラーを大胆にあしらった「RED CONCEPT」という展示。 また、「UPSIDE-DOWN TV」という、上下を逆さまにしたようなテレビも参考出展し、スピーカー部にはharman/kardonのロゴが入っている。これらについて詳細な仕様や、製品化するかどうかなどは明らかにしていない。
ターンテーブルやDolby Atmosサウンドバーなどのオーディオシステム
ブース内には、オーディオコーナーも用意されている。アナログレコードプレーヤーの「TT 2020」は、Bluetooth伝送やUSBメモリ再生などの機能を備える。筐体は木製で表面は光沢仕上げ。
Dolby Atmosにも対応した、サウンドバーとサブウーファの3.1chシステム「HT-SB432」も展示。HDMI入力×2と出力×1を備え、4K/HDRパススルーにも対応。サブウーファはワイヤレス接続。Bluetoothヘッドフォンも接続できる。
「XL-HF203B」は、ハイレゾ再生にも対応したミニコンポで、CDプレーヤーやBluetooth、FMラジオなどを搭載。PCからの入力にも対応する。25W×2chのアンプを内蔵する。
「XL-BB20D」は、CDプレーヤーやスピーカー、Bluetoothなどを備えた一体型のオーディオシステム。小型筐体に25W×2chのアンプを内蔵する。欧州デジタルラジオのDAB+も搭載する。