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Amazonのスマートスピーカー「Echo」は11,980円。“全く新しい”日本語Alexa

 Amazon.co.jpは、クラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa」に対応したスマートスピーカー「Amazon Echo」を日本で発売する。価格は11,980円(税込)でプライム会員は11月17日まで4,000円オフの7,980円(同)。招待制で販売し、本日から招待メールのリクエスト受付を開始、来週より出荷する。

Amazon Echo

 小型の「Echo Dot」やスマートホーム対応の「Echo Plus」も発売。Echo Dotは5,980円(税込)で、プライム会員は2,000円オフ。Echo Plusは17,980円(税込)。Echo Dot/Plusについては別記事でも紹介している

Amazon Echo Plus
Amazon Echo Dot

 また、4,000万曲のカタログをそろえ、Echo利用者は月額380円で使い放題になる「Amazon Music Unlimited」も8日よりスタート。通常は月額980円で、プライム会員は780円。ファミリープランも月額1,480円で用意する(Music Unlimitedの記事)。

Music Unlimitedの料金プラン

 クラウドベースの音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」は、話しかけるだけで、音楽の再生、ニュースやスケジュールの読み上げ、タイマーやアラームのセット、プロ野球や大相撲などスポーツ結果の確認などが可能になる。遠隔音声コントロール技術により、部屋中のさまざまな場所から、話しかけるだけでこれらの機能を呼び出せる。

 Echoシリーズの操作は「Alexa(アレクサ)」と話しかけて、対話をスタート。「アレクサ、今日の天気は? 」と尋ねれば、Echoが「今日の○○の天気は晴れ、気温は……」といった具合に応えてくれる。「アレクサ」という呼びかけは「コマンドワード」として定義されており、Amazonが指定したコマンドワード(Echoなど)以外には変更できない。

アレクサ、週末の新宿の天気はどう?
中核モデル「Amazon Echo」の概要

 シリーズの中心となるEchoは、サンドストーンとヘザーグレー、チャコールの3色を用意。遠隔音声認識技術と7つのマイクアレイを備え、音声を明確に聞き取り可能。マイクの信号を合成するビームフォーミング技術により、ノイズや反響音、音声指示以外の話し声も抑制して認識する。

Amazon Echo
ビームフォーミング技術で騒音の中でも音声コマンドを認識

 スピーカーとしては専用の16mm径ツイータ、2.5インチ(63.5mm)のダウンファイアタイプのウーファを装備。Dolbyプロセッシングと360度全方位に広がるオーディオを実現し、部屋全体に鮮明な音響とダイナミックなベースを届けるという。

内部構造

 AmazonミュージックやAmazon Music Unlimitedの音楽ストリーミングを直接Echoで受信して再生。また、dヒッツに対応するほか、今後も他の音楽配信サービス対応を進めていく。Bluetoothスピーカーとしても動作する。

 「アレクサ、音量を大きくして」、「この曲をスキップして」など音声でスピーカーの操作が可能。アーティスト名がわからない場合は、「アレクサ、これは誰の曲? 」と聞けば、教えてくれる。

音楽操作のコマンド
Amazon Echo(左)とGoogle Home(右)

 ニュースを聞く機能では、「アレクサ、今日のニュースは何? 」などと話しかけると、今日のニュースを読みあげてくれる。NHKやTBSテレビ、テレビ東京、朝日新聞、毎日新聞のほか、AV Watchのニュースも対応している。

 Googleカレンダーとも連携し、カレンダー内の予定の読みあげが可能。「カレンダーにある明日の予定を教えて」で予定を教えてくれるほか、「イベントを追加して」などで、カレンダーへの予定の追加も行なえる。「明日の朝6時に起こして」や、「3分後にタイマー」などの指示を出せば、その時間にタイマー/アラームを教えてくれる。

 加えて、スポーツの試合結果や明日の対戦予定から「オヤジギャグを教えて」といった簡単な質問にも回答してくれる。

“豪栄道”など、大相撲の力士名や結果も正しく読みあげ

 また、本体の上部には音量ボタンと「マイクオフ」ボタン、アクションボタンを装備。再生/停止、ボリュームなどの基本操作をボタンでも行なえる。Alexa/Echoに声を聴かれたくない時には「マイクオフ」ボタンを利用する。

マイクオフ時

 IEEE 802.11a/b/g/n無線LANとBluetoothを装備。基本的には無線LAN環境で利用する。BluetoothプロファイルはA2DP/AVRCPに対応するが、Mac OS XではAVRCPに非対応となる。Echoの消費電力は22W。外形寸法は88×148mm(直径×高さ)、重量は821g。

ピカチュウよんで

 小型のEcho Dotと上位機のEcho PlusもAlexaによる音声アシスタントとしての基本機能は共通。Echoは0.6インチユニットを備えた安価(5,980円)で小型なスピーカーとして展開。Echo Plus(17,980円)はスマートホームハブ機能を内蔵し、PhilipsのLEDライト「Hue」などとZigbee技術により連携する。Echo DotとPlusについては別記事で紹介している。

Amazon Echo Dot
Amazon Echo Plus

 いずれもEchoもステレオミニの音声出力を備えており、外部アンプなどへの音楽出力が可能。

ライトを消して
Amazon Echoシリーズ
製品Echo DotEchoEcho Plus
価格(税込)5,980円11,980円17,980円
特徴コンパクトサイズ高機能スピーカースマートホーム・ハブ内蔵
スピーカーサイズ0.6インチ2.5インチウーファ/
0.6インチツイータ
2.5インチウーファ/
0.8インチツイータ
Dolbyデュアル
スピーカー
-
音楽の
ストリーミング再生
対応対応対応
Bluetooth
3.5 mmステレオ
ジャック
スマートホーム・
デバイス連携
対応あり対応あり対応あり
内蔵スマートホーム・
ハブによる
簡単セットアップ
--あり
サイズと重量32×84×84mm
163g
148×88×88mm
821g
235×84×84mm
954g

 なお、部屋に複数のEchoデバイスがある場合でも、Amazonの「エコー空間知覚(ESP)」技術により、声の明瞭度を計算して、最もユーザーに近いEchoが応答するよう制御。これにより、2台のEchoが同時に質問に答えるという問題は起こらないようになっているという。また、ESPの精度は時間の経過とともに向上するという。また発売後のアップデートにより、複数台のEchoで同時に音楽を鳴らすマルチルーム機能も搭載予定としている。

 Amazonが提供する機能に加え、サードパーティが「スキル(Skill)」と呼ばれる機能を拡張可能となっている。Echoシリーズの発売に合わせて、265のスキルが提供され、radikoによるラジオ機能や、タクシーの配車やカラオケ、AbemaTVの番組表読み上げ、ロボット掃除機ルンバの操作などに対応する。

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「6畳は何平方メートル?」。Alexaは日本語対応で、全く新しい言語モデルを導入

 Amazon.comのAlexa担当シニア・バイス・プレジデント トム・テイラー氏は、「最新のテクノロジーを駆使してお客様の生活を便利にしていく。マシンラーニング(機械学習)やAWSクラウドを組み合わせ、技術的には複雑だが、シンプルなインターフェイスを実現した。まるで友人と話すようにコンピュータと対話できる」とAlexaの特徴を紹介。「人間はもともと話してコミュニケーションする。ただ、今までのコンピュータには難しかった。それを実現するのがEcho。ぜひ、Alexaと呼び掛けてみてください」と語った。

 '14年末の米国での発売から、1年以上遅れての日本参入となるが、「日本語対応のために全く新しい言語処理モデルを開発したため」という。テイラー氏は、「のど飴を買い物リストに追加して」という文章を紹介。文脈により、「飴」なのか「雨」なのかを判断する必要があるが、このような日本語に合わせた処理の導入や学習に多くの時間を費やしてきたという。

Amazon.com Alexa担当シニア・バイス・プレジデント トム・テイラー氏

 シルバーウィークなどの日本の祝日や習慣に合わせた調整や、大相撲やプロ野球のクライマックスシリーズの勝敗、Jリーグの勝敗などスポーツの結果への反応なども発売当初から対応。大相撲9月場所の結果では、「豪栄道」といった読みが難しそうな力士名も自然に読みあげていた。

 また「6畳は何平方メートル」といった、日本固有の単位で、日本に長く住んでいてもすぐには出てこなそうな質問にもきちんと回答。さらに、「オヤジギャグをいって?」では、「バスガイドを乗せてバスが移動」とのギャグを披露、早口言葉では「にわにわにわにわとりがいる」を高速に読み上げていた。

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