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レーザー光源のソニー、JVCは赤いD-ILA 4K/HDRプロジェクタ。エプソンは超短焦点
2017年9月6日 11:23
ソニーはレーザーの4K/HDRモデルなど
ソニーは、4K HDR対応のSXRD搭載プロジェクタ新機種として、レーザー光源の「VPL-VW760ES」と、光源が高圧水銀ランプの「VPL-VW360ES」、「VPL-VW260ES」を9月より順次発売する。HDRは、HLG(Hybrid Log-Gamma)とHDR 10をサポート。3機種のうち、VW760ESとVW260ESは日本でも導入予定。
VPL-VW760ESは、独自のレーザー光源システムを搭載し、明るさは2,000ルーメン。レーザー光源のリアルタイムコントロールにより、高いダイナミックコントラスト(∞:1)を実現する。リアリティクリエーションや、4Kモーションフローも搭載する。HDMI 2.0搭載で、18Gbpsの伝送に対応する。レーザー光源の寿命は約2万時間。欧州では11月発売で、価格は14,999ユーロ前後。
VPL-VW360ESは、リアリティクリエーションや、ダイナミックコントラスト20万:1を実現するアドバンストアイリス3を搭載。明るさは1,500ルーメン。上映コンテンツによって適切なアスペクト比に調整するピクチャーポジションメモリーを備える。価格は6,999ユーロ前後。欧州では9月発売で、価格は6,999ユーロ。
VPL-VW260ESは、ネイティブ4Kパネルながら4,999ユーロ前後という低価格を実現したモデル。リアリティクリエーションも搭載するが、アドバンストアイリス3は搭載しない。明るさは1,500ルーメン。欧州では9月発売予定。
JVCは4K e-shift5搭載で4K斜め線を改善。20周年の赤モデルも
JVCは、4K D-ILAプロジェクタの「DLA-X9900BE」、「DLA-X7900BE/WE」、「DLA-X9500BE/WE」の3モデルを10月に発売。いずれも0.7型フルHD D-ILAデバイスのe-shift搭載で4Kを実現する。そのほか、D-ILAデバイスの20周年を記念した赤い筐体の「DLA-20LTD」を発売予定。
画素シフト機能で4Kを実現するe-shiftが進化した「4K e-shift5」を搭載。アルゴリズムを一新し、従来よりもサンプリング時の検出範囲を2倍に増やすことで斜め方向の精度を向上。静止画/動画の両方で精細感を高め、「4Kの斜め線をしっかり出せる」としている。
HDRの新機能として、X9900とX7900には、「明るさ重視」と「色重視」から選べるカラープロファイルを搭載。正確な色を表現するBT.2020モードと、同モードよりも20%明るくなるHDRモードを用意する。そのほか、HDR 10再生時にはMaxCLLや、MaxFALLなどのコンテンツ情報を表示できる機能も備え、将来的にオートアジャスト機能などに活用することも可能になるという。PCやゲーム用の低遅延モードも用意し、4K 10bitや12bitなどの信号を変換なく処理できる。ただし、3D再生時やクリアモーションドライブを設定している時は低遅延モードは使用できない。
明るさは、X9900が2,000ルーメン、X7900が1,900ルーメン、X5900が1,800ルーメン。ネイティブコントラスト/ダイナミックコントラストは、X9900が16万:1/160万:1、X7900が13万:1/160万:1、X5900が4万:1/40万:1。いずれもHDMIの18Gbps 4K入力に対応。
JVC独自のD-ILAデバイス 20周年を記念した限定モデル「DLA-20LTD」は、本体色にJVCのコーポレートカラーであるレッドを採用。「今後のD-ILAプロジェクタのさらなる発展へのパッションを表現した」という。天板も、20周年を記念した特別仕様。
上記のX9900をベースとしているが、選別パーツの搭載により、ネイティブコントラストは20万:1を実現。起動時には20周年記念ロゴが表示されるのも、この限定モデルのみ。なお、発売時期は現時点では公開されていない。